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結婚できない男
詳しく評価すると・・・
ドラマを見た人 ★★★☆☆
ドラマを見てない人 ★★★★☆
僕は大体4時間くらいで読み終わりました。
3百何ページある割には結構よみやすかったです。ただ僕はドラマを見ていたので、
かなり展開が読めていたのであまり面白くなかった。それもそのはず、
この本はドラマを元にして書かれたのだ!!
読んだあとはいつも読書した跡に残る一種の「だるさ」みたいなのが無くて
軽すぎる・・・って感じでした。
たぶんドラマ見てない人は楽しめて読めると思いますし、この本は「桑野目線」で
書かれているので違った視点から楽しみたいという人には向いてます。
しかし僕みたいに「ドラマ見て面白かったからノベライズ版も〜」っていうノリで
買う人は後悔するかも。
でもドラマが終わってしばらくたった今、読み返してみると、
「あ〜これあったねー」って感じで笑いのフラッシュバックが起こるので
まあ買ってもアリかなとは思う・・・
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原発と祈り 価値観再生道場
内田さんのブログも読んでいます。原発供養の話から放射能、呪いの言霊の話、
次に来るべき大地震への心構えの話。内容は多岐にわたります。
鼎談だから、流れるように会話が弾みます。そもそもラジオが発端なので
それが当たり前なのでしょうが。
流れるような会話を読むのが辛いんです。被災地でも福島でも
ないのにそんな感情になるのがおかしいのでしょうか。
「怒り」とか「苦しみ」とか「恨む」などという
言葉は使ってはいけない。自分自身が破滅すると言われます。
確かにその通り。でも福島の高校生がつぶやいた言葉を取り上げて、
それをたしなめるべきだという議論についていけません。
「寛容」確かに重要です。でもそれは、電気を享受して
住宅も仕事も家族も失っていないひとたちに求めるべきであって、
疲労困憊した避難者たちのホテル住まいでの無作法を
とがめるために使うべきではない、私はそう思います。
次の大地震が来るための心構えは、「ここで死ぬんだな」という
締念だと、家族を失ったら「そういうこともあるのかな」と、
そういうことを受け入れることだと書かれています。
これは誰のためにだされた本なのでしょうか。
唯一共感したのは、原発供養の話でした。
関東に住んでいる私にとってまだ大震災と原発に
十分に心理的距離がとれないことが、この本を読んで
実感しました。まだ事故も収束せず、多くの人が復興への足がかりを
模索してい真っ只中なのですから。
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アロハ萌え (講談社文庫)
ありきたりだけど、ハワイ大好き♪
一年に一度はハワイに行きたい!
行けたらシアワセ♪
だけど、なかなかままならないのが人生。
日々悪化するハワイ症候群をなだめるべく買ったこの本。なのになのに、更に「ハワイに行きたい」気分が大きく大きくなるばかり・・・。
なんて罪な本なのかしら。
口絵写真は最初の何ページかで、後は文章でみっちりの文庫本なのに、読み進むうちも、読んだ後も、カラフルな写真で彩られた雑誌を読んだみたいな楽しい気分。
この本を読んで「ハワイに行きたい〜♪」気分を高揚させて、日々の平凡な日常を楽しく過ごしたいって思う一冊です。
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小説 僕の初恋をキミに捧ぐ (小学館文庫)
原作、映画、関連本、全部見ました。
正直、この一冊が一番美的センスがあるように思いました。
最初にこれを読んでいたら、この作品のことを好きになったかも知れません。
視点に一貫性があり、比較的キレイなシーンを選んで抜き取ってあり、テンポもよかったです。
とにかく、初めてイライラせずに読むことができ、一応のラストもあったので、ようやく納得できました。
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小説 さくら前線 ~君だけの天使になる~
私かかねがねこの作者の作品については生きた愛を描いているとレビューしてきましたが、今回は死が大きなテーマである。
あまりにも狭いコミュニティで次々に起こるトラブルがあまりにも現実離れしているという意見もあるかもしれない。
しかし、それも、日常的な感情の動きも事件だと考えれば、さもあるかもしれない。
結局根底には登場人物の若さからは想像できない深い愛情がある。純粋であるが故におこるすれ違いや、進まない部分。
天使という立場で見える現実や逆にそれゆえのもどかしさがいっそう物語りに彩りを添えている。
ここには紛れもない生きた愛の証があるといえるのだろう。今回も名作です。