うわさの人物 神霊と生きる人々 (集英社文庫)
民俗学・オカルトに造詣が深く、ホラー小説家でもある加門氏。
彼女が9人の霊能者へのインタビューを行います。
霊能は掴みどころがなく、扱いの難しい問題でもある。
加門氏の真摯な姿勢に非常に好感がもてる。
私は霊感がまったく無いし、周囲にもそういった人はいない。
フィクションとしてのオカルト(ホラー・伝奇小説等)は好きです。
しかし、実際のオカルトには否定的な立場です。
オカルトを肯定・否定する是非はともかく、依存することは非常に危険であることを本書を読み再認識しました。
修験者やユタへのインタビューが特に興味深かった。
荻原 規子氏の「RDG」シリーズや池上 永一氏の沖縄を舞台とした一連の小説を読む際の参考にもなると思います。
お祓【はら】い日和 その作法と実践 (幽BOOKS)
加門七海さんの本はいろいろと読んでいます。うわさシリーズの中でも祓いや穢れについて触れていますが、対応策が分かりませんでした。大がかりなことではなく、手の届く作法を美しい写真で紹介されていますので実用書として手元に置いています。特に表紙が清らかで美しいです。
女たちの怪談百物語 (幽BOOKS)
怪談実話系もそうだけど岩井氏はいい加減にしてほしいと思います。一人の女性のことをしつこく言い続けて正直気持ち悪いです。
その人が彼女に執着してるのではなく、彼女がその人に執着しているとしか思えません。
怪談じゃないし・・・
もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら (幽ブックス)
人生も平均の半分を過ぎると、「死」についてあれこれ考えることが増えてきました。科学的に考えれば、死後の世界などおそらく存在せず、死=無なのか・・等とも思ってしまいます。しかし、それではあまりにむなしい。
本書のタイトルを見ると、B級の怪談話、あるいはちょっと不思議な話を扱ったライトノベルのようにも思えるかもしれません。文体は軽妙なので非常に読みやすいことは確かですが、内容は何故か少し温かい気持ちになれたり、逆にうそ寒い感覚を覚えたりとバラエティに富み、なかなか読みごたえがあります。
そしてなんといっても、「もしかすると死=無ではないかもしれない」と少しの希望をもたらしてくれる、そんな一冊でした。
心霊づきあい (MF文庫ダ・ヴィンチ)
作家の加門氏が11人の霊能力者と対談し内容をまとめた本。
霊能力者といっても対談者のプロフィールはテレビの制作プロジューサー、作家、映画監督、タレント、プロレスラー等でそれを霊関連を本業としている人たちではない。霊との関わり合いなどかなり驚くべき内容だが不思議と怖い感じがしない。夜中にベッドで読んでも平気な本である。
文章は少し冗長な感じもするが面白く読めた。