だれでもできるミミズで生ごみリサイクル―ミミズに学ぶ環境学習
書評を依頼するため、某全国紙の元論説委員の奥様である従姉妹にこの本を送ったら「変わった本ねぇ!」とけげんな顔をされました。確かに、都会暮らしの普通の人たちにとって、ミミズは縁遠い存在というか生物になっているのだけれども、近畿の田舎町にある私の家の裏庭には、ミミズが生息しており、ニワトリたちの格好のエサになっているので、別に珍しくはないのですが、とにかく、ミミズの力を借りて生ゴミを上手に再利用しようという著者の考えと実績はたいしたものだと思います。実際的で誰でもできるし、例え実践しなくとも、学校での生きた教材として利用価値の高いものでしょう。なお、訳者は私の旧友です。わかりやすい文体の訳文にも☆☆☆☆☆。
Garbage
ヴォーカル シャーリーの気怠い歌声がブラックな気分にさせてくれる。
この後に出てる曲の方が洗練されてるけど、他の音楽に染まってない個性の強さと、勢いある感じが好い。
荒削りなとこも私的にオッケー。
追跡!私の「ごみ」―捨てられたモノはどこへ行くのか?
たまたま今日は、町内会の燃えないゴミの当番として、町内のゴミ集積場に朝から立っていた。ゴミの出し方にはいい加減な人などがずいぶんいることに気がつかされたし、また市の監視員の方がきめ細かくペットボトルのふたを取ってつぶしたりガラスビンを該当のケースに入れ直す作業に感心した。ただ、永年にわたってこういう作業をしている人にこれらのゴミの行き場を聞いても、はっきりとした答えが得られなかったのは残念である。
本書は、表題のとおり、自分の家からでたごみが、最終的にどのように処理されるのか、自ら歩いて、環境問題を考え実践していく本である。
それにしても、われわれは自分たちのごみが一体どのようなかたちになっていくのか、無知の部分が多すぎるという事実に愕然とさせられる。
埋め立て処理されたごみの山が、その後何十年にもわたって有害物質を排出し続けている事実。
また埋め立て場の問題として、地中深くのごみは好気性微生物も活動できずに分解が止まってしまい、十万年単位の年月を必要とするという信じられないような指摘。
さらに著者は、製造過程では多くの有害物質を出したり、分解に時間がかかり多くの海洋生物を死に追いやるなど環境への影響が大きい「プラスチックごみ」の問題を大きく取り上げている。
この結果、極力プラスチックのない買いものをしているという。
また、下水への有害物質、たとえば漂白剤、塗料、マニキュアのリムーバーなどにより、汚泥には様々な重金属や化学物質を含むことになることも指摘し、これらの汚泥が肥料として売られていることの問題点も指摘している。
以上から著者がささやかながら実践しているのは、リサイクルと環境に優しい商品を購入すること、不必要な商品は購入しないこと、できるだけコンポストなどを活用してゴミの量を減らすこと。など我々が通常実践すべき基本的なことである。
環境問題だエコだと盛んに言われているが、まず我々のゴミの行き場をしっかりと把握し、できれば自分の目で見た上で、身近で基本的なことから始めるのが大切なことだと感じた。
Not Your Kind of People
エッジが立っててハード、でもポップでカラフル。
米国産バンドとは思えない多様性がおもしろいのがGarbage。
1曲目からグイグイ惹きつける吸引力の高さが凄い。
以前よりもバックがヘヴィになって、それに声を乗せるシャーリー・マンソンの存在感が増している。
"ドS"とか"ネットリした"とか、"高圧的" "女王様" "妖艶"とかそんな言葉が似合う。
ハマると虜になってしまう魅惑の歌声は本作も健在。
楽曲の出来は歴代アルバムの中でも1番ではなかろうか。
来日公演は期待が出来そうだ。是非とも、このアルバムを中心にした選曲にして欲しいところ。
ノット・ユア・カインド・オブ・ピープル
まず仕様について、今作は3パターンあるので注意を。
1)輸入通常盤(全10曲)
2)輸入デラックス盤(全10曲+ボーナストラック5曲)
3)国内盤(全10曲+ボーナストラック5曲+日本限定ボーナストラック1曲)
値段に若干の違いはありますが、曲数的には日本盤がお得です。
内容は、安心のGarbageクオリティーというのが1番適切だと思います。
アルバムごとで微妙に違う色はありますが根柢の「らしさ」を損なうことなく
正直、7年ぶりとはとても思えない一貫した音楽性があり変わらない美しさがある!!
今までは約3年周期で作品を出し続けていましたがブランクは驚くほどに皆無でした。
どの作品も名盤と言っていいものばかりだけれど今作もその延長線上にいるのは間違いない。
シャーリーの妖艶さや歌声も変わっておらず、声質が変わったり劣化もしていないし
音作り全般に関しても1994年から何も変わっていないのが逆に笑ってしまう。
どのバンドも方向性が変わったり音作りを変えたりして進化しようと必死なのに
Garbageはそういうことを一切しないのが良いところだと思う。
特筆すべきはGarbageならではの音の分離。
今作も異常なまでの細かさで、
全パートのボリュームや質感、音圧が同じ曲でも展開が起きる都度mixが全部違う。
声だけで例をとっても
ボーカルやコーラスが中心から急に左右へ振られたり
その音の大きさやエフェクトのかけ方まで展開によって違ったりととにかく計算されていて、
それが当然ながら楽器隊にも反映されているために音の波が尋常ではないことになっている。
ファンは迷わず買い、
そして1曲目からその変わらなさに頬が緩むでしょう。