きみに読む物語 スタンダード・エディション [DVD]
この話は原作(ニコラス・スパークス著 原題The Notebook)を読んだ時から気に入っていましたが、映画になっても、たぶん他の監督だったら、本の印象を損ないたくないので見ようとは思わなかったでしょう。ところが嬉しいことに、大好きな映画『ミルドレッド』(原題 Unhook the Stars)の監督であり、主演のジーナ・ローランズの実の息子である、ニック・カサヴェテス監督の手による映画化と知って、きっと素晴らしい映画になっていると期待感いっぱいで見に行きました。
そして映画が始まった瞬間から1~2分間ほど、私の呼吸は止まりました。余りに美しい映像。静かな夕暮れの湖。湖面をすべる一隻のボート。さらに色づく夕日。まだ話は始まってもいないというのに、もう涙が出ていました。この冒頭のシーンを見ただけで、どんなに監督が映像を大切にしているか分かります。感動しました。この映画を見る価値はまず、この映像美にありますが、加えて、ストーリーの面白さ。基本的に原作に忠実にストーリーは追って描かれていました。愛する人がアルツハイマー病にかかる喪失感と、それを上回るほどの強い愛が底流にある大きなテーマですが、物語のメインはやはり若い二人の奔放な恋でしょう。ひと夏の淡く幼い恋から、何年もあとに再会した二人の激しい求愛。とてもドラマチックなラブストーリーです。私としては若い二人の役者さんも新鮮で好かったのですが、やはりジーナ・ローランズの純真であどけない表情にしびれました。彼女の演技がやはりこの映画にはなくてはならないものだと思います。
そして映画が始まった瞬間から1~2分間ほど、私の呼吸は止まりました。余りに美しい映像。静かな夕暮れの湖。湖面をすべる一隻のボート。さらに色づく夕日。まだ話は始まってもいないというのに、もう涙が出ていました。この冒頭のシーンを見ただけで、どんなに監督が映像を大切にしているか分かります。感動しました。この映画を見る価値はまず、この映像美にありますが、加えて、ストーリーの面白さ。基本的に原作に忠実にストーリーは追って描かれていました。愛する人がアルツハイマー病にかかる喪失感と、それを上回るほどの強い愛が底流にある大きなテーマですが、物語のメインはやはり若い二人の奔放な恋でしょう。ひと夏の淡く幼い恋から、何年もあとに再会した二人の激しい求愛。とてもドラマチックなラブストーリーです。私としては若い二人の役者さんも新鮮で好かったのですが、やはりジーナ・ローランズの純真であどけない表情にしびれました。彼女の演技がやはりこの映画にはなくてはならないものだと思います。
きみに読む物語
恋愛小説はどれも同じと思っていたため、普段恋愛小説はあまり
読まないのですが、友人の勧めで読んでみました。
読み終わったあとは感動・興奮がとまらず、何人かの友人に
勧めたくらいです。
ひとりの女性を愛しつづける、その気持ちの純粋さに
自分の心が洗わされました。
読まないのですが、友人の勧めで読んでみました。
読み終わったあとは感動・興奮がとまらず、何人かの友人に
勧めたくらいです。
ひとりの女性を愛しつづける、その気持ちの純粋さに
自分の心が洗わされました。
きみに読む物語 (ソフトバンク文庫)
ピュアな純愛物語はいくらでもあるが この作品は以下二点の仕掛けが良い。
一点目。自然描写が美しい。田舎の自然が十分に書き込まれていて 読んでいても 目の前に浮かびあがるものがある。特に 川、湖、雨という「水」を印象的に使っている点で読んでいて快かった。この感覚は日本人には非常にわかり易いと思う。
二点目。純愛の舞台を 青春期、壮年期、老年期の3つに分割し かつ 老年期にクライマックスを持って行っている点が上手だと思う。年代を広くとることで 読者層が大きく広がった。若い人も 年を取った人も読めるように仕上がっているし かつ 老年期に頂点を持っていたことで 話に説得力を与えている。
それにしても 今なお かような純愛物語が 米国でベストセラーになる点には注目してもよい。やはり いつになっても 純愛物語の持つ力はあるということか。
一点目。自然描写が美しい。田舎の自然が十分に書き込まれていて 読んでいても 目の前に浮かびあがるものがある。特に 川、湖、雨という「水」を印象的に使っている点で読んでいて快かった。この感覚は日本人には非常にわかり易いと思う。
二点目。純愛の舞台を 青春期、壮年期、老年期の3つに分割し かつ 老年期にクライマックスを持って行っている点が上手だと思う。年代を広くとることで 読者層が大きく広がった。若い人も 年を取った人も読めるように仕上がっているし かつ 老年期に頂点を持っていたことで 話に説得力を与えている。
それにしても 今なお かような純愛物語が 米国でベストセラーになる点には注目してもよい。やはり いつになっても 純愛物語の持つ力はあるということか。