美女秘湯めぐり 川俣温泉編 [DVD]
美女秘湯めぐりは、その土地の個性的な名湯秘湯を、主役の一人と脇役二人の二組に分かれて紹介する作品です。今作では”琴乃”と”鈴木ありさ&町田みなみ”の3人が栃木県は川俣温泉を訪れます。
チャプター毎に脱衣シーンと戯れるシーンがあります。その他、恒例の水中撮影がありますが、お湯の中が意外と汚れていて画像が鮮明でないのが残念です。
自然に囲まれた温泉はもちろん”一糸まとわぬ姿で湯に浸かる女性”・・とても美しいと思います。
美しい人 DVD-BOX(4枚組)
クライマックスでの、田村正和の「きみは、なんて美しい人なんだ。」セリフが、印象的なドラマでした。田村正和、常盤貴子の演技はもちろん、大沢たかお、新人の内山理名、浜脇千鶴もぴったりでした。雨や夕焼けなどの風景までもよく憶えています。美しくて、残酷なドラマでしたが、普通に終わるように見えて、ラストには「忘却」という一番残酷な現実が待っている、ところは、大どんでんがえしでしょう。
Beauty Pays: Why Attractive People Are More Successful
美はその定義からして希少だ。そして希少価値といったら経済学の出番だ!円熟した労働経済学者が美というテーマに挑む。
まず美しさとはたいていの人が同意するような属性であることを確認する。とりあえず美の認識が似通っていて体系だっていれば経済学で扱うことは可能と締めくくる。逸話だってたくさんあればデータなんだよ!
顔面に対する五段階評価軸を使って、(1)同じ人に時期を違えて評価を聞き、変化するかをみる(2)いろんな人の評価を総合するという方法をとっている。まあ、完全な一致をみることはないけど、どちらのやり方でもそうブレはないみたい。年齢による違いはないけど、男のほうがより厳しいようだ。あと仲間に関して否定的な評価を下すことには文化の違いが見られ、アメリカ人は割とずけずけ言うのに対して中国人はそうではないとのこと。男女で平均は同じだけど分布は異なり、驚くほど美形とされる人が多いようだ。異なる人種には自分と同じ人種とは異なる評価をするみたい。どの文化でも若いほうがよく、しかもその差はでかい。男のほうが見た目は減価しにくいとのこと。(婚活ビジネスには悔しい結果といえそうだ^^)年齢による差が何故存在するかは進化的なもの以外に説明は加えないし、何が美の要件か(幼児期に審美眼が形成されることや顔の対称性)も考慮しない。衣服、髪形、化粧品や整形…これらが見た目を大きく変えると信じられているけど、残念!効果はさほど無い。好きなら消費すればといった程度。
さて市場での影響を見ていく。収入に差があるだけでは、消費者の選好を写したものか、雇用者の選好を写したものかはわからない。
ランダムに取られたデータからは、平均より上の容貌の女性は並の人に比べて高い収入を得ていることがわかる。教育・年齢・健康・組合加入・結婚・人種・都市の規模・宗教・家族の背景・勤続年数など容姿と収入に関係しそうな項目を考慮しても統計的に有意なようだ。上位1/3の女性陣と平均との差は8%であり、教育の影響(=10%)と引けを取らない(!)。生涯稼得では23万ドルもの違いが出てしまう。自信・性格・知性をコントロールしても結果は同じだって。が、男のほうが収入は美に左右されるというオドロキの結論が得られている!美しいほど収入が得られるなら、美人ほど労働市場に出るのではと推測している。つまり美しさが労働選択に影響を持つとのこと。またスキルを伸ばすいろんなチャンスに恵まれるのかもしれない。自己や事件で容貌が損なわれたとき、その損失はいくらくらいかこの研究は見積もることもできる。
職業選択にも関わってくる。能力と同じく美醜だってどんな職に就くかの際考慮するだろう。平均的には、美が得をするような職(俳優とか売春婦とか)に美形が揃うものだ。政治家にとっても美しさは重要だってさ。ちなみに大学の先生は5~6/10と見た目は低めの評価が下るし(おかしいナァ、評者の通う博士課程の学生にはイケメンが結構いるんだけど!)ふつう知性を最重視しているけど、それでも6%も差があるようだ。カッコイイほどティーチングの評価が上がるし、アメリカ経済学会長職にも選ばれやすいというぐぬぬな結果が得られている
営業担当員にも美しさは重要。消費者が美形な営業員を好めばそのような人を雇うのは企業にとって得であり、実際売り上げに大きな影響がある。会社にしてみたら労働者の美は「生産的」なのだ。そのような選好を間違って無視した企業は淘汰されてしまう。美形な労働者は、その美で培った人間関係を手放したくないから企業から離れにくくなる。
ベッカーは差別を「その人から買ったり、雇ったり、一緒に働いたりするのが嫌なこと」ととらえた。見た目でもそうである。容姿での差別は、雇う側にあっても、雇われる側にあっても、消費者にあっても、賃金の差が生まれる。
市場を離れた私生活でも美しさは影響する。知性や収入といった他の要因と同じく、美もまたパートナー選びにあたって交換される。美しいほど、他の望ましい条件を高く満たす人と付き合えるのだ。またグループ形成の際の要因ともなりうる。職探しと同じく、パートナー探しでは時間を通じてお互いのことを知りあう。データからは、妻の見た目と夫の教育水準が交換されていることがわかる。
容貌でこんなに差があるのは、公平といえるだろうか。はたして「顔面の不自由な人」の団体をぶちあげることに意味はあるのか。経済の本としては珍しく法手続き的なことまで踏み込んでいる。権利保護を目指すなら既存の団体と同じく労働市場でアファーマティブアクションがとられることになる。実際幾つかの区ではそうなりつつある。データからは概ね容姿に関して同意があるようだからひどいブサイクを定義することはまあできるし、14万ドルという巨額がかかっていればブサイクの資格がある人は法的保護を求めるようになるだろうとしている。黒人差別へ是正措置が取られるなら、美に関してだって取られてもいいじゃないかとのことだ。
手法に問題がある(サンプルはロースクールの学生だし主観性は消えないし)とはいえ、これらの研究結果に感情を乱すのではなく、自分の残念な容姿を認めた上で何ができるかを考えたほうが生産的でしょうね。所詮一つの要因に過ぎないのだから。