[問題な日本語番外] かなり役立つ日本語クロスワード
入院し時間をもてあましている父にこの本を差し入れしたら大変喜んでもらいました。
雑誌のクロスワードに比べて、見やすく内容もまとまりがあり、解くのも楽しくできたそうです。他のクロスワードの本は2割程度の問題をやったところで途中でやめてしまったのに、この本は全問解いた(着手した)とのことでした。
スキ!がお仕事!ナリワイタイムス
キャラ絵が西原理恵子に酷似していたことから、
「恨みシュラン」的に毒舌トークが炸裂する漫画かと勝手に勘違いしていました。
それはともかくとして。
偉い人、偉くない人、真面目な人、変な人…
様々な人が出てきては、その道ならではの発言を残していきます。
見た目に反してかなり真面目。
あえて似た作品を挙げるなら「おごってジャンケン隊」でしょうか。
ただ、「おごって〜」が人間性そのものを尋ねる傾向にあったのに対し
この作品では仕事・職業に焦点を当てる傾向にあるようです。
(ゲストの豪華さでは「おごって〜」に百歩リードされていますが…笑)
これから自分のやりたいことを考える人や、色んな職業の醍醐味を知りたいと言う人にお勧めです。
個人的に要望を言わせてもらうと、絵的にもう少し「りえぞう離れ」して欲しいです。
「似てる度」では倉田真由美や現代洋子の更に上なので…笑
みんなで国語辞典!―これも、日本語
この手の冗談系新語辞典というのは、上滑りでつまらないものが圧倒的に多い。はあ、こういう言葉もあるのか、という程度ですぐに本棚の奥に追いやられてしまう。しかし、この本は違うのだ。それぞれの語彙の解説は非常に的確だ。「微妙」の(2)にある「どちらかというと悪いということを遠まわしにいう言葉」だけみても、その言語感覚はしっかりしているのがわかる。また、語彙の選択はかなり厳重で、十一万以上の応募のなかから千三百あまりを選んでいる。複数の語義のある言葉も多いが、ざっと五十倍の狭き門だ。新語というより、本来の意義と違う新語義が加わった項目(「微妙」「化石」「はまる」など)には本来の語義もちゃんと併記してある。事実関係などを補った「補注」の項も必要十分で簡潔にまとめられている。何でこんなに編集がしっかりしているんだろう、と思って背表紙を見てやっと気づいた。版元が大修館書店である。大修館といえばあの諸橋さんの「大漢和辞典」を出版し、月刊誌「言語」を擁する辞書の老舗。納得。辞書作りに慣れているわけである。さればこそ、とにかく面白い。
問題な日本語―どこがおかしい?何がおかしい?
言葉という物は時代と共に変化していく物であると言うスタンスに立っているのか、
誤用なんかであっても、現在では間違った使い方とされているけど、
そのうちコレが普通の使い方になるのかもね…的な感じの
否定にあたっても柔らかい表現で好感が持てました、
誤用であっても、根拠をきちんと示してくれるのはうれしいですね、
『私的には』昨今の若い先生達に読んでもらいたいです
読んだ側の解釈次第なんでしょうけど、
間違いに気が付いたら、その指摘が柔らかいからと言っても
それに甘えず、直せるのであれば直していきたいですね。
キモイ、キショイ等の若者言葉に触れていますが、
著者はネットや2ちゃんねるに造詣が深いようで、
『ふいんき』なんかも載っていましたが、コレは最初っから
ネタとしての誤用だったんじゃないのかな?
がんがる、藻前なんかもあれば面白かったかも知れません
…あくまでネタとしてですけどね。
さらっと読めて、読後感も良く、内容を生かせるという点では
文句なしですが、少々解説にくどさを感じる面も否めませんでした。
原稿真っ白~担当真っ赤~私真っ青~目の前真っ暗
と言う4コマいは素直に笑えました
続弾!問題な日本語―何が気になる?どうして気になる?
「びみょー」「ありえない」「コーヒーで大丈夫でしょうか」などなど、おかしいようなおかしくないような日本語を、丁寧に解説してくれている。
この本のよい所は、若者言葉だから駄目、と断じてしまうのではなくて、文法に鑑みて、世の中の風潮もしっかり踏まえて結論付けているところだと思う。推定文のようなものもあるけれど、言葉は生き物。研究者だからといって断定は出来ない。それにこの本は研究論文ではない。
最近はいろんな感情や思いをたった一言で言ってしまうことが多いと思う。それが「びみょー」だったり「普通」だったり・・・。確かにその通りなのだけれど、これではやはり記号的ではないだろうか。。。
日本語は、ひとつの意味を表すのにも多種多様な言い回しがあって、更にそれぞれ少しずつ異なったニュアンスが含まれているはず。だから非常に難しい言語であって、綺麗な言語なのだと思う。
それがどんどん簡素化されていくのは寂しいような気がする。
先にも書いたように、言葉は生き物。
変わっていくのが当たり前だけれど、日本語の素晴らしいところはきちんと残して行きたいと思った。
自分も反省する点が多々あるなと、いろんなことを考えさせられた本だった。