グレイッシュメロディ (ジェッツコミックス)
イティハーサ連載中から水樹さんのファンです。
イティ以降、漫画はお休みされてましたがやっと復帰!待ちに待ってました!!
以前から水樹さんは「不思議」や「サイPsy」等に興味を持たれて、キャラクターの口を借りて、それら「超自然現象」は「自然」な事なのに…、という事を語ってらっしゃいましたが、これも「不思議」がテーマの一つになっています。
イティのようにじっくり描いた長編、それも大作の後のせいなのか、本音を言ってしまえば、展開が早すぎるような印象を受けました。
表紙絵やタイトルから私がそう期待しなかったせいなのかも知れませんし、また「お父さん」が少年のように若く描かれていて、その設定を理解するのにちょっと時間がかかり、それでストーリーの流れに乗りにくかったのかも知れません。あくまで私の主観ですが、あまりの長編の後の長いブランクで、短編にまとめるのが大変だったのかな、と思ってしまいます。キャラクターは魅力的だし、好きなテーマですし、もう少しじっくり、倍くらいのページ数で描いて欲しかったなあ…。
長編の大作の後の短編というのは、それだけで大変だと思います。
とにかく復帰、嬉しいです!
是非、イティの頃、その後のあれこれの問題に囚われず、世間に合わせるより、自分の中の世界をじっくり見つめて、それに忠実に、それを確実に表現してください。水樹さんの世界は素晴らしいと思います。それを感じてついたファンが沢山いて、次の作品でその世界に触れるのを楽しみにしているんですから!
頑張ってください!
イティ以降、漫画はお休みされてましたがやっと復帰!待ちに待ってました!!
以前から水樹さんは「不思議」や「サイPsy」等に興味を持たれて、キャラクターの口を借りて、それら「超自然現象」は「自然」な事なのに…、という事を語ってらっしゃいましたが、これも「不思議」がテーマの一つになっています。
イティのようにじっくり描いた長編、それも大作の後のせいなのか、本音を言ってしまえば、展開が早すぎるような印象を受けました。
表紙絵やタイトルから私がそう期待しなかったせいなのかも知れませんし、また「お父さん」が少年のように若く描かれていて、その設定を理解するのにちょっと時間がかかり、それでストーリーの流れに乗りにくかったのかも知れません。あくまで私の主観ですが、あまりの長編の後の長いブランクで、短編にまとめるのが大変だったのかな、と思ってしまいます。キャラクターは魅力的だし、好きなテーマですし、もう少しじっくり、倍くらいのページ数で描いて欲しかったなあ…。
長編の大作の後の短編というのは、それだけで大変だと思います。
とにかく復帰、嬉しいです!
是非、イティの頃、その後のあれこれの問題に囚われず、世間に合わせるより、自分の中の世界をじっくり見つめて、それに忠実に、それを確実に表現してください。水樹さんの世界は素晴らしいと思います。それを感じてついたファンが沢山いて、次の作品でその世界に触れるのを楽しみにしているんですから!
頑張ってください!
樹魔・伝説 (ハヤカワ文庫 JA (656))
「樹魔」はわずか65ページに数多くの情報が詰め込まれたSF少女マンガだ。読み切りの短編として雑誌に掲載されたため、短いページ数にまとめられているのだが、ストーリーの完成度が高いため、文字の多さも気にならず引きこまれてしまう。
「伝説」はその続編で120ページほどあるのだが、こちらのほうが逆にちょっと消化不良のような感じをうけるくらいだ。
「樹魔」がSF少女マンガだというのは、少女マンガ家がSFを描いたというのとはちょっとちがう。
萩尾望都さんや佐藤史生さんのSFマンガを、たとえば小説にするとして、そこで失われるものよりも、水樹さんの「樹魔」を小説にして失うもののほうが、はるかに大きいと思うのだ。
それは少女マンガ的なヴィジュアルで表現されている感情の部分だ。特に登場人物のせつなそうな表情が伝えるものが大きい気がする。
当時のSFファンにも評価されたストーリー構成(「伝説」は星雲賞のコミック部門を受賞している)を、SFではあらわになりにくい優しいハートが包みこんでいるのが、水樹さんの作品の魅力だと思う。
その優しさは『灰色の御花』や『天女恋詩』などに共通するものだ。
「伝説」のテーマは、かたちを変えて『イティハーサ』に受け継がれていると思う。より完成された表現で。
「伝説」はその続編で120ページほどあるのだが、こちらのほうが逆にちょっと消化不良のような感じをうけるくらいだ。
「樹魔」がSF少女マンガだというのは、少女マンガ家がSFを描いたというのとはちょっとちがう。
萩尾望都さんや佐藤史生さんのSFマンガを、たとえば小説にするとして、そこで失われるものよりも、水樹さんの「樹魔」を小説にして失うもののほうが、はるかに大きいと思うのだ。
それは少女マンガ的なヴィジュアルで表現されている感情の部分だ。特に登場人物のせつなそうな表情が伝えるものが大きい気がする。
当時のSFファンにも評価されたストーリー構成(「伝説」は星雲賞のコミック部門を受賞している)を、SFではあらわになりにくい優しいハートが包みこんでいるのが、水樹さんの作品の魅力だと思う。
その優しさは『灰色の御花』や『天女恋詩』などに共通するものだ。
「伝説」のテーマは、かたちを変えて『イティハーサ』に受け継がれていると思う。より完成された表現で。