モンスター・シークレット
●性犯罪をテーマにした前3作よりもかなり明るい内容でマリナシリーズに近くて読みやすい。
●ナポレオンの印象が強い。ほぼ主人公(笑)。
●シャルルのお金持ち度が若干ダウンしてたような。
●主人公が40代のためか? シャルルの美少年度、美しさの描写も若干ダウンしてたような。
●シリーズ化してほしいです!!!
以下詳細----------------------------------------------
活き活きと活躍するシャルルが進行形で読めるというのは
ずっと願っていたことで、 読んでる間中、十代乙女の気分というか、正直夢のようでした。
個人的に、鑑定医シリーズ前3作は内容が重くて、
何度も読み返して楽しむ感じではなかったので、シャルルの活躍はみたいけど
荒れてる彼を見る(読む)のはちょっと辛いし可哀想、と思って読んでいましたので、
新刊、恋愛要素がほぼないのは残念でしたが(これはまぁしょうがない…)
今回の路線変更、私は結構嬉しかったです。
シャルルが「冷笑」ばっかりであんまり魅力が出ていないのが
昔からのファンとしては、物足りなかった原因かも…
(なんなら先祖から知ってるんですからねby異次元騎士カズマシリーズ)
凡人を小馬鹿にしてるばかりじゃなく、
一度気になったらすごく情熱的なところとか、
その辺の人が全部釘付けになる程尋常じゃない美少女っぷりとか
冷たいように見えるけど嫌いになれないチャーミングなところや
そんじょそこらにはいないレベルの天才ぶりを
もっと紹介してくれても良かったのにな。
天使のような頬のカーブは、 40代女子には見えなかったのでしょうか
ナポレオン愛に負けて、 ページを割けなくなっちゃったんでしょうか
快楽革命オデパン (文春文庫)
過去2冊のオデパンに比べれば私的には話が面白かったと思う。相変わらず突っ込みどころが満載ですが。
今回のマオさんはあんまりセレブっぽくないのでがっかりな部分もあるのですが、不況でしょうかねぇ(笑)
いつも思うのはマオさんって頭良いの?悪いの?時々、すっごく頭悪い行動してますがあれはセレブだから?
平民な私には理解できないのかもしれません。行動とは違うけれど尾崎君にされた質問くらい全部答えて下さいよ・・・
気になるのは美馬サマといつもつるんでいる尾崎君。まさか君のためのプレリュードに出てきた尾崎先輩ではないですよね!?絶対あり得ないと思いつつ、ちょっと気になってます。著者は名前の決め方が少し安易すぎるかなと思いますね。
他の皆様も書いていらっしゃるけれど、私も50に手が届きそうなおばさんの露出は想像したくないです。どんなにきれいでも気味が悪いです。マオさんが特に・・・(私的には70すぎた叔母さまはOKです)
番外編の香水物語、私はあんな男は嫌だ、付き合い直すのかなぁ??気になる所。
いろいろ書きましたが、基本的には藤本ひとみさんは好きな作家なので☆4つにしました。
17才 旅立ちのふたり [DVD]
話自体の設定は、ありがちですが、カメラワークの巧みさや、
ストーリーの自然な流れに見ていくうちに涙がジワーと出てきました。
決して大作ではないけど、心にじんわりと染みてくる良作だと思います。
出演者みんなが手堅い演技で画面が引き締まっていたと思います。
時間も約60分ぐらいですので、片意地張って見なくていいので、
いいと思います。マイナス点は、頑張ってはいますがやはり主役の
二人の演技力ですかね。
将来に期待を込めて、星1つ減らしてもらいました。
皆さんも「ただのアイドル映画か」と思い込まないで、
ぜひ見てください。
ハプスブルクの宝剣〈上〉 (文春文庫)
18世紀ヨーロッパ、国民国家成立前の政治状況と、当時のユダヤ人の社会的位置づけのようなものを、
小説を楽しみながら理解することができます。
当時の国家というものは所詮王族の持ち物であり、王族の結婚ひとつによって領土範囲が変わってしまうという、
今では考えられないような出来事が、なぜ起こりえたのか、史実を追いかけるだけでは分からないことが伝わってきます。
(要は国民国家が成立していなかったことに尽きるわけですが)
また、ユダヤ人については、ナチスによる大虐殺が起こった下地のようなものが、ヨーロッパ社会に古くから存在しており、
それが単なるヒトラー個人の暴走によって生じたものではないことが分かります。
小説の楽しみ以上に、有益な情報を得ることができました。