伊豆の踊り子、他 (英文版) ― The Izu Dancer (タトルクラシックス )
The narrator of the story is a nineteen-year-old student traveling alone through the Izu Peninsula. When he is climbing toward Amagi Pass, he meets a troupe of itinerant performers and gets attracted to the young dancer who plays the drum. He wonders if she will spend the night in his room, but when he happens to see her run out naked into the sun at the outdoor public bath, he realizes that she is a mere child -- too young for lovemaking. Feeling as though a layer of dust has been cleared from his head, he happily accompanies the troupe to Shimoda, where he says good-by to the little dancer and takes a ship to go back to Tokyo. Aboard the ship, he silently weeps, but quite unashamed of his tears. Full of romanticism, this is perhaps Nobel laureate Kawabata’s most popular novella.
NHK映像ファイル 「あの人に会いたい」DVD-BOX
様々な逆境にも負けず、ただひたすら自分の信念、夢に向かって純粋に突き進んできた偉人達の生の映像、声に触れられる素晴らしいDVDです。
皆さん活躍の分野は違っていても、誰もが根底に”本当にこれが好きだ”という強い信念を持ち、時には揺らぎながらも自分を励ましながら困難に打ち勝って行く人間像が素晴らしく描かれています。
戦後の高度成長、バブルが終わり、現在の日本は未来が見えないまさに迷走状態です。
それでもひとつの”国”としてこれからも国際社会で生き残って行く為には、資源のない私達は”人”で勝負するしかありません。
司馬遼太郎さんのコメントでも出てきますが、”素直で賢い自己を持った若者”に頑張ってもらうほかないのです。
このDVDを観て一人でも多くの若者が触発され、未来大いに世界で活躍してもらいたいものです。
掌の小説 (新潮文庫)
この短編(というか 掌編)小説集を読んでいると 川端の才能の多彩さに唸ってしまうしかない。百編以上の作品が 各々独自な作風で煌めいている。こんな作品集は 空前であり 絶後であるとも言える。
川端は ある時期に 詩を書きたいが書けず その代わりに掌編小説を書き散らしたという言い方をしている。そう言われると 散文詩の趣もないわけではない。但し 例えば三好達治あたりの散文詩と比較すると もう 全く違った世界である。三好が書いているものは 長くても確かに詩である一方 川端が書いたものは 短くても どうしようもなく小説である。その意味で本作は小説と散文詩の違いを際立たせるという点でも ユニークな作品であると思う。
新春!LOVEストーリーズ [VHS]
3作ともアイドル企画物ドラマの域を超えていない。3作とも時間が短いのでダイジェスト的な内容。3作とも原作の雰囲気は意外と表現出来ていたと思う。(3作とも原作を知らないけど)
『伊豆の踊子』
後藤真希は、棒読みな台詞回しだけど、雰囲気は良い。後藤の影が有るイメージが薫というキャラと合致していて、ハマリ役。
辻希美は、キャラに似合わず意外と演技が巧い。モーニング娘。としてではなく、1人の女優として売り出して欲しい。菅野美穂みたいになるかもしれない。
保田圭は、可もなく不可もなく。
今までピンとこなかった小橋賢児が、美しく見えた。
原作に有った文学性が無い気がする。(時間が短い所為かも知れないが)
★★★。
『はいからさんが通る』
石川梨華は、台詞を読んでいる状態だけど、石川の存在自体がコミカルなので、花村紅緒というキャラと合致していて、かなりハマっている。
吉澤ひとみは、棒読みで力入れ過ぎている。表現力が無い吉澤に、北小路環という「フェミニストだけど実は...」の複雑なキャラを演じさせてはいけない。見ていて恥ずかしい。
矢口真里は、矢口自身が桂木ルリ子というキャラを持っていた所為かも知れないが、意外と演技が巧い。
5期メンバー(高橋愛・紺野あさ美・小川麻琴・新垣里沙)は、おまけ程度の出演。
★★★。
『時をかける少女』
安倍なつみは、演技は巧くないが安定している。芳山和子というキャラが安倍と合っているので、ハマっている。飯田圭織・加護亜依も安定した演技をしている。モーニング娘。メンバーの演技が安定しているからかも知れないし、原作がアイドルドラマ向けなのかも知れないが、3作の中で1番面白かった。
★★★★★。
四季
2010年春公開予定の川端康成原作による文学映画「掌の小説」の主題歌である「四季」は原点回帰ともいえるKagrra,の和の旋律が楽曲を彩る美しい曲です。イントロの琴とアコギの絡みに優しいメロディーが乗っかるかのような、印象的な和バラードとなっており、名作『燦〜san〜』の頃のような雰囲気をもった温かな仕上がりになっています。
共通c/wの「夢想鏡」は和風メロディアスを軸にハードなギターのリフ、バッキング、ソロとアグレッシブなロックナンバーになっており、どろどろした黒系ではなく、疾走感のある爽やかな曲調がカッコイイです!暴れまわるベースソロの後に繰り出されるメタルっぽいギターの速弾きが心地よいです。
通常盤のみの「戯曲 かごめ謡」は少女の「後ろの正面 だぁれ?」の呟きで始まるミディアムナンバーです。インディーズ初期の彼らの曲のような独特の和の世界観がいかんなく表現されており、懐かしくも深いマニアックな仕上がりとなっています。
余談ですが、「かごめかごめ」とは遊女を連想させた言葉遊びの曲らしいです。
今回のシングルはいつものKagrra,を聴かせてくれた上に3曲とも異なるタイプの曲だったのでバリエーション豊かで楽しみながら聴くことができました!
『雫〜shizuku〜』や『Core』に首を傾げた人もこのシングルは気に入ることができると思います。