貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する
サラリーマン個人が法人化して役員となり、かつての勤務先と委託契約を行う。
その際法人として、家賃その他経費をうまく落とし、法人税を最低限にしながら、
その法人の役員として、各種控除等を利用し、報酬にかかる所得税も最低限にする。
こうして、サラリーマン時代より税金の支払いが少なくなり、可処分所得が増える。
さらに、法人としての信頼性を得ることで、超低利融資を受けられるになり、
全額損金算入可能な小規模企業共済等にも加入できるようになる。
これにより、サラリーマン時代より、キャッシュがどんどん増えることになる。
そしてなにより、こうした仕事のあり方は、会社組織にしがみつくことなく、
人間関係のしがらみから解放されることになる。
以上のような話を骨格にしつつ、会計・税務・ファイナンスの基礎が、
ダイエーやエンロンなど、非常に興味深い話を交えつつ展開される。
話としては確かに面白い。
しかし、使われているネタは、これまでの氏の著作
(特に、黄金の羽根シリーズ)にあったものの焼き直しである。
それに、正社員であったサラリーマンが、いきなり法人化して、
これまでの勤務先と委託契約を結ぶという設定は、正直、現実的ではない。
結局、額に汗することが、安定した生活への一番の近道のような気がする
(日本では、人的資本への投資が一番割に合うというのは、
何かの本で、筆者が言っていた)。
税法のゆがみを活用しようとする筆者の考え方は、
出た当初は斬新であったが、現在ではやや古い感がある。
というわけで、タイトルへの期待が大きかったので、1点マイナスの4点とします。
その際法人として、家賃その他経費をうまく落とし、法人税を最低限にしながら、
その法人の役員として、各種控除等を利用し、報酬にかかる所得税も最低限にする。
こうして、サラリーマン時代より税金の支払いが少なくなり、可処分所得が増える。
さらに、法人としての信頼性を得ることで、超低利融資を受けられるになり、
全額損金算入可能な小規模企業共済等にも加入できるようになる。
これにより、サラリーマン時代より、キャッシュがどんどん増えることになる。
そしてなにより、こうした仕事のあり方は、会社組織にしがみつくことなく、
人間関係のしがらみから解放されることになる。
以上のような話を骨格にしつつ、会計・税務・ファイナンスの基礎が、
ダイエーやエンロンなど、非常に興味深い話を交えつつ展開される。
話としては確かに面白い。
しかし、使われているネタは、これまでの氏の著作
(特に、黄金の羽根シリーズ)にあったものの焼き直しである。
それに、正社員であったサラリーマンが、いきなり法人化して、
これまでの勤務先と委託契約を結ぶという設定は、正直、現実的ではない。
結局、額に汗することが、安定した生活への一番の近道のような気がする
(日本では、人的資本への投資が一番割に合うというのは、
何かの本で、筆者が言っていた)。
税法のゆがみを活用しようとする筆者の考え方は、
出た当初は斬新であったが、現在ではやや古い感がある。
というわけで、タイトルへの期待が大きかったので、1点マイナスの4点とします。
世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと (王様文庫)
最近、妙にこういうタイプの本が読みたくなってナポレオン・ヒルやらデール・カーネギーやら「夢をかなえるゾウ」やらを読んでいたのですが、内容はそれらとかなり重なるところは多い(つまり、「成功者」は考えていることが同じ)ですが、著者目線で解釈してあるところが他の本で得た知識の補足になりました。
例えばナポレオン・ヒルの本に「何を犠牲にするか」みたいなことを問う箇所があり、でもその具体的内容はあまり書かれていませんでした。今の私には犠牲にしていいものなんかないよ…と思っていましたが、この本の「一つを得たら一つを捨てる」の箇所に「捨てるのは悪習などでいい」と書かれていて、それならわかる!と思ったのでした。いけないよなぁ…と思いながらの深酒、喫煙、無駄話…そういったものを捨てて行けばいいわけですね。成功を得る体質改善をするためには。
そんな感じで、これ1冊では読み応えのない本ではありますが、他の本と併用して読んでみると消化不良だったところが解消されるなと思いました。
さ、もうこのテの本を読むのはやめて(成功者の生活や思考はみんな似ていることがわかったから)、自分磨きに励もう。
例えばナポレオン・ヒルの本に「何を犠牲にするか」みたいなことを問う箇所があり、でもその具体的内容はあまり書かれていませんでした。今の私には犠牲にしていいものなんかないよ…と思っていましたが、この本の「一つを得たら一つを捨てる」の箇所に「捨てるのは悪習などでいい」と書かれていて、それならわかる!と思ったのでした。いけないよなぁ…と思いながらの深酒、喫煙、無駄話…そういったものを捨てて行けばいいわけですね。成功を得る体質改善をするためには。
そんな感じで、これ1冊では読み応えのない本ではありますが、他の本と併用して読んでみると消化不良だったところが解消されるなと思いました。
さ、もうこのテの本を読むのはやめて(成功者の生活や思考はみんな似ていることがわかったから)、自分磨きに励もう。
貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する (講談社+α文庫)
厚いし、ハウツー本はもうケッコウ。なので一度はスルーしました。
が、なんか、どーにも引っかかるので、購入。それがヨカッタ。
私もサラリーマンを辞めて、いかに余計なカネを払ってきたのか(知らなかったのか)…と慄然としましたが、
この本を読んで確信を得ることができました。
いまやネットもあり、ケータイもありの世の中で、必ずしもサラリーマンである必要はなくなってきている。
だいいち不況だろうがなんだろうが「時間を売ることで常に一定の給料を保証してもらう」なんて、
経営の立場に立って考えれば恐ろしいこと。
なのになんでサラリーマンという存在があるのか。
会社にとっては(基本的に)言うことを聞く労働者として。
社会にとっては税金の取りっぱぐれがない都合のいいカモとして。
もちろん税金は国民生活を支える上で大切なものではある。
だが、無反省に国のサイフをせっせと膨らませることは、必ずしもいいことではない。
もう会社(&社会)任せの無思考状態と決別しよう。
その意味で、この本は一種の経済テロへの誘いかも知れない。
これからは今日的な典型的サラリーマンは減少傾向をたどるのは必至なわけで、
その準備の意味でも読んでおくことをオススメします。
節税ハウツー本ではなく(それ的な部分もありますが)、世の中の仕組みを深く考察してくれているので、
非常にタメになりました。
私は三冊ほど友人に押しつけました。
が、なんか、どーにも引っかかるので、購入。それがヨカッタ。
私もサラリーマンを辞めて、いかに余計なカネを払ってきたのか(知らなかったのか)…と慄然としましたが、
この本を読んで確信を得ることができました。
いまやネットもあり、ケータイもありの世の中で、必ずしもサラリーマンである必要はなくなってきている。
だいいち不況だろうがなんだろうが「時間を売ることで常に一定の給料を保証してもらう」なんて、
経営の立場に立って考えれば恐ろしいこと。
なのになんでサラリーマンという存在があるのか。
会社にとっては(基本的に)言うことを聞く労働者として。
社会にとっては税金の取りっぱぐれがない都合のいいカモとして。
もちろん税金は国民生活を支える上で大切なものではある。
だが、無反省に国のサイフをせっせと膨らませることは、必ずしもいいことではない。
もう会社(&社会)任せの無思考状態と決別しよう。
その意味で、この本は一種の経済テロへの誘いかも知れない。
これからは今日的な典型的サラリーマンは減少傾向をたどるのは必至なわけで、
その準備の意味でも読んでおくことをオススメします。
節税ハウツー本ではなく(それ的な部分もありますが)、世の中の仕組みを深く考察してくれているので、
非常にタメになりました。
私は三冊ほど友人に押しつけました。