どこかで聴いたクラシック ピアノ・ベスト101
曲名は知らないけれど、どこかで聞いた、知っている!…という曲が満載。
クラシックには、まったくの素人です。
ピアノを習っている子供に、少しでも多くの曲に触れてほしくて買いました。
結果、子供も楽しんで聞き、私もリラックスタイムに流して聞けるCDでした。
”通”の方からすると、いろいろと不満点もあるのでしょうが
クラシックを少しでも身近に、と考える初心者の方ならば
小理屈抜きに、大変楽しめるCDです。
曲しか知らなかったけれど、作者やタイトルも、あらためて知る事が出来、勉強にもなります。
まずは慣れ親しみ、そしてその後に、次へのステップアップをすれば良いでしょう。
ちょっと退屈、難しい…と思われがちなクラシックの世界の裾野を広げるという意味でも
入りやすく、とても良いCDだと思います。
エリーゼのために/珠玉のピアノ名曲集
調子のよい鍛冶屋(バロック)から、月の光(印象派)まで、途中のロマン派を加えて曲の選曲がいいと思います。ちょっと初心者向きでありながら、結構クラシックに詳しい人も楽しめる選曲となっています。ただ、演奏者が超一流というわけではありません。エッシェンバッハ、やケンプ、ギレリスくらいは超一流といえますが、それ以外は、それほど有名なピアニストではないと思います。でも、楽しむには十分。価格も安いですし、お茶でも飲みながら楽しむにはもってこいのCDだと思います。
Brahms Complete Edition
10年以上前からジャンルごとに分売されていた、ブラームスの全集シリーズを、一箱にまとめたもので、圧巻の全集です。
旧シリーズのうち室内楽の巻 (11枚組)を持っていますが、いずれも傑作ばかりで必聴です。個々に買うとかなり高くつくのでありがたいです。
室内楽が全部入っているだけでも、購入する意義はあるでしょう。
(室内楽集には他に五枚組のこちら がありますが、弦楽四重奏〜六重奏他いくつかの収録で、ヴァイオリンソナタ〜ピアノ四重奏などが収録されていません)
また未聴ですが、歌曲も隠れた傑作があるようなので、聴きどころかもしれません。
ただしあまりに大きすぎるので、正直、ジャンルごとでも出してほしいです。
これの購入を検討するような人は、管弦楽の曲はあらかた聴いている人が多いでしょうし。
このような全集はありがたいですが、カタログ落ちしないで長く販売してもらえることを願います。
ピアノ全集は他にカッチェン盤 などもあります。この大全集が色々な演奏家の寄せ集めなのに対し、単独での偉業で、優れた演奏です。
ムソルグスキー:展覧会の絵
ムソルグスキー+ラヴェル「展覧会の絵」。ベルリンフィルではカラヤン指揮の盤を所有しているので聴き比べてみました。
基本線はカラヤン盤を継承しつつも、より音が明るく、よりダイナミックな構成で、全体の印象は
「カラヤン盤をリニューアルさせた感じ」です。
特に目立った違いは、カラヤンが一つ一つの曲を丹念に演奏しているのに対し、アバド盤はそれに
加えて曲と曲との繋ぎが絶妙で、それがこの組曲全体をよりダイナミックしている。
楽しめる演奏だと思います。出来れば両方を聴き較べると一層楽しめると思います。
ベスト・オブ・カンタービレ
発売されてから4年経っています。「のだめ」ブームからは相当乗り遅れていますが、「のだめ」の映画を見たところですので、あらためてテレビに登場してきたこれらの曲たちの理想とも言える演奏を楽しんで聴きました。
クラシック・ファンの中には、交響曲や協奏曲の1つの楽章のみを抜き出したオムニバス盤に懐疑的な人もいますが、手軽にその曲のさわりを聴くことができるという効用はありますし、このCDのように素晴らしい演奏者、指揮者の手になるものでしたら満足感は高いと思います。
演奏は、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、 サー・ゲオルグ・ショルティ指揮 シカゴ交響楽団、 ベルナルト・ハイティンク指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、サー・コリン・デイヴィス指揮 ドレスデン・シュターツカペルレ、ジョン・エリオット・ガーディナー指揮 モンテヴェルディ合唱団 イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、ヴラディーミル・アシュケナージ、アンドラーシュ・シフ、クラウディオ・アラウなどのピアノ、イツァーク・パールマンのヴァイオリンほか、というデッカが誇る名盤からの抜粋はお得感があります。
リーフレットには曲目の解説と同時に収録の演奏者と原盤のジャケットが掲載してありました。コアなクラシック・ファンならこのジャケットを見ただけで、名盤であるとか、ベストセラーになったとか、一番評価の高い演奏だとか、ということを理解してもらえると思います。
「のだめ」からクラシックの世界に入ってもらうことは大歓迎です。教養主義ではなく、音楽自体を楽しんで演奏したり、聴くことの大切さは、のだめが普段からしゃべっていることですから。