ルーニーチューンズコレクター マーシャン クエスト!
旅の途中で出会ったルーニー・テューンズを仲間にし、それぞれの特技をいかしながら先に進む、アクションRPGです。マイナーキャラも、最新キャラも出てくる上、動きや各キャラの特技も、アニメシリーズがしっかり考慮されたものなので、ディープなファンでも満足できる内容です。難易度は、最初は簡単にクリアできますが、後半はなかなか苦戦することもあったので、大人も楽しめると思います。
サッカー戦術クロニクルII
サッカージャーナリストである著者による、戦術の解説書第2弾。
トータルフットボールをテーマとした前作に引き続き、今回は消
滅しつつある戦術がテーマ。多数派である“弱者”の味方・カウ
ンター、マンツーマン、ロングボール。今も脈々と生きてはいる
が主流にははなれなかった戦術が満載です。
印象深い視点は以下の3つ。
「サッカーは、戦術的にはバスケットボールやハンドボールに遅
れている。しかし技術の進歩とともに、戦術も手を使えるボール
ゲームに近づくだろう。」
「ユーロ04のギリシャは、完全なマンマーク式で、どうやって攻
守のバランスを整え、攻撃に出てボールを失ったときの弱点をど
うやって抑え込んでいたのか。答えは簡単、ギリシャは攻撃しな
かったのだ。」
「バルセロナはパスをつなぐことに決め、ボールを保持する戦術
をすると決めた。クライフが種を蒔いてから20年あまりで、バル
セロナの哲学は思想になり、ちょっと宗教になりかかっている。」
「あんなものは、フットボールではない」なんて言われながらも、
不思議に勝っていた(97年頃のFIFA2位)ノルウェイの強さの秘訣
も、本書を読んで納得できました(答:大きな選手による規則的な
ゾーンディフェンスの徹底と、中盤右にターゲットマンを置く戦術)。
サッカーの見方が広がる一冊です。
ソーシャル・ネットワーク [Blu-ray]
フェイスブックがいかにして作られたかを
実にそっくりな俳優さんを使って再現しています。
面白い。
テンポ良くストーリーも進み飽きが無い。
画質や音質も良く堪能できます。
古本暮らし
古本関連のブログはあまたあるが、本書の著者のブログは私が日々読むのを楽しみにしているもののひとつである。若い頃から積み重ねてきた読書量もさることながら、この人の文学に対する目には確かなものがある。そこに靱い眼力を感じる。それはブログを読んでいてもわかる。本書の前半にはお気に入りの作家の興味深い話が引用をまじえて綴られている。
しかし本書の後半もまた良い。そこにはおもに著者の日々の生活についての文章が収められている。「煙草」や「主夫業」などについての文章を読むとウンウンと頷いてしまう。また、氏と同年代である私は、自分の年齢のことをここ数年考えるようになったが、例えば次のような言葉は私のなかにもたびたび起こる気持ちを代弁してくれる。
ただしいつのころからか「持ち時間」が「残り時間」にかわる。
三十歳すぎたころから、人生の残り時間ということをかんがえるようになった。
「このままぱっとしないで...」というおもいがしょっちゅう頭をかすめるようになった。いかん、いかん。「今さら」とか「もう手おくれ」というかんがえをふりはらいつつ、なんとかもうすこしマシな人生をおくれるように気持ちの立て直しをはかる。
今もそのくりかえしだ。それが習慣になっている。(「練習と習慣」)
この哀愁は決してクラいものではないとおもう。人生とは何かを成し遂げることなどではなく、何かを成し遂げようとしながらモガくことなのだ、ということを改めて認識させてくれる。折にふれて読み返したい一冊である。