マーケットのテクニカル百科 実践編 (ウィザードブックシリーズ)
Technical Analysis of Stock Trendsの邦訳版です。英語版では1冊ですが、日本語版では入門編、実戦編の2分冊になっています。
この本は、マーケットの魔術師であるブライアン・ゲルバーをはじめとして、多くのトレーダーが推奨していることで有名です。古典的名著ですが、内容自体は些かも古さを感じさせません。マーケット自体は変化してゆきますが、人間心理は歴史を通して変わりません。そしてマーケットの波を創りだしているのは、そんな人間の恐怖や欲望の群集心理です。
本当に偉大な書物です。
天国のキャディ―世界で一番美しいゴルフの物語
本書の主人公は約30年間、トム・ワトソンのキャディを勤め、ワトソンの全盛期の活躍を支えたブルース・エドワーズ。PGAツアー・プロの間でも名キャディと高い評価を受け、ワトソンがレギュラーツアーで峠を越した時期に、当時世界No.1だったグレッグ・ノーマンのキャディとして乞われたこともある。
ワトソンの偉業と共に名キャディとしての名を残したブルースは、しかし不治の難病ALS(ルー・ゲーリック病)に冒され、49歳で短い生涯を閉じる。シニアツアー入りして活躍を期待されつつ、今一つ元気のなかったワトソンだが、ブルースの死期を知って奮起、二人の快進撃が始まった。
PGAツアーのキャディの歴史とはこういうものだったか、ということも興味深い。ワトソンとの出会いも偶然の賜物。キャディとして才能溢れるブルースとワトソンの人柄、二人の関係の描写がとても美しく、そして悲しい。
クラシック2002
何だこの参加アーティストは。
サラ・ブライトマン、ボンド、フィリッパ・ジョルダーノ、ラッセル・ワトソン、シャルロット・チャーチ、3大テノール、小澤征爾、諏訪内晶子...
すごすぎる...
期待大です。
マーケットのテクニカル百科 入門編 (ウィザードブックシリーズ)
ジャック・シュワッガーのインタビューした名著「マーケットの魔術師」の中でブライアン・ゲルバーはこう述べています。「私がいちばん多くを学んだ本は、Robert D. EdwardsとJohn Magee共著のTechnical Analysis of Stock Trendsだった。」同書337ページ。偉大なマーケットの魔術師であるゲルバーが本書で多くを学んだと語っているのです。その本を日本語で読めると思うととても感動してしまいました。
そして、ラリーウィリアムズも著書「相場で儲ける法」の中で本書を参考文献として挙げています。「伝統的なチャート手法が完全に網羅されている。私はこの書物こそあらゆるトレーダーの教育の初期段階に活用すべきであると思う。」同書424ページでそう紹介しています。
さらにはアレキサンダー・エルダー博士も著書「投資苑」の中で本書を参考文献として挙げています。
しかし、なんといってもゲルバーがこの本で基礎を学んだとなると、細部まで念入りに何度も何度も読んでみたくなります。
凝りに凝った風変わりな手法ではなく、クオンツ的な手法でもなく、本当の基礎の中にこそ、収益を稼ぎ出すノウハウがあるのだと改めて感じさせてくれる本でした。知識が血と肉となるまで使い込みたい本です。
この本の内容が完全に身についた人は、マーケットの魔術師になれる?かも。
ブラザー・フロム・アナザー・プラネット [DVD]
ジム・ジャームッシュ、スパイク・リーなどとともに当時、ひとくくりにニューヨーク・インディーズの走りと言われたこの監督・脚本・編集・出演(宇宙人の官吏役)を担当したジョン・セイルズだったが、彼らはとくにグループを作っていたわけでもないし、それまでの行き方は当然違っていた。 ジョン・セイルズは70年代にはハリウッドで『ピラニア』などの優れたB級映画の脚本を書いていながら、その後、放浪の作家生活に入り、書いた本で確か何かの賞なども得ている。その後の彼らの方向性の違いはもはや触れるまでもない。
1986年に日本初お目見えとなった本作(製作は84年)は、ジャームッシュの『ストレンジャー・ザン・パラダイス』とともに、その低予算かつ斬新な着想の作劇が軽い衝撃を持って世界中のオーディエンスに受け止められていたことは、今では懐かしい思い出だ。
ただ一群のNYインディーズ作品に通底していたのは、人種の違いを乗り越えた暖かいヒューマンな眼差しにあったことは重要なポイントだ。これがたとえば、60年代に登場したジョン・カサベテスやライオネル・ロゴーシンなど、ドライで非情なタッチのインディーズ・ムービーとの決定的な違いだったと思う。
未見の人のために本作の内容には一切触れない(予備知識なしで見るインディーズ作品の圧倒的な面白さを是非、味わってもらいたい)。
本DVDはHDマスターとあるものの、使われた素材がそもそもオリジナル・ネガもしくはそれに基づいたマスター・ポジではなかったらしく、決して悪画質というわけではないが、暗部が潰れぎみである。ナイトシーンが多い作品なので、これはかなりの減点だ。北米では2003年にMGMからDVD化されており、これが極めて高画質な商品だったので、よけいに日本盤の貧しさが強調されてしまった。それに北米盤はスクイーズ収録だが、本DVDはスタンダードのレターボックス収録だ。なぜ日本盤を出す際に、ハリウッド製のマスターを使用できないのか?原価をケチるということなら、最初から値段をもっと安くすべきだ。自分はサードパーティの安いところから買ったので、その点は助かっているが。