Dracula [VHS] [Import]
ブラム・ストーカーによる原作『ドラキュラ』を忠実に再現し、なおかつラブ・ストーリーの要素も多く取り入れた、とても興味深い作品です.この“ドラキュラ”はこれまで、の血を糧に生きる悪魔のような存在でもなく、これ以後の、女が自ら血を差し出すようなセクシーな吸血鬼でもない.それがいっそうドラキュラの生き方を、その存在の哀しさを前面に出していると思う.
衣装やセットもそうだが、キャストの豪華さがまたオイシイ.ドラキュラを演じるのは『レオン』の悪役で日本で一躍人気になったゲイリー・オールドマン.ドラキュラに魅入られる女には『エイリアン4』のウィノナ・ライダー.その婚約者役は『スピード』のキアヌ・リーヴス.彼を助け、ドラキュラ退治に全てをかけるヘルシング教は『羊たちの沈黙』のレクター博士としても有名なアンソニー・ホプキンス.
彼らの作り出す、闇と恐怖の中の最高のラブ・ストーリーを楽しんでほしい.
Winona Riders~月の裏側~
このアルバムって意外と他のアルバムより作り込まれていたりします(笑)
殆どの楽曲がアレンジされていて、特にスパイダー、巨大獣は神懸かっています
カップリングベストなのに統一性もあり聴いていて飽きません
ブラック・スワン [DVD]
ダーレン・アロノフスキーという、舌を噛みそうな監督の名前は、以前から記憶にあった。
あの薬(ヤク)で人間がボロボロになる「レクイエム・フォー・ア・ドリーム」の監督だったのだ。
その監督がナタリー・ポートマンを主演に迎えて・・・と聞いた時に、すでに私には予感があった。
「かわいそうに・・・ナタリー・ポートマン・・・イジメられるぞお」。
で、見事な「イジメっぷり」です。
可憐で純白な白鳥のイメージはつかめても、邪悪な黒鳥は演じきれないバレリーナ。
娘を自分の人形(ひとがた)のように必死に操ろうとする母親との葛藤。自分には表現出来ない踊りを、いとも簡単に表現する踊りをするライバルのバレリーナ、セクハラまがいの舞台監督、、、そいつらが束になって、可憐なナタリー・ポートマン演じるニナを「イジメ」ます。
「イジメられる主人公」が、キレイで可愛いければ可愛いほど、観てる側はゾクゾクします。
ホラー映画でも、サスペンスでも、ヒロインが可憐で美しいほど、観てる側は「もっと怖がって欲しい」「でも助かって欲しい」と手に汗握って見入ってしまう。
ついには主人公・ニナは自分で自分をイジメ抜いて壊れ始める・・・観ている方は「この人、大丈夫?」とマジで不安になって来ます。
その点では、ナタリー・ポートマンの演技はお見事。
脇を固める俳優陣も良いです。
中でも「更年期障害のバレリーナ」呼ばわりされ、見捨てられた女性を演じたウィノナ・ライダーは出番は少なかったけどしっかりとした存在感を感じました。
ほかの出演陣も健闘していると思います。
だけど、このテのオチには、もうウンザリ感が拭えません。
途中まで、魅力的なナタリーに魅了され、画面に見入るのですが、「○○ってオチじゃないの?」って思ったら、やっぱり○○だった。
展開はスピード感があり、テンポもよく、ホントに見事なのです。
だけど、ラストが「やっぱり!!」というオチで、一気に失速します。
しかし、ナタリーの美しさは、やはり一見の価値あり。
これ以上を求めるのは酷なのかも。
オチのマズさで☆一個減点させて戴きます。