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ブッダの真理のことば・感興のことば (岩波文庫) こんなわかりやすいお経があったなんて!

お坊さんが呼んでいる今日は、何言っているかわかりませんが、この本では口語訳してあり、実にわかりやすい内容です。

少林寺拳法という日本発祥の武術(現在は宗教法人)がありますが、その教えをまとめた経典の冒頭でこの本で書かれている「自分こそ自分の拠り所である。云々」から始まる内容が引用されています。

読めば読むほど、信仰対象も明示されていないし、教義も無いように感じられます。
ブッダは宗教を説いたのでは無いのかもしれない、そういう発見のある一冊です。


繰り返し読みたい日本の名詩一〇〇 詩集を初めて買う方にも、そうじゃない方にもお勧めな一冊です。高村光太郎の「レモン哀歌」や中原中也の「汚れちまった悲しみに…」など。皆一度はどこかで読んだ事があるような代表的な詩ばかり。

ちなみに私は石垣りんさんの「くらし」が好き (・_|

いろんな人の詩が入ってるので、新しい詩人との出合いがあるかも。
お勧め!

藤村詩集 (新潮文庫 し 2-15) 藤村詩集は青春の甘酸っぱさを多分に含んだ情緒豊かな詩集であると言えよう。俗な社会生活に疲れた時や、何故か青春を懐かしく思い出したい時などにはよき導き手になるものと思う。遥か昔高校一年の時に現代国語で学んだ「千曲川旅情の歌」は授業時の印象とは別に、時間の経過と共に故郷を思い出すように懐かしが強まった。大学を卒業する時は、若菜集の「初恋」を朗読しながら、社会へ巣立つ前の不安を感じたものである。萩原朔太郎は与謝蕪村を「郷愁の詩人」と呼んだが、島崎藤村にもその傾向があるように思えてならない。何故なら、その郷愁性の由来が異なるにしても、読後に残る「懐かしさ」は同じ郷愁性であるように思えるから。ここで、詩をひとつ引用してみよう。

  白壁

たれかしるらん花ちかき
高楼われはのぼりゆき
みだれて熱きくるしみを
うつしいでけり白壁に

唾にしるせし文字なれば
ひとしれずこそ乾きけれ
あゝあゝ白き白壁に
わがうれひありなみだあり

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