ジム・ボタンと13人の海賊 (ジム・ボタンの冒険 (2))
ジムとルーカスのお話の続編です。
フクラム国に戻ってきた二人は灯台役としてトゥー・トゥーさんを
連れてくるために再び島を出立します。
人魚と知り合いになったり、機関車エマが空を飛んだり潜水したりと
ワクワクすることがある一方で、
ジムの愛する機関車モリーが行方不明になり、
ついに海賊〈荒くれ13〉との対決が始まります。
そしてついにジムの出生の秘密も明らかに......。
自然に余計な手を加えないこと、
危険に直面してもみんな助かること、
そしてどの人・生き物も何らかの役割があること。
エンデの理念が輝いています。
フクラム国に戻ってきた二人は灯台役としてトゥー・トゥーさんを
連れてくるために再び島を出立します。
人魚と知り合いになったり、機関車エマが空を飛んだり潜水したりと
ワクワクすることがある一方で、
ジムの愛する機関車モリーが行方不明になり、
ついに海賊〈荒くれ13〉との対決が始まります。
そしてついにジムの出生の秘密も明らかに......。
自然に余計な手を加えないこと、
危険に直面してもみんな助かること、
そしてどの人・生き物も何らかの役割があること。
エンデの理念が輝いています。
テレビアニメ スーパーヒストリー 10「破裏拳ポリマー」~「勇者ライディーン」
ここにあるサザエさんは誰でも知ってる日曜6時半の歌ではありません。火曜に再放送していた方のミッチの唄うレアな歌です。探しに探したよぉ。オープニングもエンディングもどっちも癒される名曲だよ。
ジム・ボタンの機関車大旅行 (ジム・ボタンの冒険 (1))
本書を原作に日本でアニメーションが作られたのを記憶している人は
もう結構な大人の世代でしょう。
僕はそのアニメをうっすら覚えていて、最近有名な童話作品だと知りました。
まさかあのエンデの作とは・・・!
そういうわけで大人になってから手にした本書ですが、何カ所もグッと来てしまいました。
少年ジムボタンに機関士ルーカスは言います。
「お前は本当にいいやつだなあ。」
そんな台詞が本当に素直で、なんだかたまらない気持ちになります。
個人的に面白かった点は、胸のボタンを投げる必殺技を持つアニメ作とは全然違ったこと。
機関車に乗って旅をするというところ以外は何も似ていませんでした。
「はてしない物語」といい、エンデ作品の映像化は原作とはかけ離れたものになる
傾向が有るのかもしれないと思ったのでした。
もう結構な大人の世代でしょう。
僕はそのアニメをうっすら覚えていて、最近有名な童話作品だと知りました。
まさかあのエンデの作とは・・・!
そういうわけで大人になってから手にした本書ですが、何カ所もグッと来てしまいました。
少年ジムボタンに機関士ルーカスは言います。
「お前は本当にいいやつだなあ。」
そんな台詞が本当に素直で、なんだかたまらない気持ちになります。
個人的に面白かった点は、胸のボタンを投げる必殺技を持つアニメ作とは全然違ったこと。
機関車に乗って旅をするというところ以外は何も似ていませんでした。
「はてしない物語」といい、エンデ作品の映像化は原作とはかけ離れたものになる
傾向が有るのかもしれないと思ったのでした。
ジム・ボタンの機関車大旅行 (岩波少年文庫)
立て!アクション!ファイト!ジムボタンのように―
勇ましい主題歌がいつまでも記憶に残っていて、
この本のタイトルを見た途端、ぱあっと小学生のころに見たアニメを思い出した。
でも1枚目のさし絵を見てびっくり。アニメで見たジムボタンと全然イメージが違う。
読み進めたら、さらに違いは歴然に。
ジムボタンは黒人の男の子で、ジムのズボンが何回縫っても同じ所に穴があくので大きなボタンを縫いつけたのが名前の由来だって。
ボタンパンチのボタンじゃないんだ(笑い)
でも、そんな違いなんかすぐ忘れるほど、ストーリーに入り込んでしまった。
最大の理由は、ジムや機関士ルーカスといった登場人物が、すごくいいやつだってこと。
ジムは、冒険に行くと決心したとき、ワクワク感だけでなく、残していく育ての親のおばさんのことを思って悲しくなるし、
ルーカスはジムに黙って故郷を去ろうとしたのを偶然ジムに気付かれ、最初は言い逃れようとしてたのを
ジムの顔に固い決心と不満の色を見て心が動き、それからはジムを本当の友達として認め一緒に行動するし、
また、ふとっちょで年寄りの機関車エマも、しゃべれないけど、いい場面で汽笛を鳴らして人の気持にこたえてくれる。
それと、エピソードの豊富さも、大きく引き込まれた理由だ。
私にとってのベストは、機関車エマが力を使い果たし動けなくなり、ボイラーの内側からネジを抜かなきゃいけなくなった話。
ルーカスはジムを友人と認めて、誰かが内側からネジを抜く以外に方法がないと正直に告白する。
それを聞いたジムはすべてを理解し「ぼくが入る」って即答する。
しかし、水が入ったタンクにジムは潜ったものの、中は真っ暗で何も見えないし、
ルーカスも、水の中からなかなか戻ってこないジムに、いても立ってもいられずタンクに向かってジムの名前を叫び続ける…
このあとどうなったかは読んでのお楽しみだけど、
ジムとルーカスのかわす会話が本当に胸にグッとくる。物語作者エンデの本領発揮ってとこじゃないかな。
冒険物語といえば、多くの人がONE PIECEを想像するだろう。
たしかにそっちもエピソード満載だし、キャラも多彩で、上質な作品なのはまちがいない。
でも、あたり前だけど、ゴムみたいな体とか特殊な力なんて普通の人は持ってない。
自分たちと同じ能力しか持たないジムやルーカスが、友情を高め、その力で困難を乗り越えていくから、
私はONE PIECEよりこの作品にシンパシーを感じる。
勇ましい主題歌がいつまでも記憶に残っていて、
この本のタイトルを見た途端、ぱあっと小学生のころに見たアニメを思い出した。
でも1枚目のさし絵を見てびっくり。アニメで見たジムボタンと全然イメージが違う。
読み進めたら、さらに違いは歴然に。
ジムボタンは黒人の男の子で、ジムのズボンが何回縫っても同じ所に穴があくので大きなボタンを縫いつけたのが名前の由来だって。
ボタンパンチのボタンじゃないんだ(笑い)
でも、そんな違いなんかすぐ忘れるほど、ストーリーに入り込んでしまった。
最大の理由は、ジムや機関士ルーカスといった登場人物が、すごくいいやつだってこと。
ジムは、冒険に行くと決心したとき、ワクワク感だけでなく、残していく育ての親のおばさんのことを思って悲しくなるし、
ルーカスはジムに黙って故郷を去ろうとしたのを偶然ジムに気付かれ、最初は言い逃れようとしてたのを
ジムの顔に固い決心と不満の色を見て心が動き、それからはジムを本当の友達として認め一緒に行動するし、
また、ふとっちょで年寄りの機関車エマも、しゃべれないけど、いい場面で汽笛を鳴らして人の気持にこたえてくれる。
それと、エピソードの豊富さも、大きく引き込まれた理由だ。
私にとってのベストは、機関車エマが力を使い果たし動けなくなり、ボイラーの内側からネジを抜かなきゃいけなくなった話。
ルーカスはジムを友人と認めて、誰かが内側からネジを抜く以外に方法がないと正直に告白する。
それを聞いたジムはすべてを理解し「ぼくが入る」って即答する。
しかし、水が入ったタンクにジムは潜ったものの、中は真っ暗で何も見えないし、
ルーカスも、水の中からなかなか戻ってこないジムに、いても立ってもいられずタンクに向かってジムの名前を叫び続ける…
このあとどうなったかは読んでのお楽しみだけど、
ジムとルーカスのかわす会話が本当に胸にグッとくる。物語作者エンデの本領発揮ってとこじゃないかな。
冒険物語といえば、多くの人がONE PIECEを想像するだろう。
たしかにそっちもエピソード満載だし、キャラも多彩で、上質な作品なのはまちがいない。
でも、あたり前だけど、ゴムみたいな体とか特殊な力なんて普通の人は持ってない。
自分たちと同じ能力しか持たないジムやルーカスが、友情を高め、その力で困難を乗り越えていくから、
私はONE PIECEよりこの作品にシンパシーを感じる。