総理と呼ばないで オリジナル・サウンドトラック
終始荘厳な雰囲気のサントラ。
このドラマ同様、オープニングのナンバーで圧倒し、
それから、コミカルな部分を前面に出しつつも、ちゃんと泣かせるところを用意してあるのがいい。
気品あふれる良サントラです。
総理と呼ばないで DVD-BOX
政局が混迷を極める、というより、政治なんてあるのかな的いまのこのタイミングでこの作品が出るという辺り、制作側の意図を勘ぐったりもしてしまうわけですが、ともあれ、本当に他の方もおっしゃっている通り、やっと、やっとのDVD化です。嬉しい。
常に前を、その先の完成形を追求する三谷さんにとって、過去のドラマ群はおそらく観て満足するよりも悔やむことの方が多いのだろうと思います。このドラマもまたその例外ではないでしょうけれども、少なくともこの作品を通して三谷さんが言いたかったことの本質とその純粋を、私はとても愛しているし、だからこそこの作品が大好きです。三谷さんいはいつでも、どの瞬間も三谷幸喜であることを貫いている。合い言葉しかり、総理しかり、宇宙しかり、です。
古畑しか知らない、THE 有頂天ホテルとマジックアワーしか知らない、という方にはもしかしたらつまらないと感じられるかもしれない。感じ方は観る人の数だけあるべきです。外ならぬ三谷さんがおそらくそういう観方をこそ望んでいると思います。だから観ないで決めるのではなく、一度観てみてほしい、と思います。
子供が胸を張って、大きくなったら総理大臣になりたい、という国をつくらなければならない、というのは、たしかに正しいと私は思います。
王様のレストラン DVD-BOX La Belle Equipe
当時11歳の私を三谷幸喜ワールドに引き込んだ名作ドラマ!まだまだトレンディさが幅を利かせていたドラマ界において、軽妙洒脱なユーモアと人生のペーソスとを織り交ぜたその演出手法に思わずこんなドラマみたことないよ!と興奮してしまったのを未だに覚えております。「十二人の優しい日本人」もそうでしたが、根本的に三谷幸喜の人間へのまなざしは優しくて、だから見終わったあとに温かな気持ちになれるのでしょうねぇ。そしてそれを柔らかな笑いで包み込んで伝えてくれるから、妙な押し付けがましさもなく。一癖もニ癖もある従業員たちが様々な困難を経て、やがてLa Belle Equipe(良き友)となっていく様にほろりとさせられます。彼ら一人ひとりの見せ場を書き始めたらそりゃもうきりがないほど長くなってしまいそうなので、それはまた別の話、ということにしておきましょう。