フランダースの犬 (竹書房文庫―世界名作劇場)
あとがきにて黒田昌郎監督は
「大人の世界とこどもの世界」をきちん描く方針だった、
と述べておられます。
こどもを虐げる大人を見ると「この野郎」と拳を上げたくなります。
しかし大人はいつも自分の信念を貫けるとは限らない弱味を持っていることになります。
このことを念頭に入れて丁寧に作ったからこそ現代社会においても
『フランダースの犬』は不動の「市民権」を保持しているのだ思います。
確かに不動の存在ではありますが、少々気になったことがございます。
P.200にてネロはおじいさんを入れた棺桶を神父さんともに埋めたとあります。
リアルではありません。
少人数でおじいさんを入れた棺桶を持ち上げられるのでしょうか?
魔法を使ったのなら分かります。
しかし『フランダースの犬』は「現実」世界が舞台です。
もう少し工夫が必要なのではなかったかと思っています。
さてハッとしたところがありました。
P.217で村人たちがネロを放火魔と一方的に決め付ける場面です。
これを現代社会に置き換えて見ましょう。
すなわちマス・メディアの情報を安易に信じ込む一般大衆の姿が現れます。
もし村人の中でハンスの「情報」を批判的に見る人がいたとすれば、
ネロは天国なんかに行かずに、この世で楽しく暮らせたではなかったでしょうか。
日々流れてくる情報に対し、その限界点を見つける作業を
なおざりしてはいけないことの典型例でしょう。
こどものための読み聞かせ えほんであそぼう 2 (シンデレラ/フランダースの犬/きんのおのぎんのおの)
施設の子どもたちは夢中になってこのソフトに見入っていました。
施設にたった一台しかない旧型のニンテンドーDSを取り合うようにして。
値段の安さにひかれてこのソフトを購入したのですが、大正解でした。
家に帰れない小さな子どもたちは、このソフトで寂しさをまぎらわせています。
ある意味、このソフトはあの子たちの親代わりです。
親のいないあの子たちにとって、このソフトの存在がどんなに心の励みになっていることか。
スターフィッシュさん、ありがとう、ありがとう。
幸福学園 希望の家
職員一同より
日本アニメーション 世界名作劇場 主題歌・挿入歌大全集I
このCDに収録されている楽曲の大半は90年代前半にエヴァーグリーンシリーズやうたとおはなし、懐かしのミュージッククリップなどで個別にCD化されてはいましたが、全て廃盤になっており入手困難でした。それらがこのような形でまとめてCD化されたのは嬉しい限りです。商品ページのミスで「いたずらっこポー」と「花と花とは」が抜けていますが、実際の商品にはその2曲も含めLPやCDで発表された曲は完全に収録されています。さらにCDもピクチャーレーベルでライナーに簡単ですが作品紹介も書かれていたのも良かったと思います。唯一不満を挙げるとすれば、CDの収録時間を考えれば一枚に収められるはずなのに、わざわざ二枚にまたいで収録している作品があることでしょうか。
世界名作劇場メモリアル音楽館 フランダースの犬
膨大な全ての曲を網羅したサウンドトラックです。
騒々しい電子音などは一切なく、
種々の楽器によってこのアニメに相応しい音楽が作り込まれています。
アニメに親しんだかたなら、このサウンドトラックに満足できると思います。
テレビアニメ スーパーヒストリー 10「破裏拳ポリマー」~「勇者ライディーン」
ここにあるサザエさんは誰でも知ってる日曜6時半の歌ではありません。火曜に再放送していた方のミッチの唄うレアな歌です。探しに探したよぉ。オープニングもエンディングもどっちも癒される名曲だよ。