Primal Fear
Diehlの本は、はっきり言って文章も複雑で いきなりPoeticになったり、ストーリーが 何本も複線があったりして途中で投げ出したく なる傾向があるのだけれど、このシリーズ (この書と続編は少なくとも)は、サイコサスペンス としての位置付けがはっきりしているから 文字通りジェットコースターのノリで最後まで ノンストップ!
クセのある弁護士Martinとの戦いは、まるで、 ロッキーとアポロクリードの壮絶戦。1度で勝負が つかず、再度挑んで行く状況が読む側には たまらない。 でも、2Rくらいでやめといてもいいかもね。
Unbreakable (First Pressing with 1 bonus track Limited Edition)
Sinnerのマット・シナーと元Gamma Rayのラルフ・シーパースが中心の、
という説明がもう必要ないくらい長く活動&質の高い作品をリリースし続けているドイツのメタル・バンド、
9thアルバムになります。
ギターのマグナス・カールソンが正式加入した前作「16.6 (Before The Devil Knows You Are Dead)」は、
やや落ち着いた作風でしたが(ラルフはハイトーン抑えめで、いつもより感情を込めて歌っていた印象)、
今回はメタル度がアップ。
そして前作でマグナスが持ち込んだと思われる叙情的なメロディも鋼鉄サウンドに見事にブレンドされている印象です。
ラルフの歌声に衰えは感じられず。メタル・ナンバー、バラード、見事に歌いこなしていると思います。
また、マグナス&アレックス・バイロットのギター・チームのギター・ワーク等も聴きどころだと思います(バラードでの泣きも良いです)。
悪い曲は見当たらず、後半ダメになったりすることもなく、安心して聴ける質の高い正統派メタル作品だと思いました。
質の高い作品を多数リリースしているバンドですが、知名度の方は未だ実力に見合っていない感じがするので、
正統派メタルが好きでPRIMAL FEARを聴いた事が無い方は聴いてほしいバンドです。
真実の行方 [DVD]
エドワード・ノートンの演技が素晴らしい。もちろんリチャードギアも素晴らしいのだが、ノートンはそのベテラン俳優を完全に食ってしまっているくらい凄すぎる演技。スケールも大きくないし地味な作品だけど、一級の法廷サスペンスで時間の長さを忘れるくらい出来の良い作品。弁護士にとって金や名声が重要か?金さえもらえればどんな犯罪者でも無実にするのか?それとも善事や善人を守るのか?リチャードギアの金や名声を取るか、それとも善を守るかという選択における心の葛藤もうまく描かれており、ラスト近くでの二転三転するストーリーにもまんまと騙されて妙な満足感が得られた。犯人は誰で、どういう動機で、何が善で何が悪か・・真実の行方は・・題名も映画の内容と合っていて好きです。また現代社会における裁判制度を皮肉ったストーリーも個人的には好きである。弁護士など法律関係、法廷関係の仕事を志す人には是非観て頂きたい映画です。
この映画がノートンのデビュー作・・凄すぎますよ彼は・・。「ファイトクラブ」もノートンの演技は素晴らしかったけど、この映画の時のノートンが一番好きですね。ただ、映画としては素晴らしいけど社会的には・・とりあえず自分の子供には見せたくないなあ・・。
Primal Fear [VHS] [Import]
E・ノートンの狂気を含んだ演技と存在感、対照的にR・ギアの抑えた演技が印象的で、内容的にも欲と権力が絡んだ人間模様にも見応えがある作品で法廷以外でのサスペンスも見ものでした。ただ、低価格版が色々ある中、同じ内容で再び高価で再発売はいかがなものかとは思いました。