ツリーハウス
本作は、翡翠飯店に住む三世代の家族の年代記です。
物語は、祖父の死をきっかけにして孫の良嗣が祖母と叔父とで中国を巡るパートと、戦時中の祖母が祖父と出会い、平成の現在へと至るまでを描いたパートが交互に進行していきます。
良嗣にとって謎の多かった家族の背景が徐々に明らかになるとともに、現在の家族の言動や態度の理由が分かってくる過程は、展開が巧みでミステリーの要素もあり、一気に読み終わりました。
本作に没入できた最大の理由は、戦後復興から2010年までの日本の史実を織り交ぜているからではなく、家族の人間描写が生き生きとしていて言葉や存在そのものに説得力があるからだと思います。作者の硬質な筆致も洗練されていて、最後まで、あざとさが無く好感が持てました。
昭和・平成史に残る数々の出来事が背景にあっても、 描かれているのは、あくまで、一般庶民の日常です。ですが、その日常の大切さがこの作品からは伝わって来ます。
年代・性別を問わない普遍的なメッセージ性を含んだ傑作であり、日本が苦境にある今こそ、お勧めしたい一冊です。
億万長者脳 大富豪に聞いた富の心理とお金の稼ぎ方
著者についての前情報はほぼ皆無、推薦文にびっくりして手に取りました。
リチャード・ブランソン氏が序文を書かれており、そんなことめったにする方ではないですし、そもそもこの手のジャンルについて言及するような印象はなかったので意外でした。
そんなわけで手に取ったわけでありますが本書、富を築いていく過程でのメンタリティについて深く掘り下げてくれています。
リッチとプアという表現で幼少期に受けたプログラミングを人は生涯続けて行おうとするというところから入り、数々のエクササイズを通じて富を受け取る器を大きくしていきます。
お金を稼ぐといっても手法はさまざまありますが、その具体論などは語られておりません。
その手前の段階である動機についてですね、また大げさに言うと人生設計とでも申しましょうか、
目的やビジョン、価値観を明言させたり確立させたりというステップを踏んでいきます。
この類の書物は数多くありました、
・億万長者入門
・金持ち父さん貧乏父さん
・思考は現実化する
・本田健さんシリーズ
あげればきりがありませんが、それらのメンタルな部分に関して重要なポイントをわかりやすく解説したのもが本書といえるでしょう。
しかし受け売り感は1割弱といったところで文章自体がとても読みやすく子供でも大人でも楽しめるエクササイズです、遊び感覚でも充分いけます。
宝くじなどで大当たりしたのにすぐなくなってしまったり、財産を相続したのにあっという間になくしてしまった方々がいるのは、
本書の言葉を借りるならば、それはサーモスタットが低かったからと説明がつくのでしょう。
一瞬はお金を持つことができたがメンタルがプアだったためにその状態を維持することもできなかった、。
一方で独力(といっては語弊がありますが)で財産を築かれた方々はいわゆる何年にも渡って蓄積されたリッチなメンタリティを備えているためますますリッチになっていくし、仮になんらかの不慮の事故でその財を失ったとしてもまた取り戻せるだろうなと感じさせるなにかがあります。
そのなにかの正体がすこしわかった気がいたします。
本書にはたびたに質問が設けられているのですがこの設問には時期を置いてまた応えていきたいとおもいます、ありがとうございました。
男の子と女の子の服―まいにちふくつくってね (ソーイングpoch´ee Special)
超初心者には難しい…
できあがるまでにかなり時間かかりました。 初心者にはわかりにくい。
もう少しうまくなるまでこの本のものはつくる気しません…
ただデザインは本当にかわいいです!
アメーバピグ 公式ガイドブック
ピグが知らない人にとっては何だか解らない本ですが、初めてピグをプレイする人にとってはいい解説書かもしれません。隠しイベントなども載っていて、そこそこのレベルです。ピグの攻略本なんてアメーバしか出さないと思うんですけど。
幸福のりんご アメーバピグでほんとに起こった物語
「あーそうそう」「うんうん」と納得したり
景色を思い浮かべたり想像したりしている内に
サクッと間に読み終えてしまうけれど
普段何気に接してきたアメーバピグの奥の奥の
別の意味を知ることができた気がします。
ストーリーの無理感は否めないけれど
読後感は「ほっこり」優しい気持ちになれますよ。