斧・熊・ロッキー山脈: 森で働き、森に生きる
巷はロングトレイルブーム。ジョンミューアトレイルをはじめ、国内外のトレイル情報が豊富になってきたのはうれしい限り。しかし、それらの多くが、トレイルを歩いた人のルポであったり、コースガイドであったり。これは、そうしたトレイルを保守管理する側からみた、自然と著者の関わり合いの話。著者が若い女性(執筆当時?)である意外性と、ものすごく素直に書かれた世間の価値観とガテン系である自らの仕事へ対するギャップを吐露するが、その仕事に魅了され尽くしてしまった著者の人生観に感動を覚える。自然讃歌とか、現代に失われつつある何かとか、そういう読み方ではなく、男所帯の作業チームの中でたくましく仕事するひとりの女性の生きざまが、清々しい。
ロッキー山脈踏破行 (平凡社ライブラリー (204))
妹への手紙という形式で、美文風な風景描写とユーモラスな人物描写を中心に描かれているのは、著者の他の旅行記と共通でした。
今回はコロラド州のデンバーをベースとした、晩秋から初冬にかけてのロッキー山脈の旅です。
ホテルをはじめ、西部への入植者の居留地や牧場を点々としながら、ほとんどは単独で馬に乗って旅をすすめます。
風雪との戦いや、恐慌のあおりを受けた資金不足に悩むなど、例によって次から次へと襲いかかる困難をものともせずに、相変わらずバード女史は淡々と行きたいところを訪れています。
100年前の淑女の度胸に感服します。
今回はコロラド州のデンバーをベースとした、晩秋から初冬にかけてのロッキー山脈の旅です。
ホテルをはじめ、西部への入植者の居留地や牧場を点々としながら、ほとんどは単独で馬に乗って旅をすすめます。
風雪との戦いや、恐慌のあおりを受けた資金不足に悩むなど、例によって次から次へと襲いかかる困難をものともせずに、相変わらずバード女史は淡々と行きたいところを訪れています。
100年前の淑女の度胸に感服します。