パタリロ!DVD-BOX 1
この作品が幅広く、老若男女とわずに人気爆発したのは
ひとえにアニメにおける美少年をすべて女性声優に
演じさせた事だと思います。
藤田淑子さんが前に、マライヒを演じた当初は原作ファンから
「おかまじゃないんだぞ!」とかみそりレターまでもらって
怖かったと語っていましたが、結果としてはマライヒをはじめ
バンコランとからむ美少年を、もし男性声優に与えていたら
それはリアルさが出てしまい、同性愛的描写がより顕著になり
気持悪いと拒否反応の方が露骨になったのではないでしょうか?
かく言う自分も小学生の時にこのアニメを見ていたときは
てっきりマライヒは「ぼく」と喋るボーイッシュな女性だと
勘違いしてましたし、それだからこそ、原作の同性愛描写が
緩和され、パタリロのギャグが全開に発揮できたと思うんです。
ちなみにザカーリを戸田恵子が演じていますが、この方は
この頃から驚くほど上手い。なんて凛としたかっこ良さか。
反面、原作ではどんどんロリコンキャラと情けなくなる(笑)
ヒューイットは谷育子が演じてますが、彼こそ、男性の
声優が演じてしかるべきだったのでは? 塩沢兼人とか。
パタリロ! スターダスト計画 [DVD]
当時誰もが歌って踊ったクックロビン音頭が帰ってくる。
いわゆるホモネタ爆発な作品なのだがキモさとか嫌らしさとかが
目立たないくらい世紀末的(もはや死語?)ギャグが満載なのである。
最近では話の腰を折るのはボボボーボボーボボが有名だが
元祖はやはりパタリロ殿下と思われますね。
原作を崩さないで描かれる脚本も素晴らしいと思う。
是非是非お祭り気分でご鑑賞下さいっ
オープニングを原作者が歌っているのもサービス精神ゆえだろか?!
スーパーキャット (ホームコミックス)
第1話は一応超能力を駆使して問題を解決しているのですが
2話以降はダラダラとプリコロと同じく当てずっぽうの推理が
偶然当たって事件解決というパターンを踏襲しています。
女性に振られて落ち込むオチまで同じです。
本が薄いのは元々ネットで掲載されていた作品を単行本化した
せいかと思われます。人気があればもう少し厚い本になったかも
しれません。この本に足りないのは主人公の個性ですが、元々が
パタリロ内のサブキャラクターなので、主役を食う程の個性が無い
のはいた仕方がないかと思います。気を張らずにサラリと描いた
作品というのが私の印象です。
非難するほどつまらない訳でも無いので私は星3つ差し上げますが
それは私がパタリロの一巻からこの作者の作品を読みつづけており
横須賀ロビンという猫中心の作品も好きだからであって、パタリロ
家政婦あたりから読み始めた人には何のノスタルジーも無いと
思います。
他のレビュアーの意見と違いますが、私は昔のキャラクターを掘り
起こして描いてくれる事は肯定的に評価します。魔夜先生、今度は
是非、プラズマXで描いて下さい。
パンツの穴 [DVD]
すごく懐かしいですね。
山本陽一さんの主演・デビュー作の映画です。
また共演の菊池桃子さんも、初々しくてとても可愛らしいですね。
今の高校生くらいの子達にしてみれば、全然Hぽくもないでしょうが、私達の高校生くらいの時には、これがアイドル映画にしてはかなりHだった記憶があります。
今みたいにインターネットがあり、衛星放送などでいろんな情報が入ってくる時代じゃありませんから、ちょっとHな情報っていうのは、ティーン向けの雑誌や口コミ。なんだかとってもアナログだけど。(爆)
でも、かえってこんな付き合いかたって可愛いんじゃないって思えることも。
等身大の高校生の男の子を演じた山本さん、当時から今でも大ファンです。