線形代数学―初歩からジョルダン標準形へ
社会に出てから必要に駆られて線形代数を一から学ぼうと思い、数冊試してきたなかで行きついた一冊です。
線形代数の理論から計算まで短く必要十分にまとめられている感じがしました。
実に分かりやすく自然に学べる印象です。
定理の証明等に関しても、一般の証明が記載された直後にその証明と同じ流れで例題が解説されているのも、とても理解の手助けになります。
ただ、イメージを沸かせるには少々難があるかもしれません。
数学は定義と公理に従って論理を導き出して行くのがスタイル、と分かってはいるのですが、どうも「〜をこう定義する」「〜を〜という」だけ羅列してあるところは、その意図するところが分からず苦労しました。
ただそのあたりはWebでそのキーワードを検索すると、大抵イメージの湧きやすい解説等をしてあるページがありますので、そちらでイメージを沸かせてから本書に戻るととても理解が進みます。
不必要なところは極力省き、無駄に難解な問題や証明は避け、線形代数に必要なエッセンスを効率よく抜き出して記載してある印象を受けました。
お勧めの良書だと思います。
ぐっすり眠れるクラシック
リラシックのアルバムは沢山出ていますが、このアルバムは静かな曲ばかりで、休まります。
2枚組と言うのも良いです。1枚でも飽きることなく聞くことが出来ます。
他のリラクシングはうるさい曲が混ざってますが、このアルバムは良いですよ。安心して聞けます。
買ってよかったと言える、CDです。
ミシシッピー・ワン [VHS]
映像が美しすぎる、早くDVD化して!!
こっそり保存しときたい、愛らしいけど残酷な映画です。
いわゆる「ロリ−タ」パターンの、誘拐もの
ですが、さらう側の主人公の清さ(?)が
元祖とまるで違います。
変態はこうであらねば、と思います。
「日曜日のシベール」とか「エル・ニド」
「キャメロットガーデンの少女」とかが
好き、な方に推薦します。
あともちろん、サラ・ムーンのファン!!
リヒャルト・シュトラウス:楽劇《サロメ》英国ロイヤル・オペラ2008 [DVD]
このオペラのDVDを買うのは3枚目ですが、気が付いてみたらいずれもロイヤルオペラのライヴでした。特に今回の物は、オーケストラ、歌手いずれも最高です。録音、画像も優秀です。難解、不道徳などと言われることもあるオペラですが、このDVDを聴けば、そんな昔話も吹っ飛んでしまいます。とにかくすごい。オーケストラパートだけをを聴いても、後の薔薇の騎士を彷彿させる典雅な部分と豪放といってもよいくらい攻撃的な部分が見事に両立しています。このDVDは、歌手も最高です。主役は、歌だけでなく、踊りができて、スタイルがよくて、顔もよくて、若いというほとんど不可能なことを要求されますが、見事にこたえています。
ドンと来い!大恐慌 (ジョルダンブックス)
珍しいスタンスの経済本だと思った。 普段は読まないジャンルの経済や金融の本だけど、これからはいずれ勉強しなきゃいけないとズット思って遠ざかっていた。
自分にはこのくだけた「温かい」表紙に親しみや敷居の低さを感じて、「これだったら?」と思って調べてみた。NET書評でやたら評判が良さそうなので手に取ると、本当にアタリ!!だった。
こんなに今、これからもっと話題になってきたりトレンドとなる『食』について思い入れ深く、熱く詳しく語られている経済書は始めてだ。
偶々みたテレビの特集で製造業や一般の地方企業が「農業」「食糧生産」に参入という事をやっていたけれど、この本では更に早くから『2008年は農業元年だった』という言葉で予言?宣言していて、それが余計に親近感を感じた。
自分は、農業高校出身でずっと現場に従事してきた立場だけれど、その現場でずっと見てきた実感とTVや最近の雑誌や「ブーム的な本」の視点とのギャップに違和感を感じ、中々専門家が書いた本に感情移入する事がいつも出来ず、入り込めないでいた。
この本は明らかに違う!! しかも、食の専門家との対談や企画コーナーまであったのが、僕ら一般人には凄く嬉しくて、同業者の仲間に薦められる本がやっと見つかったのが嬉しい!! この人を応援したいと思った! 続編、期待してます!
「食の生産者」「農林業従事者、必読の経済書」と絶賛したい!