村下孝蔵さんが46歳で亡くなって、もう14年も経つなんて嘘のようです。その直前、友人に誘われて初めてコンサートに行き、会場には空席がたくさんありましたが、トークの面白さと、演奏された曲すべてが胸にじんときたのを今でも覚えています。といっても、それらの良い曲の
タイトルも「ゆうこ」「初恋」「踊り子」以外はわからず、本格的にファンになった私は、逝去後に発売されたBOX SETで知る事となります。すべてのシングル、アルバムを聴き込みましたが、この『GOLDEN☆BEST』収録曲の中では『恋路海岸』『りんごでもいっしょに』が非常に好きで、カラオケでも何度も歌わせてもらっています。以前はヒット・シングルしかリストになかったのが、今では隠れた名曲も歌えるようになったのは、ファンが拡大している事の表れと心から嬉しく思います。『GOLDEN☆BEST』としては山口百恵に次いで、同一収録曲の「カラオケ・コレクション」も同時発売されました。
収録曲の中でシングル曲は、発売順に、7.春雨(1981年1月21日) 14.ゆうこ(1982年4月21日) 1.初恋(1983年2月25日) 2.踊り子(1983年8月25日) 3.少女(1984年4月1日) 12.陽だまり(1987年9月21日)(アニメ「
めぞん一刻」主題歌) 5.風のたより(1988年11月21日) 9.この国に生まれてよかった(1991年11月21日) 4.ロマンスカー(1992年11月21日) 10.同窓会(1998年10月31日)です。
良い曲ができたと思ってもヒットに恵まれず、村下さんはつらい思いをしていたようです。特に自信を持って発表した『ロマンスカー』の時は・・・。今でも「夜もヒッパレ」で披露したギター・テクニック(ベンチャーズ)や、ひょうきんな一面、人懐こい笑顔が忘れられません。
村下さんが遺したすばらしいオリジナル・アルバム、『シングル・コレクション』、貴重な音源も収録し、様々なテーマ毎に編集された企画ベスト盤、2種のCD BOX SET、LIVE DVD など、更に魅力を知る事ができる作品がたくさんあります。この『GOLDEN☆BEST』で村下さんに関心を持たれた、ファンになられた方は、それらの作品をぜひ検索してみて下さい。