三木谷バロンドールあんちゃんのもんまり部屋

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ソフィー・マルソーの愛人日記 [DVD]
作品内容はいかにもフランス映画の愛情ものです。ハリウッドの影響は少し受けてますがソフィがでているだけでファンは納得でしょう。個人的には三銃士のような内容が好きですがソフィは愛情ドロドロ劇もイザベル・アジャーニほどじゃないので万人受けするんじゃないでしょうか。ヌードを期待している人はちょことだけです。

どうしてこんなところに
この作者の作品はこれが初めてでしたが、新聞の書評に惹かれて購入しました。
何の気なしに読み始めたら、最後まで一気に読んでしまいました。
つまりかなり面白い小説です。
主人公が妻を殺してしまい、全国を逃げ回る中でのいろいろな人たちと交流するプロセスを複数の視点から描くというシンプルな構造なのですが、文章も読み易く、視点や人物描写も通りいっぺんでなくユニークなので、ストーリーにぐいぐい引き込まれていきます。
暴力的なシーンもあるのですが、近頃の小説にありがちな安易に過剰な表現でないところも交換が持てます。

ただひとつだけ気になったのが、前半と後半で文体というか文章のトーン、温度のようなものがちょっと違うような印象はありました。すごくざっくり言うと、「前半はハードボイルド、後半は村上春樹を思わせるトーン」なのです…。

でも、疾走感があって、最初に書いたようにとても面白い小説ですので、個人的にはお薦めです。

下妻物語 [レンタル落ち]
 茨城県の下妻市に暮らす女子高生・桃子には友達がいない。フリフリのロリータファッションに身を包み、いつもマイペース。「人間は一人で生まれ、一人で死ぬ」とうそぶきながら毎日を送っている。
 元ヤクザの父親が持っていたヴェル●ーチのバッタ物Tシャツを売ってひと稼ぎを試みるが、買いにやってきたのは地元の暴走族娘イチコ。
 性格もファッションも水と油の二人が、伝説の刺繍屋を探して東京へ向かう…。

 タランティーノの「キル・ビル」のような豪奢で外連味(けれんみ)あふれる映像と、R・スコットの「テルマ&ルイーズ」をどことなく思わせる女二人の疾走劇。この二つを足し合わせたような、それでいてコメディとしても全く申し分のない名画です。☆7つ、といっても過言ではない仕上がりです。

 しかし大時代な映像や物語展開の中に、この映画はまさに至言とも言うべき台詞が散りばめられていて、観る者の心を打ちます。
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「人間は大きな幸せを前にすると、急に臆病になる。幸せを勝ち取ることは、不幸に耐えることより勇気が要る」
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「誰だって何か背負ってんだよ。どっか痛いんだよ。だから泣くことは恥ずかしいことじゃない。でも女はよ、人前で涙なんか流しちゃいけねえんだ。同情されちまうからな」
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「仕事に比べれば友達なんて何の価値もない。友との約束も仕事のためなら平気で破った。
 …だから僕には友達がいません。ひとりも、いません」
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「自分捨てなきゃ大人になれねぇんだったら、アタイはガキのまんまでいいっすよ」

 こうした宝石のような言葉のツブテに、幾たびも虚を衝かれ、そのたびに居住まいを正さざるを得ない気持ちになります。生半可な心構えで見始めると、心がヤケドを負いそうになるほど手強い映画です。

 そしてこれだけは間違いなく言えます。今、人に最も薦めたくなる映画、それがこの「下妻物語」だと。

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