フランク・ザッパ/キャプテン・ビーフハート・ディスク・ガイド
関連作品も含めほぼ完ぺきに掲載。
(ストレイト、ディスクリートレーベル、プロデュース・参加作品の他、
タートルズなどメンバーの過去作品まで)
ジャケ写はオールカラーで重要作品は見開き2ページで解説。
その他の生前に出たオリジナル作品は1ページ、
亡くなった後の発売作などは1ページ2段で掲載。
それにしても死去後にこんなに発売されていたのは驚きました。
和久井さんの文章は好き嫌いが分かれると思いますが(私は好き)、
知らなかったエピソードなども散りばめられ面白いです。
とかく難解で敷居が高いと思われがちなザッパ・ビーフハート、
(たしかに私にもっと英語力があればなあ、と思いますが)
入門書としても資料としても最高の一冊でしょう。
これなら紙質良くして3000円でも買いました。
Trout Mask Replica
酒、タバコ、コーヒー、・・・。自分が知っている範囲で、依存性・中毒性のある嗜好品は、初めて味わったときにはその旨さが分かるものではなかった。もっと言えば不味いし気持ち悪い。でも、何回か口にする度にその旨さが分かり、呑めば呑むほど旨さが増し、そして手放せなくなる。
この作品も同様で、初めて聴いたときは「なんじゃこりゃ」という印象、頑張って聴いても10曲目前後で挫折。28曲全部なんてとてもじゃないけど聴けなかった。
それでも何度か繰り返して聴くうちに、不自然なリズム・和音・ノイズが心地よくなってきて、そして病み付きになっていく・・・。そんな感じでした。
あと、胎教にも悪そうですね。妊婦が避けるべきという点でも、酒・タバコに近いと思います。
ルナー・ノーツ―キャプテン・ビーフハート
キャプテン・ビーフハートの名盤『トラウト・マスク・レプリカ』がいかにして作られたかがここにある。何もかもがエキセントリックだ。ここには、レコーディング、ライブ、バンドのメンバーとの関係など赤裸裸に書かれてある。奇才と言われる理由がこれでかなりわかる。好きな人には必読の1冊!
Doc at the Radar Station
ビーフハートの音楽は発表当時よりもいまのほうがウケるのでは?かれの音楽は極めて良質で、その中身を理解するのには時間がいるのでは。このアルバムは一応アヴァン・ロック?に分類されるのかもしれませんがいまならオルタナ、グランジなのでは?そんな解釈のされかたをしてしまうのでは。 牛心の音楽は今でも若者に聴かれている。ここで話はずれるが、最新CD、Bat Chain Pullerについて。最近リリースされた限定盤らしいが、なぜこのような形をとるのか。隊長の音楽を聴きたいかたは大勢いる。なのに噴飯ものの価格で限定発売。まったくふざけている。
キャプテン・ビーフハート
天才とは、常人の理解を超えたところにいる存在なのだと思う。但し、自伝なので、少しを眉を湿らせながら、お読みいただく事も肝要かと。さすがに、随所に、発見があり、とても面白いが、残念ながら、万人向きではない。やはり、音楽家としてのCaptian Beefheart氏をある程度ご理解いただいている方が、お読みいただくのが、良い様に思う。内容として一番気になった点は、Frank Zappaとの関係だが、小生の理解していた内容と若干異なる。視点が変われば、違って見えてくるということでしょうか。