名盤『ラブレス』の制作過程を軸に、バンドの結成から昨年の再結成前までの歴史を綴った本。

遅々として進まない『ラブレス』のレコーディング風景と時間経過、
サウンドの秘密（もちろんレコーディング専門誌ほどの詳細があるわけではないが驚く）、
アラン・マッギーとバンドとの間の緊張感、
ケヴィンとビリンダの関係性などは、
外枠は知っていたが、その詳細は長い間ヴェールに包まれていた部分である。
200ページ足らずの本なので、分厚いアーティスト研究本と比べればライトなものではあるけれど、バンドメンバーの言葉を交えたそれは、レコードを聴くだけのファンとしては興味深いことばかりであった。

狂信的とも言える著者の思い入れたっぷりの文章は、このバンドのファンには同胞意識が感じられ微笑ましい。
しかし、その分バランスを欠いた所もあり、『ラブレス』に影響を受けたラファエル・トラルの『ウェイヴ・ワールド』への言及部分などはあまり必要ないところでもあると思う。

日本版の巻末には、『ラブレス』発表直後のケヴィンのインタビューが載っている。
当時はアルバム発表のよくあるインタビューのひとつだったと思うが、
アーティストとして「表現」をすること、音楽的に影響を受けたもの、バンド名への思い（笑）が語られ、『ラブレス』が歴史を作った現在の視点から鑑みると、更に興味深い発言として映る。そしてこの本の本編に足らなかったと感じる部分を、このインタビューがかなり補完してくれている。

200ページ足らずでこの装丁としては、この値段はちょっと高い気がしますが、
やはりファンなら一度は目を通しておいていい本だとは思う。
これを読んで、改めて、彼らの活動再開をまだまだ待とうという気になった。

生まれた赤ちゃんが社会人になるほどの途方も無い時間を超えて、届いた新作。
この20年、あらゆる音楽を聴いて来た挙句、またここに戻ってきた、というような感覚にしてくれました。

まったく違和感なく聴けるのはマイブラゆえなのか、それともわたしの耳が20年前に戻ってしまった（若返った？）からなのだろうか。

最早前作と比較するのは無意味。
目を閉じても美しい音の残像が見えそうなギターは相変わらずで、また今から20年待たされてもわたしはまたこの音に戻って来るだろう。大好きです。

リマスター盤は、CD1とCD2の内容が入れ替わっているということと、CD1の "What you want" の2:46あたりにノイズがあることが指摘されていましたが、それらがいつの間にか修正されていたようです。

エラーのある盤では、ディスク内側の番号が以下のようになっています。

CD1: 55008696/88697312112-1 21
CD2: 55008694/88697312112-2 21

そして、エラーが修正された盤では以下のようになっています。

CD1: 55115382/88697312112-1-1 21
CD2: 55115383/88697312112-2-1 21

(なお、これらの番号はジャケットに "Made in the E.U" の表記がされている盤のもので、それ以外の盤に関しては不明です)

修正前か修正後のものか、ジャケットからは区別できません。
このようなエラーがあるものを、交換対応はおろか一切のアナウンスをせずに、こっそり修正するSonyの姿勢は非常に残念です。

ずっと前にレンタルで借りて内容を知っていたので、日本語はありませんが3Dの評判が良いのを確認するため購入しました。最近は飛び出し感よりも遠近感を意識したおとなしめの3D作品が多いですが、これは違います。飛び出し感GOOD!でお色気もあり、遊び心満載の快作です。ホラーの3Dを楽しみたい方には必携のアイテムです。ただし、残虐シーンが多いので苦手な人には厳しいかもしれません。なお、国内版の3Dはセロめがね付きの擬似3Dですが、この海外版は正統3Dなのでご安心を。

米国でリメイクされたおかげで、お蔵入りになっていたノーカットバージョンが発売中ですよ。アメリカのアマゾンで２０ドルくらいでした。
いやー長生きするもんですねー。
今見ても新鮮なスラッシュムービーですね。
エンディングテーマも大好きです。