東大将棋 名人戦道場
私は対局目的でこのソフトを買ってみました。
手軽に好きな棋士と指せるのが楽しみで決めました。
名人に挑戦モードでは各棋士の棋譜が入っているようで実践譜どおり指すとノータイムで指してきます。
しかし、少しでも実践譜から外れると思考が始まります。この辺りはコンピュータ将棋特有で進歩がありません。
思考時間はパソコンに慣れている方は少し遅いと感じるかもしれません。
強さは道場2段〜3段位はあるように感じます。
名人が全て居飛車党なので対局しててだんだん飽きてきます。各棋士の特長があまり活かされてないと思います。
名人によって棋風があるようで、谷川名人の場合は中終盤強烈な攻め将棋になる場合もあります。
加藤名人が入っているのなら、振り飛車党の大山名人や升田名人等も入れて欲しかった。
この点は「最強 東大将棋」の方が色々な得意戦法を持っている棋士が入ってるので特長があります。
名人に挑戦モードに期待している方は雰囲気位しか楽しめないかも知れません。
プロの棋譜が見れるのはとても良かった。
ぜひプロの棋譜集をPSPで販売して欲しい。
東大将棋 名人戦道場DS
強さはまあまあです。
歴代DSゲームの中では以下の順番だと思います。(1位と2位の順序は微妙。)
1位:銀星将棋DS
2位:ハチワンダイバー
3位:東大将棋名人戦道場(本ソフト)
4位:しおんの王
5位:激指DS
順位戦の棋譜の多さ、歴代名人戦の棋譜は解説付き、歴代名人6人への挑戦、
名人戦の歴史やクイズ、次の一手や詰将棋など、確かに付録機能は充実していると言えます。
しかし色々と物足りない点を感じます。
【物足りない点】
・自分の顔アイコンを6人の男女から選べるが、全て好みの顔でない。
・個人的にはもう少し有名な萌え系アニメーターを採用すれば良いと感じる。
・形勢によって表情が変わるのは良いが、形勢判断が大雑把過ぎて逆に混乱する。
・名人に挑戦機能では、各名人の声で挨拶をされるのは良いが、肝心の棋力は・・・。
・名人の表情のバリエーションが少な過ぎる。もう少し色んな表情をさせた方が良い。
・こちらが劣勢になった時、名人の顔が見下したような表情になるのが悲しい。笑顔で良いと思う。
・強さは10級〜2段まで選べるが、10級がなぜか異常に強い。普通の子供は勝てない。
・棋譜読み上げはやっぱり安食さんにしてほしかったです。この点は「しおんの王」が良い。
・全体的にカタい印象を受ける。もっといろんなアニメーションや音で将棋を盛り上げてほしい。
よほどの名人戦ファンでない限り、無理して買う必要のないソフトだと感じました。
プロフェッショナル 仕事の流儀 第V期 名人戦 森内俊之VS羽生善治 最強の二人、宿命の対決 [DVD]
普段NHKをほとんど見ない自分が、たまたま見て心打たれたのがこの回のプロフェッショナル。
将棋は全く興味なかったので、羽生さんの名前は知ってましたが、森内さんって誰?って感じでした(笑)
しかし、見続けていくうちに、あっという間に引き込まれていきました。
細かい内容は割愛しますが、この番組内で二人が発する言葉や将棋に対する姿勢は、棋士以外の様々な仕事をしていく上でも参考になるものばかりです。
これを見たらきっと、自分ももっと頑張ろう!と思うはずです。
棋神―中野英伴写真集
米長さんが書かれているように、この本は将棋界の宝物だと思う。
写真はすべて白黒だが、対局に没頭している緊張感がよりリアルに映し出されていると感じた。
将棋ファンは各棋士の個性の違いを改めて確認することができるだろう。
また、5編ほど織り込まれている大崎氏の文章では、将棋や中野氏のことが触れられている。したがって、将棋をよく知らない方も、将棋の世界に引き込まれていく感覚を味わえる。
この大きさ、このページ数から考えると、もう少し高くてもよいのではないか、と思った。
実録 名人戦秘話 ~棋士生活40年 田丸昇の将棋界見聞記~
田丸八段の本の特徴は、他の将棋本には書いてないエピソードが
いつも書かれてる事で、この本でも満載である。中原-大内戦の4五歩事件とか
既出の話もあるが、他では見たことがない話も多い。
しかも文がうまいのでどんどん一気に読める。
将棋界の事を知るのにためになる一冊。
かつて名人戦共催に向けての臨時総会が開かれた時、
当時の将棋誌では発言者が明示されておらず「ある棋士」とされていた総会中の発言について、
この本ではすべて発言棋士が書かれてあったり、たいへん詳しい。
何しろ著者が、その時議長だったので。
週刊将棋でこの本のタイトルのような連載を続けていたが、
この本は、基本、名人戦のエピソード集なので、
あの連載を一冊にまとめたものではなく、関係ない。
なので、広告?では「将棋と縁の深い著名人のエピソード」とあるが、
連載にあった吉田拓郎や作家たちとの話などはなく、
山口瞳と菅前首相などのみ。
写真は少ないが、田丸本のは著者が自分で撮影したものらしく、どれも珍しい。
本の大きさ(1ページの面積)や字の数や文の量に対して
活字が大きすぎて見づらい。
ひとまわり小さいと、より見やすかった。