求む! イギリス人男性の同居人
井形さん、久しぶりの恋愛エッセイですね。
私が大好きな「いつかイギリスに暮らすわたし」
「ときどきイギリス暮らし」あたりの話なのかなと
発売前から読むのが楽しみでした。
最近の著書からは想像できないほど女の子の井形さん。
かわいかった〜。
イギリス人彼とのケンカも微笑ましくて。
でも、最後の飛行機のシーンや、その後に彼の部屋を
見に行った時のシーンは我がことのようにショッキング
で深く傷つきました。
今の井形さんの原点を作ってくれた彼。素敵な恋ですね。
Colorless
今(2009年)や 吉俣良と言えば、「篤姫」ですが、実は吉俣良はフジテレビの顔的作曲家。
このアルバムは、2005年の「がんばっていきまっしょい」までの集大成。
鹿児島出身。横浜市立大商学部卒で、ドラマやアニメのBGMの作曲家が、音大卒の若手作曲家が多い中、ミュージシャン系では大成している作曲家です。
僕は、「空から降る一億の星」の修羅場で流れた『Resolver』(決意して問題解決する人)が聴きたくて購入しました。
とても良いです。
「成田離婚」「きらきらひかる」「pride」などのドラマ中流れた曲の、もっとも印象的な一曲だけが収録されています。(Dr.コトー診療所のみ二曲)
聴きながら、
『このアルバムには時代が入っている!!』
と感じられる一枚です。
できちゃった結婚 DVD-BOX
本日、久しぶりに観直しました。
展開が無駄がなく、楽しめてびっくりです。
どうして、こんな風に楽しいドラマがなかなかできないんだろう?
とくに、何かというと皆で集まって(なぜか隆之介の妹夫婦まで)
あーだこーだ言うシーンがおかしい。
こうやって、友達が大変だからと皆で話し合うこと自体が、
今では成り立たなくなっているのだろうか…。
とりあえず「産もう!」で始まるラブストーリーですが、
いざとなるとツーシーターの車で子育てできるはずもなく、
現実の前で右往左往する主人公たちにこちらも身につまされます。
そして、コメディーのはずなのに、だんだんシリアスモードになる
竹野内豊は、やはり持ち味なんだな…とうれしくなるのはファンだから?
竹野内さんの(BOSSにもつながる)細かいコメディタッチな芝居がたくさん見られます。
声もかすれ気味で、体調今いちかと思える広末涼子も、
20歳の若さでこんなことになってしまった女性を演じてなかなかです。
一生懸命な隆之介に対し、チヨが子供っぽいという批判もあるようですが、
10歳近い年齢差を、うまく描いていると思います。
星を4つにしたのは、ラストの隆之介に納得がいかないから。
あんな風にしなくても、何とかなるだろ!
そこを除けば、脇役陣も楽しめるし、若き妻夫木聡は見られるし、
おすすめの佳作です。
オン・ディス・デイ(紙ジャケット仕様)
繊細でハイトーンな甘いヴォーカル。
しかしそれだけではなく、美しいメロディと楽曲の良さでも魅了するデヴィッド・ポメランツ。
2001年に発表された本作品も#5のリ・レコーディング、また元SURVIVORのジム・ピートリックが参加したこと、そしてなによりも彼の新作として話題を浴びた。
もちろん期待を裏切らず安心して聴けるアルバムです。タイトル・チューンのバラード#1、#5、#7、#8、#9、#10とイイ感じの曲が収録されています。
彼のまたすばらしい1枚に出会えてよかった。。
負け犬の遠吠え
久しぶりに、大笑いしながら読んだエッセーでした。
もちろん、僕は負け犬さんたちのことを笑ったわけではありません。
人のことを
「君は負け犬だね」
なんて言ったら、相手を怒らせるだけですし、言った方だって愉快ではないでしょう。
そもそも、この本はそんな事を書いているのではありません。
今まで、負け犬ではない人たちの勝手な思いこみによってしか語られることのなかった独身女性の実像を、軽快なテンポで具体的に描写してみせた、その切れ味の良さが愉快に楽しめたのです。
冒頭での「負け犬」定義では、結婚して子供をもうけた女性と、そうでない女性の対立を、毛沢東が「矛盾論」で用いたのと同じ手法で動的に捉え、本書が単なる勝ち負けを論議するのでは無く、また敵と味方と言う単純な対立では無い事を理解させ、楽しく読者を引き込んでいるように感じられました。
読み終えて思ったことは
「負け犬の皆さんが羨ましい」
です。
自分たちの事を、同じ立場の人が理解してくれていること。また、それを違う立場の人たちにも理解させることが出来る人がいると言うことが羨ましいです。
僕は男の負け犬なのですが、周囲の同類を見て感じるのは、よく言われるほどオタクばかりではないし、モテない人ばかりではないのです。
この本で酒井さんが独身女性の実像を世間に知らしめてくれたように、誰かに、独身男性の実態を描いてもらいたい。そんな切望と、この本を得た独身女性への羨望が印象に残った一冊でした。