コクリコ坂から サウンドトラック
映画を見ていて、トラックで言うと「大騒動」が掛かった辺りで「よし、サントラ買おう」と決意しました。
舞台が昭和とあり、(自分は平成生まれですが)どこか懐かしくてしかもウキウキする曲調が作品ととてもマッチしていました。
特色として、「大騒動」や「カルチェラタン」「告白」などに劇中の音(声)が入っています。
サントラとしては賛否分かれる所かもしれませんが、これはこれで良い味を出していると思います。その音を聴くと自分が観た時の映像が頭の中に蘇ってきます。
現代っ子の目から見て、現代の子供が持つ意識との違いに驚きました(正直に言うと違和感、でしょうか)。
ほんの十数年しか違わないはずなのに、「昭和」と「平成」を比べるとどうでしょう。
まだ戦争の記憶が人々の胸に傷跡を残している頃。知らず、生まれた時から戦禍に巻き込まれていた人たち。
『貧乏だが希望だけがあった。』という駿さんの一文が印象的でした。
起こってしまった、とても受けきれないような大きな悲しみを真摯に受け止めて、それでも『上を向いて歩こう。』という人々の心底にある強い姿勢がとても格好良かったです。
「2011年の春は悲しい春になった」と監督の五郎さんが歌詞カードでコメントされています。
戦争ではないけれど、途方もない死者を出した災害。残された今を生きる人々に深い爪痕を残していきました。
これはこの映画の背景と同じ状況ではないでしょうか。私達もまた、こんな風に生きることが出来るはず。
戦争映画では無いのでそこまで戦争色は強くありませんが、とても勇気づけられる作品です。
この音楽のおかげで、暗色を持ちながらも爽やかで明るい作風になっています!
ちょっと映画本編の感想になってしまいましたが、あの時の感動をいつでも思い起こすことが出来るのがこのサウンドトラックです。
どれもこれも素敵ですが、私が一番聴きたかったのは「夢」「母 恋うる心」でした。
時系列としてはちょっと前後しますが、海の母親が微笑んで「会いたいわ」と言った時どうして海が号泣したのか。
もちろん、自分の抱えている問題が苦しかったのもあると思います。
そして、目の前の彼女(自分の母親)が、一体その人にとってどれだけ大切な誰を亡くしてしまったのか。その本当の意味を思い知ったからなんじゃないかと思いました。
ここのシーンが自分の中では一番グッときました。
2番目に好きなのは「大掃除」です。ぼや〜とした序盤から、途中で一気にブギウギ風に転調するのがすごく良いです。
長くなりましたが、とてもオススメです!!
ただ挿入歌は映画尺なので、Fullバージョンではありません。Fullは「コクリコ坂から 歌集アルバム」に入っているようですね。
「朝ごはんの歌」や「紺色のうねり」も好きなのでそちらも是非聴きたいと思います。
くそう、商売上手だなぁ!><
ALL THAT LEE BYUNG HUN 20th ANNIVERSARY OFFICIAL DVD
あの素敵なビョンホン氏も、俳優として20年・年齢も40歳。時の流れは速い。私は、NHKで冬ソナが爆発的人気の中、【美しき日々】のビョンホン氏に釘づけになりそれから彼の色々な作品を観ました。印象的なのは、やはりJSA!それから日本では余り盛り上がらなかったかもしれないけど、チェミンス/シムウナと共演した白夜が最高に良かった。(スケールも大きく、キャスティングに一つも間違いがなかった!)そして、この前のアイリス! そのほか写真集等も色々買った。(パリィ)が最高でした。
さて、このオフィシャルDVDですが、3枚で彼の今までを振り返るのはちと無理がある。写真集までほしい方は買う方が良いが持っているものと重なっているものも多いはず。DVDはレンタルでもよいかも・・・ 高いから。以前にもこのようなDVDあった気がする。自然と??と??の三本立てみたいの。レンタルして見た記憶がある。
MTV UNPLUGGED KEN HIRAI [DVD]
MTVのUNPLUGGED自体が好きだし、平井堅も大好きなので買ってみました。曲数も19と多く、曲目が盛りだくさん。
名曲がたくさん入っています。ベスト盤なみの濃さです。
NIVEAと競演した「you are the sunshine of my life」や、「Gaining Through Losing」がしっとり聴かせてくれる。ラストの「LoveLoveLove」もこれでもかってくらい唄ってくれます。ゴスペルのコーラスさんたちも素敵。
DVDだと歌っている表情や、聴いている人の表情も見れるので自分もそこにいて、聴いているような感覚になれました。
あと、UNPLUGGEDに出演するまでのドキュメンタリーも収録されていて裏側が見られたのが面白かったです。
一枚のDVDですが、二枚分くらい濃さがあります。
上を向いて歩こう坂本九物語 [DVD]
2005年の夏、コミケなどのため上京した際、駅の通路に巨大な広告が大量に出ていて、とても気になっていたドラマだったが、オレの住むエリアでは結局オンエアされなかった。ただ、当時離れて暮らしていた親友が視聴して、感想などを教えてくれていた(録画はできなかったようだが)。
というわけで、オレの感想は、あくまでDVD版のみを観てのもの、ということになるが、テンポよく、楽しく、しっかりと、そして何よりも誠実に作られていると感じた。
これは九ちゃんの人柄、そして人生に対する最高のトリビュートであると思う。
その分、これは仕方ないのだが、観ていて「終わり」が来るのが怖い(どう終わるのか、わかっているから…)、という部分もあった。
また、その存在によって、実は九ちゃんの歌にある種の深みが増していたように個人的には思っている、九ちゃんの心の奥のダークな部分にまで踏み込んだことは、その表現法などに賛否両論あったようだが、オレは評価したい。
九ちゃんを好演した山口達也さんはじめ、夫人である由紀子さん役のともさかりえさんら、豪華な顔ぶれのほぼ全員が誠実な演技をみせてくれている(特に、父親役の古谷一行さんの味のある演技に注目。さすが、TV『失楽園』最終回で、映像表現の限界に挑戦した男である)。
こうした素晴らしい作品が作られたことにオレは感謝したいし、誰よりも九ちゃんが喜んでいるはずだ。
なお、ソフト化の際には、著作権の問題などもあって一部の楽曲(特に外国曲)の差し替えはやむを得ない部分があり、この作品に関しても、あまりそこを責めてはいけない気がする。
音楽監督は義野裕明さん(TV『相棒』Season5まで参加)。そのためか、劇中音楽には『相棒』からの流用曲があったようだ。
本編110分。映像特典はPRスポット集、メイキング、そして九ちゃんを演じた山口さんのインタビュー。
青春歌年鑑 60年代総集編
1950年生まれの私にとっては、すべて青春リアルタイムの曲です。
あらためて、この頃の日本の歌謡の底力をみる思いです。
ここに収録されているの曲は、どれもメロディラインがわかりやすい。
歌詞も、言葉のひとつひとつが粒だっています。
坂本九ちゃんの曲や、越路吹雪さんの和製シャンソンなど、現在も、そして
今後も長く残っていく名曲ばかりです。
最近、世界でリバイバルヒットしている由紀さおりさん「夜明けのスキャット」
、こんな大胆でセンスのいい曲が40年前に謡われていたことは驚きです。
単なる懐メロとしての聞き方だけでなく、若い世代にこそ、ぜひ聞いてほしいアルバムです。