クリスマス・ソングス
クリスマスの名曲を集めた、6枚目となる作品。全9曲で40分弱
とボリュームも程々である。
リリース時が時期でないからか、はたまた他のアーティストの
クリスマス曲の印象が強いからか、初めて聴いた時はあまりク
リスマスのテイストはしなかったように思える。
むしろ普通にイージーリスニングとして楽しめる作品なので、
ゆったりとした気分に浸りたい時のBGMとしても最適。
もちろん、クリスマスの時に聴くのも良し。ただし、ワイワイ
と騒ぐパーティーのBGMとしては不適切であろう。
歌唱力は言うまでもなく、特に「Amazing Grace」や「Silent
Night」は、楽曲を極力なくし、歌声の魅力と静寂感が楽しめ
る。また、本作で初の手嶌のハーモニーが使われており、非常
に繊細な歌声に感動した。
録音に関しては、前作「La Vie En Rose」では少し強調感のあ
る質感だったが、今回はそれが抑えられ、柔らかい印象へとな
った。しかし、前々作の「The Rose」と比べると若干薄味かな、
という感じ。総合的には良質なので、高品位オーディオで上質
に楽しみたい方にもお勧めの1枚である。
The Rose~I Love Cinemas~
過去の名作洋画の主題歌を集めたカバーと言う事で選曲が気になり試聴し購入しました。普通はやっぱりオリジルには勝てないのが当たり前ですがこのアルバムは違いました。負けずとも劣らずと言うか独自性みたいなものを感じさせられました。一番の魅力は聴くと心が洗われる様なこの声そしてその声の良さを最大に生かす為のシンプルなアレンジかと思います。是非一度聴いて頂きたい一枚ですね。
パパのいうことを聞きなさい! 7 (パパのいうことを聞きなさい! シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)
小鳥遊家の少女三人が、親に死に別れて、祐太のアパートで暮らし始めた頃を振り返る、短編集。
三人の少女が、とってもけなげです。
特に、美羽。
自分は子供だけれども、笑うことはできる。
葬式のとき泣いている自分をお姉ちゃんは抱きしめて、歯を食いしばっていた。だから、今は自分が泣いてはいけない、泣いていいのはお姉ちゃんだ。
こんな文を読んで、ほろりとこない人はいないんじゃないでしょうか。
毒気のないホームコメディでありながら、読まされてしまうすごさ。
作者の才気を感じるシリーズです。
ごちそうさまが、ききたくて。―家族の好きないつものごはん140選
簡単で美味しい、その上、眺めているだけで楽しくなってくる本。
著者が生活を楽しんでいる!っていうのがよく出ていて、そして、さぁ、一緒に楽しみましょ?と誘ってくれてる本。毎日、料理をするのが面倒くさい私のような人にとっては特にお薦めしたいです。
比較的当たり前の料理なんだけれどもちょっとだけ工夫していて、それが”ちょっと”とは思えないほどの出来栄えであったり、美味しさであったりします。
一例を挙げると、ポテトグラタン。レンジでチンしたジャガイモとざくざく切った生の長ネギを重ねて、アンチョビをちょんちょんおいて、ザーっと生クリームをかけて、チーズをふりかけオーブンへ!それだけなのに物凄く美味しい。これは冬になると何度も作る料理。そんな感じでへーっこんなに簡単でこんなに美味しいの?!っていうのが多いです。
著者がきちんと料理をきちんと学んだことがないとかで、批判されたこともあったらしいですが、だからこそ、普通の女性が参考に出来る!って思うのに!って思いました。