イン・ウェイヴズ~スペシャル・エディション~(CD+DVD)
前々作の素晴らしさから、前作は正直「ウ〜ン・・・」という感じでしたが、
今作はかなり良い出来の作品なのでは無いかと思います。
ただ、楽曲が画一的というか、やや平坦な印象を受けてしまいました。
メロディアスなんだけど、余り印象に残らないというか・・・。
(今作を気に入っている方、ゴメンなさい・・・)
個人的には、彼らのデビュー以降
「BFMV、A7Xと共に、こりゃ新しい時代を築く凄いバンドが出て来たぞ!!」
と物凄くワクワク、興奮したクチで、
だからこそ「もう一歩、楽曲を練られたんでは?」と思ってしまいます。
あと、楽曲によっては「グロウルボイスを無理に捻じ込んだ様な」印象を受けます。
Opethは「Heritage」でトータルでグロウル無しという荒業(?)でしたが、
マシューも綺麗な声(無論褒め言葉です!)を持っているのだし、
クリーンボイスの比重を(今作なんてメロディが結構有るんだし)増やしても良いんでは、
と感じました。
でも、私としてはこのバンドには今後も大いに期待して行きたい、
そう思わせてくれるアルバムです。
In Waves
Triviumは2ndから聴いています。
2ndでは当時の最新のメタルコア風の曲調
3rdでは一変Metallica系のスラッシュメタル
4thでは3rdの流れに加え、さらに7弦ギターによる重低音重視な曲調
というような変遷をたどってきた彼らですが、今回はどんな変化をするのか楽しみにして聴きました。
5thは全体として4thの流れに加え、エモーショナルな要素(サビなどのクリーントーン)やモダンヘヴィネスな要素(ビートダウン等)が加えられたというカンジです。ギターのメロも歌のクリーンに合わせてエモーショナルになったように思えます。あと個人的にはドラムがかなり変わった印象を受けました。ツーバスのベタ踏みとかツービートとかっていうのは今までもありましたが、ブラストはほとんど聴かなかったように思います。ドラムだけ注意して聴いてみると面白いかもしれません。
辛い評価も多いようですが、元々Triviumは期待が高いバンドですから変遷することで評価・好みが分かれるのは当然のことだと思います。
Ascendancy
2ndアルバムのプライスダウン盤。
4thアルバムまで出ていますが一番わかりやすくて聴きやすい(叫ぶのが苦手で無ければ)と思います。
ヴォーカル&ギターのマシュー・キイチ・ヒーフィーはこの頃10代。スクリームは荒々しいですがクリーン・ヴォイスはこの頃から良い声しています。
ツインギターによるリード、ソロが良く、特に「ア・ガンショット・トゥ・ザ・ヘッド・オヴ・トレピデイション」の長めのソロ・パートが凄く良いと思います。
今と比べると荒々しい感じはしますが良いアルバムだと思います(荒々しい感じが良いのかも)。
このアルバムは2006年にスペシャル・リミテッド・エディションが出ています。
廉価盤と比べると値段が倍になりますがDVDの内容が良いのでトリヴィアムが好きな人にはこちらをオススメしたいです。
日本盤に更にボーナストラックを2曲追加(うち1つはメタリカのマスター・オヴ・パペッツのカヴァー)、このアルバム収録のMUSIC VIDEOとライヴ映像を5曲ずつ収録したDVD付。