バルバラ異界 (4) (flowers comics)
帯に「脳科学者・茂木健一郎氏推薦!」とあり、氏の感動の言葉が添えられていました。さもありなん、と読む前はさして気に止めなかったのですが、読了後、そこまで感動できるのは脳科学者ならではの特権だったのでは、とうらやましくなりました。4巻のプロットと心理描写の緻密さ、濃密さ、テンポ、そして科学やスピリチュアリティに関わる情報のほとばしりに、ぴたりとついていくには、相当レベルの知性と感性が必要ではないでしょうか。初期の作品からのファンですが、『バルバラ異界』完結によって、あらたな代表作が生まれたと確信します。
これまでの作品のすべての要素が醗酵し、オーケストラを奏でながら、別の次元の扉を開いた……ともあれ、いまの自分ではこのすばらしさの50%も満喫できているかどうかあやしい。今後読みこんでいきたい愛しい作品です。もちろん、絵も神業的な完成度。アシスタントさんの存在はわかりますが、ペンと紙でこれだけの内容と世界を創造し、進化深化し続ける萩尾望都さん。心底感服し、感謝の念とともに、拝みたくなります。
知恵のかなしみ
若い方々に是非聴いて戴きたい。音は物凄くいいですよ!
3D MIXを実験的に行った秀作。
バルバラ異界 (1) (flowers comics)
久々に2度読みをしてしまった。1巻目にして既に様々なイメージが交錯中。火星は、
カニバリズムは、どうストーリに関連していくのか?
秋葉原が出てくるがバルバラと関係あるのだろうか。
エズラ、ヨハネ、キリヤ、彼らの過去は?
そして、家族の惨劇の真相は?
前作「残酷な神が支配する」も込み入ってけれど、
今度はきっと「銀の三角」の込み入り方に近いかも。
希望的観測でしょうか。
オカルトなところは「リング」を思い出してしまった。
お父さんは人の夢に入り込めるある意味超能力者だし、
夢を映像化したバルバラ異界は、怖くはないけれど、
「リング」のあのビデオ映像がちらつく。
いずれにせよ期待も謎も膨らむ一方です。