面白かったです！
バンドのメンバーも、マネージャーも、その娘も、そしてボーカル｢レイ｣の奥さんも、み~んな味わいがあって大好きです。
何かにつけ｢サインだ・・｣と単純に結び付けてしまう所とか、断酒の会に行ったつもりが｢巨食の会｣だったりとか、思わずクスクスと笑ってしまうシーンがたくさんあります。
そして、ラストには何とも言えない感動がじ~んと押し寄せて来ます。
スティーブン・レイが今までとは違うイメージの役で出ていたのも新鮮でした。

(DISC1)青春の洋楽スーパーベスト’40s~’52
1 テネシー・ワルツ［パティ・ペイジ］　
2 モナリザ［ナット・キング・コール］　
3 センチメンタル・ジャーニー［ドリス・デイ］　
4 魅惑の宵［ペリー・コモ］　
5 スターダスト［フランク・シナトラ］　
6 アイルランドの子守唄［ビング・クロスビー］　
7 ボタンとリボン［ダイナ・ショア］　
8 ハイ・ヌーン［フランキー・レイン］　
9 雨に唄えば［ジーン・ケリー］　
10 ママがサンタにキスをした［ジミー・ボイド］　
11 ハウ・ハイ・ザ・ムーン［レス・ポール & メアリー・フォード］　
12 第三の男［アントン・カラス］　
13 グッドナイト・アイリーン［ウィーヴァーズ］　
14 涙のワルツ［パティ・ペイジ］　
15 家へおいでよ［ローズマリー・クルーニー］　
16 ホワイト・クリスマス［ビング・クロスビー］　
17 ユー・ビロング・トゥ・ミー［ジョー・スタッフォード］　
18 せめて夢で［アンドリュース・シスターズ］　
19 アンフォゲッタブル［ナット・キング・コール］　
20 虹の彼方に［ジュディ・ガーランド］

(DISC2)青春の洋楽スーパーベスト’53~’55
1 オンリー・ユー［プラターズ］　
2 慕情［フォー･エイセス］　
3 ミスター・サンドマン［コーデッツ］　
4 ロック・アラウンド・ザ・クロック［ビル・ヘイリー＆ヒズ・コメッツ］　
5 ワンワン・ワルツ［パティ・ペイジ］　
6 シュ・ブーン［クルー・カッツ］　
7 トゥッティ・フルッティ［リトル・リチャード］　
8 16トン［テネシー・アーニー・フォード］　
9 涙の7日間［ジョージア・ギブス］　
10 プリテンド［ナット・キング・コール］　
11 マンボ・イタリアーノ［ローズマリー・クルーニー］　
12 ヴァイア・コン・ディオス［レス・ポール＆メアリー ・フォード］　
13 シークレット・ラヴ［ドリス・デイ］　
14 星を見つめないで［ペリー･コモ］　
15 ヤング・アット・ハート［フランク・シナトラ］　
16 エイント・ザット・ア・シェイム［ファッツ･ドミノ］　
17 アイヴ・ガット・ア・ウーマン［レイ・チャールズ］　
18 ムーラン・ルージュの唄［パーシー・フェイス・オーケストラ］　
19 クライ・ミー・ア・リヴァー［ジュリー・ロンドン］　
20 テキサスの黄色いバラ［ミッチ・ミラー］

(DISC3)青春の洋楽スーパーベスト’56~’57
1 リトル・ダーリン［ダイアモンズ］　
2 アット・ザ・ホップ（踊りに行こうよ）［ダニー＆ザ・ジュニアーズ］　
3 ダイアナ［ポール・アンカ］　
4 グレート・プリテンダー［プラターズ］　
5 ケ・セラ・セラ［ドリス・デイ］　
6 監獄ロック［エルヴィス・プレスリー］　
7 ザットル・ビー・ザ・デイ［バディ・ホリー＆ザ・クリケッツ］　
8 砂に書いたラヴ・レター［パット・ブーン］
9 ハートブレイク・ホテル［エルヴィス・プレスリー］　
10 火の玉ロック［ジェリー・リー・ルイス］　
11 ユー・センド・ミー［サム・クック］　
12 白いスポーツ・コート［マーティー・ロビンス］　
13 タミー［デビー・レイノルズ］　
14 バナナ・ボート・ソング（デイ・オー）［ハリー・ベラフォンテ］　
15 バイ・バイ・ラヴ［エヴァリー・ブラザース］　
16 アレゲニーの月［パティ・ペイジ］　
17 さらばジャマイカ［ハリー・ベラフォンテ］　
18 ビー・バップ・ア・ルーラ［ジーン・ヴィンセント］　
19 イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト［ファイヴ・サテンズ］　
20 ラヴ・ミー・テンダー［エルヴィス・プレスリー］

(DISC4)青春の洋楽スーパーベスト’58~’59
1 ロリポップ［コーデッツ］　
2 おお！キャロル［ニール・セダカ］　
3 カラーに口紅［コニー・フランシス］　
4 君はわが運命［ポール・アンカ］　
5 ラ・バンバ［リッチー・ヴァレンス］　
6 煙が目にしみる［プラターズ］　
7 16本のローソク［クレスツ］　
8 ジョニー・B・グッド［チャック・ベリー］　
9 あなたの肩に頬うめて［ポール・アンカ］　
10 フーズ・ソーリー・ナウ［コニー・フランシス］　
11 テキーラ［チャンプス］　
12 ドント（ドントまずいぜ）［エルヴィス・プレスリー］　
13 谷間に三つの鐘が鳴る［ブラウンズ］　
14 会ったとたんに一目ぼれ［テディ・ベアーズ］　
15 ヴィーナス［フランキー・アヴァロン］　
16 夢を見るだけ［エヴァリー・ブラザース］　
17 シー・オブ・ラヴ［フィル・フィリップス］　
18 蜜よりも甘いキス［ジミー・ロジャース］　
19 ドナ［リッチー・ヴァレンス］　
20 トワイライト・タイム［プラターズ］

(DISC5)青春の洋楽スーパーベスト1960
1 グリーンフィールズ［ブラザース・フォア］　
2 ポエトリー［ジョニー・ティロットソン］　
3 ビキニスタイルのお嬢さん［ブライアン・ハイランド］　
4 恋にはヨワイ［コニー・フランシス］　
5 今夜はひとりかい ？［エルヴィス・プレスリー］　
6 パピー・ラヴ［ポール・アンカ］　
7 ステイ［モーリス・ウィリアムス＆ゾディアックス］　
8 カレンダー・ガール［ニール・セダカ］　
9 ラストダンスは私に［ドリフターズ］　
10 ティーン・エンジェル［マーク・ダイニング］　
11 ウィル・ユー・スティル・ラブ・ミー・トゥモロー［シレルズ］　
12 ザ・ツウィスト（ツイスト NO, 1）［チャビー・チェッカー］　
13 ワンダフル・ワールド［サム・クック］　
14 ハーバー・ライツ（港の灯）［プラターズ］　
15 エル・パソ［マーティー・ロビンス］　
16 アイム・ソーリー（ごめんなさい）［ブレンダ・リー］　
17 ある恋の物語［トリオ・ロス・パンチョス］　
18 ヴォラーレ［ボビー・ライデル］　
19 ウォーク・ドント・ラン（急がば廻れ）［ベンチャーズ］　
20 我が心のジョージア［レイ・チャールズ］

(DISC6)青春の洋楽スーパーベスト’61~’62
1 スタンド・バイ・ミー［ベン・E・キング］　
2 悲しき慕情［ニール・セダカ］　
3 ロコモーション［リトル・エヴァ］　
4 涙のくちづけ［ブライアン・ハイランド］　
5 エンド・オブ・ザ・ワールド（この世の果てまで）［スキーター・デイヴィス］　
6 スピーディー・ゴンザレス［パット・ブーン］　
7 悲しき街角［デル・シャノン］　
8 ブルー・ムーン［マーセルズ］　
9 涙のムーディー・リバー［パット・ブーン］　
10 ハロー・メリー・ルウ［リッキー・ネルソン］　
11 恋のスーパー伯爵［ジーン・チャンドラー］　
12 花はどこへ行った（live）［キングストン・トリオ］　
13 サーフィン・サファリ［ビーチ・ボーイズ］　
14 ライオンは寝ている［トーケンズ］　
15 忘れたいのに［パリス・シスターズ］　
16 星影のバラード［ボビー・ヴィー］　
17 ハート（涙の想い出）［ティミ・ユーロ］　
18 ムーン・リヴァー［アンディ・ウィリアムス］

(DISC7)青春の洋楽スーパーベスト’63~’64
1 風に吹かれて［ピーター、ポール＆マリー］　
2 オー！プリティ・ウーマン［ロイ・オービソン］　
3 サーフ・シティ［ジャン&ディーン］　
4 ビー・マイ・ベイビー［ロネッツ］　
5 涙のバースデイ・パーティ［レスリー・ゴーア］　
6 ヘイ・ポーラ［ポール＆ポーラ］　
7 ハイ・ロン・ロン［クリスタルズ］　
8 ブルー・ヴェルベット［ボビー・ヴィントン］　
9 渚のボードウォーク［ドリフターズ］　
10 君にダウン［レニー・ウェルチ］　
11 朝日のあたる家［アニマルズ］　
12 黒いブーツでぶっとばせ ~リーダー・オブ・ザ・パック［シャングリ・ラス］　
13 ルイ・ルイ［キングスメン］　
14 マイ・ガイ［メアリー・ウェルズ］　
15 シーズ・ナット・ゼア［ゾンビーズ］　
16 パフ［ピーター、ポール＆マリー］　
17 ワイプ・アウト［サーファリス］　
18 ふられた気持ち［ライチャス・ブラザース］

(DISC8)青春の洋楽スーパーベスト’65~’66
1 サウンド・オブ・サイレンス［サイモン＆ガーファンクル］　
2 夢のカリフォルニア［ママス＆パパス］　
3 マイ・ガール［テンプテーションズ］　
4 ミセス・ブラウンのお嬢さん［ハーマンズ・ハーミッツ］　
5 デイドリーム［ラヴィン・スプーンフル］　
6 恋はワイルド・シング［トロッグス］　
7 ハング・オン・スルーピー［マッコイズ］　
8 マンデー・マンデー［ママス＆パパス］　
9 ふるえて眠れ［パティ・ペイジ］　
10 ゲーム・オブ・ラヴ［ウェイン・フォンタナとマインドベンダーズ］
11 恋のひらめき［ルー・クリスティ］　
12 ハンキー・パンキー［トミー・ジェイムス&ザ・ションデルズ］　
13 フォー・ユア・ラヴ［ヤードバーズ］　
14 男が女を愛する時［パーシー・スレッジ］　
15 ウーリー・ブリー［サム・ザ・シャム&ザ・ファラオス］　
16 想い出のグリーン・グラス（live）［トム・ジョーンズ］　
17 明日なき世界［バリー・マクガイア］　
18 アンチェインド・メロディー［ライチャス・ブラザース

(DISC9)青春の洋楽スーパーベスト’67~’68
1 デイドリーム・ビリーバー［モンキーズ］　
2 ハートに火をつけて［ホセ・フェリシアーノ］　
3 ワイルドで行こう［ステッペン・ウルフ］　
4 ハッピー・トゥゲザー［タートルズ］　
5 見つめあう恋［ハーマンズ・ハーミッツ］　
6 二人のシーズン［ゾンビーズ］　
7 サイレンス・イズ・ゴールデン［トレメローズ］　
8 悲しき天使［メリー・ホプキン］　
9 ソウル・マン［サム＆デイヴ］　
10 今日を生きよう［グラス・ルーツ］　
11 あの娘のレター［ボックス・トップス］　
12 ヤング・ガール［ゲイリー・パケット&ユニオン・ギャップ］　
13 愛する君に［ママス＆パパス］　
14 ネヴァー・マイ・ラヴ（かなわぬ恋）［アソシエイション］　
15 タイトゥン・アップ［アーチー・ベル&ドレルズ］　
16 この素晴らしき世界［ルイ・アームストロング］　
17 青春の光と影［アン・マレー］　
18 マイ・ウェイ［ポール・アンカ］

(DISC10)青春の洋楽スーパーベスト’69~’70
1 遥かなる影［カーペンターズ］　
2 雨にぬれても［B
3 シュガー・シュガー［アーチーズ］　
4 ディジー［トミー・ロウ］
5 ヴィーナス［ショッキング・ブルー］　
6 オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ［マーマレード］　
7 ローズ・ガーデン［リン・アンダーソン］　
8 笑ってローズマリーちゃん［フライング・マシーン］　
9 イエロー・リヴァー［クリスティ］　
10 ノックは3回［トニー・オーランド&ドーン］　
11 アクエリアス（輝く星座）［フィフス・ディメンション］　
12 スピリット・イン・ザ・スカイ［ノーマン・グリーンバウム］　
13 夜明けのヒッチハイク［ヴァニティ・フェア］　
14 リフレクションズ・オブ・マイ・ライフ（万華鏡）［マーマレード］　
15 ゲット・レディ［レア・アース］　
16 ウィズアウト・ユー［バッドフィンガー］　
17 イン・ザ・サマータイム［マンゴ・ジェリー］　
18 明日に架ける橋［サイモン＆ガーファンクル］

科学でも技術でもそうだが、現代のキーワードは、
モノからコト、すなわち抽象化である。
アートの世界も例外ではなく、モノではなく、
抽象化されたコトが表現されるようになってきている。

著者が挙げている、美しいかどうかわからない、
何を描いているかわからない、上手かどうかわからない、
アートかどうかわからないといった問題提起は、すなわち、
抽象的に表現されたコトをどう受容すればいいのか
というヒントを与えるための問題提起だと言える。

著者の意図がどこまで実現しているかだが、
現代アート作品のそれぞれの背景の説明を読んでいるうちに、
段々と視野が広がって、見えなかったものが少し見えてくる
現代アートの持つ幅がわかってくるという限度で成功している
ように思う。
「超入門」という点では、満点に近い出来だろう。

ベスト100シリーズは、ジャズにしても、クラッシックにしても、楽曲間の雰囲気の違いが大きく、CDチェンジャーでランダムに聞いていると雰囲気・気分ががたがたしてしまう。でも、このバロックは比較的楽曲間の雰囲気の違いが小さくランダムでかけていてもずーっと気分よく時間が流れる。それでいて、楽器の組み合わせの違いなどから微妙な雰囲気の揺れもあってバックグラウンドミュージックとして最適と思えた。
ただ（やむを得ないことだが）全部収録しきれずに途中で終わってしまっている曲もある。その分だけ一つ星を減らした。でも、フェードアウトにも気を配っているせいか、あまり唐突な終わり方を感じさせず、無理がない。

　歳をとってこういう作品が心に響くようになってしまった。
　結果的に当たりなんだが、本作に★５つをつけたらいけないような気がして、一つマイナスとした。
　話の筋はバンド再結成に向けて紆余曲折。
　どれもこれもどこかで見たような話である。
　だが、ワンパターンは王道なのである。
　いわば、『水戸黄門』のラストに印籠が出てきて、悪人がひれ伏すのと同じ。
　観客はそういうのをこそ欲している。
　途中途中にギャグが挟まれているが、そのギャグがことごとく滑っていて、すっごく寒い。
　最初、コメディだと思っていたため、こんな寒い調子が続くんじゃ糞だと思った。
　でも、最後まで見て気がつくのである、これは狙って外しているギャグだと。
　登場人物は、みな道を外れたおっさんたちだ。
　若いころに酒と薬と女に溺れ、社会のレールから勝手に外れていった連中である。
　仲間内だけでしか受けないような話をして、仲間内だけで大笑いする。
　それを観客は外から見ていていたたまれなくなってくる。
　そして、「歳をとるというのは悲しいことだ」と感じるのである。
　しかし、人は誰でも歳をとる。歳をとったとき、はじめて「老いというのも悪くない」と、無理矢理にでも思うようになる。
　話が先に進むごとに、やっと「これはコメディではなく、おっさんたちのレクイエムなんだ」と気がつく。
　過去の栄光をもう一度、だが、そうやすやすと「もう一度」はやってこない。
　七転八倒の末にやっと光らしきものが見えてくる。その程度だ。
　正直に言って、ビル・ナイ以外は興味もなかったが、時間がたつごとに作品に引き込まれた。
　劇中、彼らが喝采を浴びるとき、見ている自分自身も嬉しくなってくる。
　それがどこか悲しい。