雨に唄えば 50周年記念版 スペシャル・エディション [DVD]
歌あり踊りあり、笑いあり恋ありの純エンターテイメント映画。サイレント映画からトーキーへの過渡期における映画業界の様々な戸惑いや苦闘がコメディタッチで描かれ、ミュージカルファンのみならず、映画ファンにとっても映画の歴史を知る上でとても面白い内容となっている。
そして全編に漂う元気で天真爛漫な雰囲気が、良き古き時代を偲ばせる。今はこんな純真な映画が殆ど無くなったのは至極残念なことだと思う。
主役たちのジーン・ケリーとドナルド・コーナーの踊りはまさに神業。バレエ、タップダンスなど様々なスタイルをふんだんに取り入れ、エンターテイメント性の高いパフォーマンスに仕上げている。清楚可憐なデビー・レイノルズもとても印象的で、18歳とは思えないほど主役たちと対等に渡り合う堂々たる演技を見せてくれる。
この50周年記念版は嬉しい特典が一杯。本編は主演のデビー・レイノルズや監督スタンリー・ドーネンによる音声解説が聞ける。そのほかに米国公開時のオリジナル劇場予告編、本作のメイキング、有名なMGMミュージカルについてのドキュメンタリー、未公開シーン(デビー・レイノルズのソロー)、トーキー草創期の映画の貴重な映像(本作の中で言及された『ジャズ・シンガー』を含む)、本作の収録風景(音声のみ)など盛り沢山。英語字幕もあるので、気の利いたセリフや歌詞がチェックできる。日本語字幕は映画館で使われるあの特徴的な手書きフォントを採用していて、映画館さながらの雰囲気が楽しめる。日本語以外に、中国語、韓国語、スペイン語などの字幕もある。但し映像特典の一部(初期トーキー映画の映像など)は字幕なし。
特典の豊富さにしてはかなりお得な値段。2枚組。
雨に唄えば [DVD]
恋する男が降りしきる雨のなかを歌って踊るシーンが有名なこの映画だが、もっと印象的なのは主人公が美脚の持ち主シド・チャリシーと繰り広げる息を呑むようなダンスメドレーの連続シーンで、広大なスタジオ狭しと繰り広げられる歌とソロと群舞、照明と場面転換の見事さは、ドナルド・オコーナーのダンスの切れ味と相俟ってこのミュージカル映画に不朽の生命力を吹きこんでいる。
当時さしたるキャリアと技量を持ち合わせていたとも思えないジーン・ケリーとスタンリー・ドーネンがここで展開している演出も、見事な出来栄えで見る度に新しい発見がある。それにしてもジーン・ケリーの相手役の大女優リナ・ラモントを演じたキイキイ声のジーン・ヘイゲンはその後どうなったんだろう?
お父さんドのダブルシャープはレだよとピアノを弾きながら教えてくれました 蝶人
雨に唄えば
ジーン・ケリーの代表作にして、タップといえばこれ!の映画「雨に唄えば」。ワタシが好きな曲は「good morning」で、主役のケリー、オコナー、レイノルズの3人の爽快なタップシーンで流れる曲です。劇中のクラシックなスコアも豊富で、この一枚で映画の雰囲気は完璧に味わえます。映画の中で、ケリーやオコナーが歌う「you were meant for me」や、「you are my lucky star]なども収録されており、ミュージカルの雰囲気をたっぷり楽しめる1枚だと思います!
雨に唄えば/特別版 [VHS]
ミュージカル、それと同時にコメディの傑作!次から次へと凄いミュージカルシーンがてんこ盛りだよ。私的にドナルド・オコナーのダンスはぜひとも観てほしい!試写会の場面は爆笑間違いなしです。