では,予防歯科の話をしようか―マーロウ先生の北欧流レッスン
この本を読ませて頂いたおかげで、
「予防」というものを見る視野が確実に広がりました。
「予防とは何なのか?」という一種の哲学書でもあると思います。
さらに、女性スタッフの方には特に受けそうな、
歯科っぽくない超キレイな装丁!
内容もそんじょそこらの歯科専門書とは一線を画していて新鮮です。
「予防」というものを見る視野が確実に広がりました。
「予防とは何なのか?」という一種の哲学書でもあると思います。
さらに、女性スタッフの方には特に受けそうな、
歯科っぽくない超キレイな装丁!
内容もそんじょそこらの歯科専門書とは一線を画していて新鮮です。
アカペラ100%‾聖なる祈りのうたごえ
ヒーリングミュージックというより聴きごたえのある
アカペラ合唱曲集だと思いました。
邦題は「アカペラ100%」となっていますが、
英語でのCD題名は"voices of silence"です。
その名前通り、合唱のピアノ(弱声)や
ディミヌエンド(強声から徐々に弱声へ引く部分)が
全体を通して特に美しく、印象的です。
個々の演奏ではムジカ・サクラによる
「聖なる晩餐」(メシアン)と「7つの見えない音」(モラン)の
2曲の現代曲が素晴らしく、高水準の演奏だと思います。
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ聖歌隊も、まさに「静謐」な
演奏を聴かせてくれます。バーバーの「アニュス・デイ」は
曲全体を見通した構築力が上手く、それに合唱団もよく応えていて、
特にいい演奏だと思います。
ベルリン聖ヘルヴィヒ大聖堂聖歌隊は、上記の2団体に比べて、
安定度がいまいちですが、ブルックナーの「アヴェ・マリア」など
美しくいい演奏を響かせています。
ヒーリング曲集としても聴けますし、本格的なアカペラ合唱曲集としても
十分に聴ける演奏・内容だと思います。
個人的なことですが、最後に収録されている
「愛の力を祈る」(ボルトニャンスキー)は
昔から好きな曲の一つなのですが、最近まで
誰の何という曲か知りませんでした。それが偶然
この曲のことを知り、そこからこのCDにたどり着きました。
感謝です。
アカペラ合唱曲集だと思いました。
邦題は「アカペラ100%」となっていますが、
英語でのCD題名は"voices of silence"です。
その名前通り、合唱のピアノ(弱声)や
ディミヌエンド(強声から徐々に弱声へ引く部分)が
全体を通して特に美しく、印象的です。
個々の演奏ではムジカ・サクラによる
「聖なる晩餐」(メシアン)と「7つの見えない音」(モラン)の
2曲の現代曲が素晴らしく、高水準の演奏だと思います。
ケンブリッジ・トリニティ・カレッジ聖歌隊も、まさに「静謐」な
演奏を聴かせてくれます。バーバーの「アニュス・デイ」は
曲全体を見通した構築力が上手く、それに合唱団もよく応えていて、
特にいい演奏だと思います。
ベルリン聖ヘルヴィヒ大聖堂聖歌隊は、上記の2団体に比べて、
安定度がいまいちですが、ブルックナーの「アヴェ・マリア」など
美しくいい演奏を響かせています。
ヒーリング曲集としても聴けますし、本格的なアカペラ合唱曲集としても
十分に聴ける演奏・内容だと思います。
個人的なことですが、最後に収録されている
「愛の力を祈る」(ボルトニャンスキー)は
昔から好きな曲の一つなのですが、最近まで
誰の何という曲か知りませんでした。それが偶然
この曲のことを知り、そこからこのCDにたどり着きました。
感謝です。
007/スカイフォール [Blu-ray]
<<ネタバレ注意>>
私は歴代007シリーズを観てきているファンですが、22作目「慰めの報酬」が
21作目「カジノロワイヤル」程は楽しめなかったので、「監督もアクション映画向け
じゃないし、慰めの報酬よりマシだったらいいか…。」ぐらいの感覚で本作を鑑賞。
その結果、いい加減な気持ちで鑑賞に臨んだ自分が恥ずかしくなりました。
これまでのボンド映画になかった心情描写が盛り込まれ、かつて組織に従属するも
行き過ぎが原因で身内に切られ、中共による五ヶ月間の拷問によって精神や身体まで
ボロボロにされ、Mへの復讐鬼と化した敏腕 元00エージェントのラウル・シルヴァ
(本名ティアゴ・ロドリゲス)が今回の敵です。つまり「ボンドが成り得たかも知れない、
もう一人の自分」という構図で、演じるハビエル・バルデム氏の上手さが際立っています。
この方は映画「ノーカントリー」で、アントン・シガーというバナナマンの
日村さんみたいな髪型した、コイントスで全てを決める不気味な殺人鬼役で
一躍有名になったスペインの俳優さんですが、その怪演ぶりは本作でも健在です!
冒頭 イスタンブール・グランドバザールでの機密データHDD強奪犯・パトリスに対する
追撃戦から魅せ、そしてアデルの名曲と共に誰もが陶然としてしまう神オープニングに
突入する展開が最高に素晴らしく、もうOPだけで100点(5億点?)が確定しているという稀有な作品です。
仲間(イヴ)の誤射により体を撃ち抜かれて任務失敗し、絶望の底に沈み行くボンドを
大っきい女の人(笑)がスッと掴み、水底に引き込まれながらタイトル「SKYFALL」が出る。
そして「Starring JAVIER BARDEM」〜 STUART BAIRD(編集)、ROGER DEAKINS(撮影)など
ハリウッドでの現状最高峰の一流俳優陣や名匠らの名前が次々クレジットされる…。
この暗示OPは宇多丸氏が褒めちぎっていますが、私も激しく同意します。完ッ璧だ!完璧だぁ!(笑)
本作の神OPを堪能しながら「もう何も要らない…このまま死んでもいい。」という
通常映画作品では ありえない感覚に陥るのも、本作独特の魅力の一つです。
そして舞台はイギリスを中心に、上海 → マカオ → 長崎市 軍艦島と展開し、
最後は荒涼としたスコットランドの地で、ボンドとバルデム軍団が激突します!
※事前に第3作「GOLD FINGER」を観ておかれると、本作は120% 楽しめます。
作品の真意まで理解されていない方は、ボンドが任務を失敗しまくり、最後は
○まで殺され、組織の人事異動を見せるだけの つまらん映画にしか見えませんが、
過去に一度でも組織(会社など)に裏切られた経験がある方、交錯する互いの思い、
そして激動の時代へと変遷する中での、自らのアイデンティティーについて考え、
MI6の必要論にまで踏み込んだ深さまで知れば、もう作品の虜になると思います。
私は1回目の鑑賞で、審問会でのMによるテニソンの詩 朗読音声に、奇襲をかけに
迫りくるシルヴァ、駆けつけるボンドの姿を重ねた段階で、名作だと確信しました。
ここまでの深い描写は、これまでの娯楽型ボンド映画に存在しなかったと思います。
そして最初はMに対して厳しかったギャレス・マロリーが、審問会ではMを
言葉と我が身を盾にして守り、部下の非公式な作戦を咎めず、影で支援します。
彼がMを認めていた事実は、ラストカットでのMの執務室の椅子の後部壁面に、
爆破された旧MI6の絵(写真?)が飾ってある事からも明らかで、これによって
彼が彼女の築き上げたMI6に敬意を表し、遺志を継ぐ志が表現されているのです。
(※ほとんどの方は気付いてないと思うので、BD版で確認してみて下さい。)
本作はMを疑似母に見立て、誰よりも深い愛情を持ちながら裏切られた兄と、
問題児ではあるが、母に誠実な弟との激突とも取れる内容になっています。
最後で新たな任務を言い渡されたボンドが、「With pleasure.(喜んで)」という言葉で
「全てを失ったが、俺はまだここにいる。これが俺のアイデンティティー!」という事を
高らかに宣言し、21.22で愛を殺し、23で精神的に自立したボンド 新章の幕が開きます!
ちなみにAdeleの主題歌「SKYFALL」は、MI6にて数々の罪業を背負ったMが
己の罪を清算するため、死地(SKYFALL)に赴く悲壮な心情が歌われてますが、
サビの部分で「しかし私達は挫けず、立ち上がり続けるだろう。」という
MI6の希望まで歌詞に込められているので、そのMの強い思いがラストの
旧MI6の絵(写真)とボンドの台詞に結実され、それが強い感動を呼ぶのです。
つまり主題歌でMのボンドに託す思いを表現し、英国国旗を背負う「Jack」陶器で
「不屈の精神の継承」を表現しているという訳です。※ブルドッグはイギリスの国犬
本作は色々な人に観せたいので、BDだけでなくDVDも付くのは大歓迎です!
映像特典も予告編とかあるし、申し分ありません。鑑賞用と保存用の2個
アマゾンで購入しようとしたところ、購入規制がかかって1個にされました。
なんかスーパーの目玉商品みたいですね。(笑) 私は映画館で5回も鑑賞し、
公開初日と最終上映回に見送りするため駆けつけました。それほどの名作です!
私は本作「SKYFALL」を愛する気持ちだけは、誰にも負けないつもりです。
これだけの名作に出会えただけでも、今日まで生きてきた甲斐がありました。
たぶん生きてる間に、これを越えるボンド映画に出会えないような気がします。
私は歴代007シリーズを観てきているファンですが、22作目「慰めの報酬」が
21作目「カジノロワイヤル」程は楽しめなかったので、「監督もアクション映画向け
じゃないし、慰めの報酬よりマシだったらいいか…。」ぐらいの感覚で本作を鑑賞。
その結果、いい加減な気持ちで鑑賞に臨んだ自分が恥ずかしくなりました。
これまでのボンド映画になかった心情描写が盛り込まれ、かつて組織に従属するも
行き過ぎが原因で身内に切られ、中共による五ヶ月間の拷問によって精神や身体まで
ボロボロにされ、Mへの復讐鬼と化した敏腕 元00エージェントのラウル・シルヴァ
(本名ティアゴ・ロドリゲス)が今回の敵です。つまり「ボンドが成り得たかも知れない、
もう一人の自分」という構図で、演じるハビエル・バルデム氏の上手さが際立っています。
この方は映画「ノーカントリー」で、アントン・シガーというバナナマンの
日村さんみたいな髪型した、コイントスで全てを決める不気味な殺人鬼役で
一躍有名になったスペインの俳優さんですが、その怪演ぶりは本作でも健在です!
冒頭 イスタンブール・グランドバザールでの機密データHDD強奪犯・パトリスに対する
追撃戦から魅せ、そしてアデルの名曲と共に誰もが陶然としてしまう神オープニングに
突入する展開が最高に素晴らしく、もうOPだけで100点(5億点?)が確定しているという稀有な作品です。
仲間(イヴ)の誤射により体を撃ち抜かれて任務失敗し、絶望の底に沈み行くボンドを
大っきい女の人(笑)がスッと掴み、水底に引き込まれながらタイトル「SKYFALL」が出る。
そして「Starring JAVIER BARDEM」〜 STUART BAIRD(編集)、ROGER DEAKINS(撮影)など
ハリウッドでの現状最高峰の一流俳優陣や名匠らの名前が次々クレジットされる…。
この暗示OPは宇多丸氏が褒めちぎっていますが、私も激しく同意します。完ッ璧だ!完璧だぁ!(笑)
本作の神OPを堪能しながら「もう何も要らない…このまま死んでもいい。」という
通常映画作品では ありえない感覚に陥るのも、本作独特の魅力の一つです。
そして舞台はイギリスを中心に、上海 → マカオ → 長崎市 軍艦島と展開し、
最後は荒涼としたスコットランドの地で、ボンドとバルデム軍団が激突します!
※事前に第3作「GOLD FINGER」を観ておかれると、本作は120% 楽しめます。
作品の真意まで理解されていない方は、ボンドが任務を失敗しまくり、最後は
○まで殺され、組織の人事異動を見せるだけの つまらん映画にしか見えませんが、
過去に一度でも組織(会社など)に裏切られた経験がある方、交錯する互いの思い、
そして激動の時代へと変遷する中での、自らのアイデンティティーについて考え、
MI6の必要論にまで踏み込んだ深さまで知れば、もう作品の虜になると思います。
私は1回目の鑑賞で、審問会でのMによるテニソンの詩 朗読音声に、奇襲をかけに
迫りくるシルヴァ、駆けつけるボンドの姿を重ねた段階で、名作だと確信しました。
ここまでの深い描写は、これまでの娯楽型ボンド映画に存在しなかったと思います。
そして最初はMに対して厳しかったギャレス・マロリーが、審問会ではMを
言葉と我が身を盾にして守り、部下の非公式な作戦を咎めず、影で支援します。
彼がMを認めていた事実は、ラストカットでのMの執務室の椅子の後部壁面に、
爆破された旧MI6の絵(写真?)が飾ってある事からも明らかで、これによって
彼が彼女の築き上げたMI6に敬意を表し、遺志を継ぐ志が表現されているのです。
(※ほとんどの方は気付いてないと思うので、BD版で確認してみて下さい。)
本作はMを疑似母に見立て、誰よりも深い愛情を持ちながら裏切られた兄と、
問題児ではあるが、母に誠実な弟との激突とも取れる内容になっています。
最後で新たな任務を言い渡されたボンドが、「With pleasure.(喜んで)」という言葉で
「全てを失ったが、俺はまだここにいる。これが俺のアイデンティティー!」という事を
高らかに宣言し、21.22で愛を殺し、23で精神的に自立したボンド 新章の幕が開きます!
ちなみにAdeleの主題歌「SKYFALL」は、MI6にて数々の罪業を背負ったMが
己の罪を清算するため、死地(SKYFALL)に赴く悲壮な心情が歌われてますが、
サビの部分で「しかし私達は挫けず、立ち上がり続けるだろう。」という
MI6の希望まで歌詞に込められているので、そのMの強い思いがラストの
旧MI6の絵(写真)とボンドの台詞に結実され、それが強い感動を呼ぶのです。
つまり主題歌でMのボンドに託す思いを表現し、英国国旗を背負う「Jack」陶器で
「不屈の精神の継承」を表現しているという訳です。※ブルドッグはイギリスの国犬
本作は色々な人に観せたいので、BDだけでなくDVDも付くのは大歓迎です!
映像特典も予告編とかあるし、申し分ありません。鑑賞用と保存用の2個
アマゾンで購入しようとしたところ、購入規制がかかって1個にされました。
なんかスーパーの目玉商品みたいですね。(笑) 私は映画館で5回も鑑賞し、
公開初日と最終上映回に見送りするため駆けつけました。それほどの名作です!
私は本作「SKYFALL」を愛する気持ちだけは、誰にも負けないつもりです。
これだけの名作に出会えただけでも、今日まで生きてきた甲斐がありました。
たぶん生きてる間に、これを越えるボンド映画に出会えないような気がします。
007/スカイフォール [DVD]
「ジェームズに親の死を伝えたとき、あいつはここから2日出てこなかった。出てきたときには、もう子供じゃなかった」
実家の管理人である老人がMに、屋敷の隠し通路を説明するシーンでのセリフが耳に刺さりました。
小説によるとボンドは11歳のときに登山で両親を亡くしているようです。
多感な少年期に両親を失い、その命を奪ったともいえる山岳を瞳に映して、少年は何を覚悟したのでしょうか。
自然の猛威を象徴していながら、突き放しているようで包み込まれるような圧倒的な自然美。
ボンドの心象風景のようなスカイフォールの荒涼とした大地。朽ちかけた廃墟のような生家。
「前からここが嫌いだった」
爆破寸前、ボンドはそうつぶやくけれど、彼にとって永遠に忘れられない風景なのだろうなと感じました。
実家の管理人である老人がMに、屋敷の隠し通路を説明するシーンでのセリフが耳に刺さりました。
小説によるとボンドは11歳のときに登山で両親を亡くしているようです。
多感な少年期に両親を失い、その命を奪ったともいえる山岳を瞳に映して、少年は何を覚悟したのでしょうか。
自然の猛威を象徴していながら、突き放しているようで包み込まれるような圧倒的な自然美。
ボンドの心象風景のようなスカイフォールの荒涼とした大地。朽ちかけた廃墟のような生家。
「前からここが嫌いだった」
爆破寸前、ボンドはそうつぶやくけれど、彼にとって永遠に忘れられない風景なのだろうなと感じました。