サンディ+23(デラックス・エディション)(紙ジャケット仕様)
元Fairport Conventionのサンディ・デニーのソロ2作目。1973作
ソロ1作目の前作よりもいくぶんトラッド的な質感が増している。
エレキギターにハモンドも使ったフォークロック的な1曲目にまずうっとり。
サックスなども取り入れた2曲目はポップな雰囲気で、4曲めまではカントリー風味だが
5曲目からはシリアスなトラッド路線となり、彼女の歌唱の魅力が発揮される。
艶やかなストリングスにピアノの美しい7曲目なども感動的で、全体的にも
ジャケで人気があった前作より、むしろ内容としてはこちらが上回っている。
サンディ・デニー・アンソロジー
’60年代末から’70年代、英国でフォーク、トラッド界の歌姫として幾多のトップミュージシャンから敬愛され、また影響を与えたSandy DennyのCD2枚ものベストです。
日本では、彼女の名前は聞いているが彼女の作品は持っていないという方が多いかも知れません。鮮烈なデビューを飾ったFairport Conventionにしても「幻の」「伝説の」といった表現が冠せられるほどですが、今聴いても十分魅力的で新鮮な楽曲と歌声です。聴き込むほどに、誠実で繊細な表現力と天性の声質が同居する歌声はまさに英国の生んだ希代のヴォーカリストと呼ばれるに相応しいと感じています。
このCD2枚には彼女が31歳で世を去るまでの作品をほぼ年代順に、名曲と言われる作品ももらすこと無くピックアップした34曲が収録されています。特に個人的に惹かれるのはFairport Conventionでの美しい歌が聴けるDisc-1の1~5、ソロデビューでアイリッシュ風味を強めながら充実した歌を聴かせてくれる Disc-2の1~5でしょうか。
このまま時間に埋もれてしまうには惜しい輝きと感性に満ちたメロディと歌声です、大切に聴き続けていたいヴォーカリストです。