remind
remindとは「思い出させる」「気づかせる」という意味を持つと言うことで、徳永さんのアルバムとしては「JUSTICE」や「Nostalgia」に基本的に共通するイメージがある。
実際にタイトルチューンである『remind』を始め、『MEMO』,『罪と夕立』,代表曲のひとつ『Positions of life』など、実に重厚な曲が並んでいる。
個人的にはトラック8の『追憶』に注視している。「ナチュラル過ぎるほどナチュラルに曲が書けた」と徳永さんが言うように、本来ならアルバムコンセプトに合わない曲だったのだが、先行シングルとしてタイアップも得たために収録(『恋心』を併せて両A面シングル)。
『追憶』自体はそう言った意味合いから殆ど徳永さんのライブやアルバム等で披露されることはないが、このアルバムに収録されていることで、いわゆる、濃い味の料理が続いたときに、あっさり味の料理が出てほっとする・・・ような感じ。
逆転の発想として、ナチュラルな仕上がりだからこそ、誰もがそれにそっくりな
或いは似た経験のあるだろうということで実は名曲となりうる。この曲が収録されている唯一のアルバムと言うことで今も頻繁に聴いている。
是非、一度聴いてみて欲しいアルバムだ。
ザ・エミネム・ショウ
エミネムの名をはじめて知ったのは、お母様に訴えられたという記事を読んだときです。父に捨てられ、白人だからといじめられ、母との葛藤を吐露すれば訴えられ、妻と別れ、娘を愛し・・。エミネムのバイオは涙なしでは読めません。うまくいかない人の世で、血を流し涙流す男の代弁者という感じ。架空の人物を着て人気を得た彼が、本作では「押入れの中全部ぶちまけて」彼自身を吐露しています。「このゲームも随分長い事やってきてもうやめるにやめられない」って(~When the Music Stops)。今の彼をとりまく状況を冷徹に眺めてるライムの数々。クールです。
ネタに事欠かない人生ですが、ぶちまけて、彼は癒されるんでしょうか。愛に飢え、愛に絶望した彼にとって、これが癒される過程なのでしょうか。周りの人は困るかもしれないけど、幸せになってほしい。愛さずにはいられない魂です。祈りつつ応援してる一人です。
ブックレットに全編のライムつき。ラップのうまさは他の方も書いてるとおりです。トラックもいい。#12)Sing for the MomentではエアロのDream onが利いてます。
エミネム完全読本 別冊宝島(877)
エミネムのCDの対訳って、仕方ないんだろうケド誤訳とかあるし、歌詞の中にでてくるテレビ番組の名前とか、芸能人の名前とか、商品の名前とか、クスリの名前とか、わかんない。って思ってたところにこの本が出てきてくれた。 ガチガチの日本語訳じゃなくて、ちゃんとエミネムっぽく対訳してくれてるし、思ってたのとゼンゼン違うこと歌ってたのがわかったし、この歌詞対訳はすげー嬉しかった。できれば来日公演の前に出してほしかったな。
あと、やっぱり写真が多いし、ファンの自分でも知らなかったことがたくさん書いてある。エミネム以外にも、50セントとか、ドレーの記事もちゃんと書いてあったし、ラップスキルのページなんか、専門誌でも見かけたことはないと思った。というわけで、第2弾!にも期待ということで★★★★★