デビルサマナー・ソウル・ハッカーズ
まず、ゲーム本編の方をプレイしハマった方は、単純にサントラとして楽しむ意味でもコレクションとしても買って損は無いと思います。
全100曲近くにも及ぶボリュームと、デジタル系な音ながらバラエティに富んだ美しい曲が多く聞き応えもあります。RPG系のサントラとしては異例の曲順で、ゲームの進行に沿って並べるのではなく、各シーン(例えばイベント曲・戦闘曲・フィールド曲など)に分けてまとめて収録しているので、ゆったりとしたバックミュージックを聞きたい時はDisk1を、ロックサウンドの激しい曲を聴きたい時はバトル曲の入ったDisk2を、のように聴き分ける事もできます。この手法に関しては多少賛否が分かれる向きもあるかと思いますが、自分は特に違和感も無く聴く事ができました。ジャケットのデザインやライナーの内容も非常に良いです。そういった面から、サントラ以外の視点でも楽しめる作品だと思います。
ヨハネ受難曲 [DVD]
その場面に応じた絵画が使われているのでいいのではないかと思います。むしろデフォルメされた絵によって新鮮な感覚を覚えました。中でもゴルゴタではりつけられてる絵はドキリとしました。CDで十分という意見もありますが、一番CDと異なるのはリヒター自身がチェンバロを弾いている点で、立ったり座ったりしながら指揮したりチェンバロ弾いたりしている絵が観れたのが収穫でした。大好きな最後のコラールで音程が揺らいだのが残念(不良品?)
ハッキングのわざが手に取るようにわかる本
文章に不快感を覚える人もいるかもしれんが、パソコン立ち上げてインターネットに接続しかできませんというレベルの人間でもわかりやすい内容。
読み進むうちに内容がレベルアップしていくが、最初からじっくり読んで理解すれば問題なし!
話のネタ、自己防衛、はてはネット関係の資格の勉強の息抜きに??
カッコウはコンピュータに卵を産む〈上〉
私のようにIT関連の仕事をしている人間にとって
「セキュリティ」と言うのは、どうしても避けて通れないものだ。
ところがITの世界におけるセキュリティはやっかいな代物で、
言葉が知られているほどその実体ははっきりしない。
ある意味では「悪霊」のようなものだろうか。
人々は実体の見えにくいものに対してなんとなく恐怖を抱き、
(善悪はともかく)それを当てにしたビジネスが存在している。
ビジネスが存在する以上、またその恐怖が煽られることも
必然的に起きてしまうのだ。
しかし悪霊と根本的に異なるのは、
安心しきっていたがために手痛い被害を被る事も事実あるのだ。
必要以上の恐怖を煽られているのか、
あるいは実際にある危険に目をつぶっているだけなのか、
正しい判断をくだすのは自分しかない。
つまり「勉強」するしかないのだ。
これからITのセキュリティを勉強するのなら、
入門としてこの本を読むことを是非薦めたい。
セキュリティの本質を実に見事に捉えている。
ノンフィクションとして、読んでいて十分面白い。
もちろんこの本の内容は古く、
WindowsもWorld Wide Webも出てこない。
しかし、だからこそ複雑な最新技術の影に隠れた
セキュリティの本質が見えてくるのだ。
デビルサマナー ソウルハッカーズ
2画面&ROMカードを生かした快適操作は素直にありがたいです。ただ、古い内容そのまま
なので、もっと低価格で気軽に買えるようにして欲しかった・・・
他の方も書いてますが、ムービーの再圧縮がぞんざいで、LLで見ると特にブロックノイズが
目障りです。
サターン、PS版ともに、当時はもっときれいな映像でした。
元々、シームレスなムービー演出が話題になった作品なので、この部分はひどい劣化です。
これは90年代後半、セガサターンでリリースされた2作のデビルサマナーシリーズ、その
2作目を3DSに移植した作品です。当時は、CD-ROM2枚組でした。
あれこれリファインされてますが、この内容だとリメイクとは言い難いでしょう。
意外に語られる機会が少ないですが、この2作はRPG本来の「ロールプレイ=役割演技」という
ものに真っ向から取り組んだ作品です。
単に主人公が「しゃべらない」だけでなく、基本的にゲーム全体で「主人公視点」を貫きます。
(若干、ムービー演出で俯瞰視点等も挿入されますが、主人公を客観的に描くことは皆無)
この点についてはSFC時代の真・女神転生1、2、if...以上に徹底しているのが一番の特徴です。
世界観やシステム云々以前に、ペルソナシリーズやライドウシリーズとの、もっともハッキリ
とした相違点、とも言えると思います。
前作「デビルサマナー」では冒頭、理不尽に殺された主人公(あなた)が「葛葉キョウジ」を
演じる羽目になる、というところから始まりました。
そういった訳で、プレイヤーである「あなた」は自ら命名した主人公となり、その視点で物語を
感じ、考える事が他のRPG以上に重要な点となります。
更に今作ではビジョンクエストというストーリー上の演出で
(1)3DSの画面を見つめる「あなた」が演じる主人公が、
(2)ゲーム中、PCで「パラダイムX」の画面を見つめ、
(3)更に他人(別のサマナー)の死に際を疑似体験させられる・・・
という、極めてしつこい多重構造を描きます。ここにこそ、今作のオリジナリティを感じます。
ただ、たとえばRPG=「ゴージャスな演出で映画や漫画のように物語を眺めて楽しむゲーム」
として認識している若い人たちが「15年前に時代先取りした、かっこよさげなロープレ」と
勘違いして今作を購入してしまうと、戸惑う事が多いと思われます。
現在のインデックス社員スタッフたちも「主人公キャラが剣を振るって活躍する新規OPアニメ」
などといったモノを平気で追加してしまい、戦闘画面のステータスパネルに主人公の目元を
アクマと同列に表示してしまっているところを見ると、オリジナルの目指していたものを、
きちんと理解できていないように感じます。
なぜ、オリジナルのOPムービーには主人公が出てこないのか?
なぜ、主人公のステータス画面の人物画はシルエットになっているのか?
なぜ、パーティ戦闘なのに、主人公が死ぬと一発でゲームオーバーになってしまうのか?
なぜ、中盤からネミッサは画面の外のあなたに向けて手をさしのべ、ネットダイブするのか?
ぜひ、そんな事を考えながらプレイしてみてください。ハマれば、物語を最後まで見届けた人
への更なる楽しみが、たっぷり用意されてますから。