エリーゼのために~子供のためのピアノ名曲集
子供ピアノ発表会用の曲選びには最適! 演奏もきれいだし。 もちろん、子供用の曲ですが、プロが弾いているので、演奏は速いです。 特にイリーナさんが素直なきれいな演奏で子供に聞かせるのは良いと思います。 子供向けピアノのオムニバス盤では一番では、ないかなあ。
どこかで聴いたクラシック ピアノ・ベスト101
色々なオムニバスを聴いてみて、これが一番良いように思ったので購入しました。
とにかくCDのケースがとても使いやすいのが嬉しいです(ケースが気に入って他のベストも購入)。
曲ごとの音量の落差も少ないですし、音質はどれもきれいです。知っているピアニストの名前が多いのも嬉しいです。
初めは「抜粋」という言葉が気になっていましたが、協奏曲などで他の楽器がメインの部分をカットしてあるようで、ピアノの音だけ聴いていたいときが多いので嬉しい配慮でした。
1曲1曲丁寧な解説の分厚い解説書も興味深いです。
私は今までショパンとモーツァルトにしか興味がなかったのですが、このCDを買ってから、色々な作曲家や演奏家が気になり始め、楽譜を買ったり、映画を見たりして楽しんでいます。
音楽の趣味が広がったと思います。
レコード芸術 2011年 07月号 [雑誌]
いつもは、毎月、本屋の立ち読みで済ます。読む箇所はもちろん、吉田秀和の書いたものだけ。他の批評家連中にはまったく興味がない。だから、吉田氏の記事がない月のレコ芸は、私にとって価値ゼロ。そのくらい彼の文章は平易だが味わいがあるし、何といっても彼の演奏の真性を聞き分ける耳の確かさは、彼の推薦するCDを実際聴いてきた人なら誰でもわかるはず。そのくらい、みんなお世話になっているんだ。こういう人は今の日本で彼しかいない。彼ただ一人なのだ。かしら文がどうのこうのなんてのは瑣末なことだ。
バッハ:平均律クラヴィーア曲集全曲
晩年のシフによる再録音。シフはヘンレ原典版の運指も書いた。初期のシフは、単音の音楽を軽快に情緒豊かに演奏するタイプだった。そのため、スカルラッティ、モーツアルト、ハイドン等の曲は非常に特徴的な演奏ができた。この頃は、和音の作り方はあまりうまくなかったように思う。しかし、ベートーヴェンの重層和音を扱う音楽に取り組み始めた頃から、和音の演奏方法の研究を行い、タッチ(音色)が変化し出し、そのタッチでもって各種のバッハの再録音をも行った。今回の録音も情緒感が薄れ、重厚感が増した演奏になっている。平均律の録音に限って言えば、前回の録音は、ペダルをふんだんに使い、主旋律以外は淡くぼかすような演奏だったが、今回の録音は、ノンペダルを徹底している。そのため、和音のフレージングの切断が各所に見られる。また、一部曲中でテンポが一定していないところがある。全体的な曲の構想についても、前回の録音とは全て異なっている。音質や指の置き方については、指を横からなでるような演奏ではなく、指を鍵盤の真上からまっすぐに落としたような演奏になっており、音質は、張りと深みのある音質となっている。この音質はこれはこれでいける。しかし、全体にはダイナミックに欠け、規律正しく強弱の変化に乏しいこじんまりとした感じの演奏にとどまっている。後は、各聴衆の感想に委ねたい。
バッハ, J. S.: 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV 846-869/ヘンレ社原典版(2007年改訂版/A. シフによる運指付き)
2007年の校訂で、バッハ弾きとして有名なピアニスト、アンドラーシュ・シフによる運指が付されています。
市田版 ほど凝った運指ではありませんが、よい運指のようです。
譜面については、細かく比べたわけではありませんが、例えば第2番前奏曲の終音には、旧版ではモルデントが付されていましたが、この版ではベーレンライター版にならい、外されています。
(市田版にある、各原典版対照表は、ヘンレ版については旧版との対照、ということになります)
解説はシフ自身によるものですが、他のヘンレ版と同様、英独仏語で同じ内容でわずかにあるだけです。
これを使うとしたら、他に解説の豊富な版か、解説書があった方がよいでしょう。
店によってはまだ、旧版をそのまま並べているところがあるので、間違えないよう、気をつける必要があります。
譜面の最初のページ(この本だと前奏曲1番)の下にマルC2007とあるのが新版です。
洋書コーナーにあるこれ も内容は同じなので、安く買えます。こちらも2007年版です。