十二単衣を着た悪魔
光源氏との出逢いは、幼少の頃の『 ラブパック 』のコミックから『 あさきゆめみし 』『 村山りゅう さん』『 田辺 聖子さん』etc ですが。
面白かったです、年齢も関係あるのかもしれません。おっしゃる言葉に、うなづいたり 笑ったりと忙しい!!
12時間のフライト中夢中で読んでおりました。泣いたりもしながら・・・ 勿論『 プラダを着た悪魔 』も承知しております。
人生斜め読みには 最高だと思いましたが (笑)
女はなぜ土俵にあがれないのか (幻冬舎新書)
土俵に女が上がるべきではない背景を,多角的に考察した修士論文の再編集。
いろいろな人の説を,羅列的に並べただけで,著者の考察の軸が,歴史にあるのか,社会学的にあるのか,文化/社会人類学的にあるのかがぼやけたままなものの,著者自身の問題意識がハッキリしているので,ひとつのまとまりは確保されている。ただ,習俗や世論の形成についての一般概念の理解があまりに浅く,意義ある議論にまでは到達できていない。と,このように,まさに修士論文のレベルで,研究としては三流のレベルを超えない。
が,しかし,それでもなお本書が読まれる価値が十二分にあるのは,この程度の論にさえ,相撲協会はまともに同意も反論もできないだけしか自らのあり方を考究してこなかったことを,露呈させるからであり,著者は横綱審議委員としてきわめて重要な仕事を果たしたといえよう。
とはいえ,人文学の素養ある者が本著者の意志を受けて,一生を賭けて相撲を本格的研究対象としたくなるような魅力が,今の大相撲界にあるかといえば疑問である。相撲ファンとしては,本書がきっかけとなって,大相撲研究にかすかな灯火でも点らんことを願わずにはいられない。
そんな意味でとても重要な一冊。さすがに読みやすい。
想い出にかわるまで DVD-BOX
いわゆるハッピーエンド的な結末でないところが魅力の作品。なんでこうなるのという意外な展開の連続で思わずはまった放映当時を思い出します。何でこうなるの?と当時は思いながら見ていたけど、今見返してみるとこういう男女関係もあってもいいのかなと思います(現実にはありえないけど)。14年前だけあって今井美紀のまだ初々しい迫真の演技と、当時まだ自身の私生活でのプレイボーイが今ほど伝わってなかった石田純一の意外なほど嫌味がない演技も見ものです。ただひとつ残念なのは、主題歌として当時ベスト10入りヒットのダイアナロス”IF WE HOLD ON TOGETHER”が権利の関係で別の歌手のバージョンに差し替えられていること。やはりこの曲のイメージとドラマが重なっている人も多いと思うのでとても残念ですね。
NHK大河ドラマ 毛利元就 完全版 DVD-BOX 第壱集
元就は確かに謀略の人でしたが、そんな彼を所謂「乱世の梟雄(きょうゆう)」と呼ぶ声を聞かないのは、彼が信賞必罰をはっきりとさせたこと。
「三本の矢」(創作らしいが)の教えに喩えられるように身内の団結を重視したこと。
統率力に優れ、文武両道だったことなどに起因するようですね。
それにしてもドラマの元就は「いいひと」すぎですが。
信長がやっと尾張を統一した頃にすでに毛利は中国地方を平定していたのだから、一気に京都へ上洛して中央を押さえれば良かったのだが。
元就の「天下を望んではならない」という遺言も孫の輝元がその器ではないという判断からだったのかもしれないが、代わりの九州侵攻も四国侵攻も中途半端。
そのうちに、足利義昭に頼られて信長と戦わなければならないことに。やはり完全な安定期に入っていない時期の「天下を望むな」は領土拡大すらも否定することに繋がり、毛利家を守りの姿勢に入らせてしまったのではないか。
(その守りすらも結局、関ヶ原の戦いでの賭けが裏目に出て、周防・長門の二カ国に大減俸となってしまったわけだが)
そんな毛利家を何とか存続させたのは元就の三男・小早川隆景の功績が大と思う。
というか隆景が家督を継いでいれば展開かなり違うでしょう。
隆景を称えた「父に似ずして父以上」は誇張ではないです。
朝鮮出兵で明軍の猛攻に追い詰められた秀吉軍の危機を、湿地帯に敵を誘い込んで打ち破るなど、父・元就と共に数々の戦いをくぐり抜けてきた隆景は戦の達人であって、秀吉以外で徳川家康を別格とすれば、人物といい経験といい貫禄といい対抗できそうなのは黒田如水くらい。しかも親秀吉派であって信義にも厚いとくれば、隆景を失ったことは豊臣政権にとっても大きな痛手だったことでしょう。
養老院より大学院
私事ながら、私も社会人を経て大学院に戻っており、
この本を読んで、内舘さんと戦友になった気分になりました。
決して甘くない大学院生活でくじけそうになった時は、
この本を読み返して、勇気をもらっています。
社会人から貧乏な大学院へ戻っても「失ったものは何もない」と内舘さんのように言い切れるくらい、
大いに学んで、大いに笑いたいと思う今日この頃です。
ちなみに、うちの大学院の教授のおススメの本でもありました。