ショパン:ピアノ協奏曲第1番&第2番
2曲(と表現するのは相応しくないかな)でこの値段は、この手のCDでは高いなという印象で購入。聞き終えて…これはコンサートホールで聞きたくなる名曲の名演だとわかった。クラシックのアルバムは結局自分の気に入った曲以外は飛ばして聞いてるわけで、それに対してこのアルバムは、最後まで鳥肌がたちまくりの濃密な2曲。買う価値あり!
ワルシャワ蜂起―一九四四年の六三日
ワルシャワ蜂起は1944年の夏にソ連軍がワルシャワ近郊まで進軍してきてことに呼応して、地下潜伏のポーランド軍および市民が起こした反乱であるが、ソ連はポーランドを共産化することを決定していたために軍の進撃をわざとストップさせることで、反乱鎮圧をドイツ軍にさせるがままに見殺しにしたワルシャワ市民の悲劇的反乱の記録です。本書の初めに蜂起にいたる経緯が記載せれ、本書のほぼ全体がワルシャワ中心から郊外までの各ブロックでの戦闘および死者や生存者の証言が書かれているが、ワルシャワ反乱での63日間の全体の戦闘経過等の記載がないため、「ワルシャワ市のこのブロックでは、指揮官が○○で何日から何日まで戦闘があり、死者何人で虐殺が行われた等」の記載がほとんどなので、戦闘がどのように進んだのか?この本を読んだだけでは全くわかりません。これでは、ワルシャワ蜂起は理解するのは難しいのでは?と思います。したがって、個人的には、サンケイブックスの第二次世界大戦ブックスの「ワルシャワ反乱」(絶版)が全体の戦闘経過や写真が豊富でコンパクトにまとまっているので、この本をメインにして、補足でこの本を読むのがいいかな?と思います。
戦闘の全体像がこの本では全く捉えることができない事と写真が現在の記念碑だけである事や戦闘経過の地図の無い等を総合的に考慮して星は3つ!
111 Years of Deutsche Grammophon/Various (Coll)
2日前に入手して聞き始めました。
アバド、ツィメルマン、ヴンダーリヒ、アマデウスSQとまだ4枚聞いただけですが、本当にすばらしい演奏ばかりです。
全体の内容も、指揮者、ピアニスト、ヴァイオリニスト、それぞれの演奏者の選択、収録曲は、グラモフォンのベスト
ラインからとてもうまく選択されています。
ダブリが5枚くらいありますが、それでも今年のセットものCDのベストだと思います。
ワルシャワの秋 [DVD]
本ドラマは関テレ45周年記念作品として制作されたものだ。一時期消滅したポーランドの子供たちを東京の赤十字で預かった、というあまり知られていない史実を映像化したことは良かった。また竹内結子も演技派女優としての評価が定まってきた時期であり、申し分のない演技を見せた。なぜ東京の話なのにロケ地を小樽界隈にしたのかがよく分からないが、小樽フィルムコミッションの招致があったことは知られている。ひょっとしたら、タケウチの主演が決まった時点で、同じく小樽に招致した篠原組の「天国の本屋」と撮影時期がかぶることを考慮したのかもしれない。結局「天国の本屋」は邦画史に残る大傑作となったが、本ドラマの方は残念ながら今一歩の感がある。空気感が東京っぽくないのがその最大の要因だろう。予算の都合もあるだろうが、ここはひとつ都内か京都の映画スタジオにオープンセットでも作って、壮大な仕上がりにしてほしかった。また坂口憲二の出演シーンがあんまりである(笑)。これも北海道に飛ばすスケジュールなどの都合だったのでは。スコアもせっかく本多俊之を起用しているのにオーケストラとは。もう少しジャジーな音色を聞きたかった。星3つ。