Fallen
常人には得られない体験である殺人、長期服役を経験した男の作るモノは
やはり確実に何かが違う。
前作から、いや初期の作品含めすべてにおいて感じられるこの孤高感は
他のアーティストの作品からは決して味わえないと私は思う。
彼の感じる世界は我々常人が知覚しうる世界とは別の世界なのだろう。
事の是非とは別に彼が経験したある意味究極の感覚は一体どんなものなのだろうか。
同じように究極体験をしたチャールズマンソンですらこれほどの世界観を
描き出すことは不可能だった。
他からは絶対に得られないこの世界観を求めて私はこれからも死ぬまで
BURZUMを聴き続けるだろう。The Fallen
Burzum / Aske
かなりキテますよ、これは。ジャンル的にはプリミティブブラック?EMPERORなどのまともなブラックメタルを聞いてる人が手を出すと大火傷すること間違いなし!劣悪な音質にテキトーな演奏、そこに乗っかるカウントのイカレボーカル。でも何か全てが上手く合わさった感じで、独特な世界観を醸し出してます。うーん音楽は奥が深い・・・
ジャケットの絵をそのまま音楽にした感じ。他の作品に比べて意外とメロディーが良いけど、まあ一般受けは絶対しないでしょう。プリミティブブラックメタルなんかが好きな人には合うんじゃないんでしょうか?鬱系サウンドの決定盤!
Umskiptar : LIMITED EDITION DELUXE DIGI BOOK
ノルウェーのブラックメタル、バーズムの2012年作
カウント・グリシュナック出所後3作目となるアルバムで、毎年作品を作り続ける創作意欲は、
あるいは彼の人生において現在がもっとも充実している時なのかもしれない。
前作で聴かせたプログレッシブな構築美とメロディ志向を引き継ぎつつも
本作ではむしろ拡散志向の芸術センスが強まり、北欧らしい土着的なメロディをまじえた
もの悲しいギターフレーズと語りのような歌声を乗せて、ゆったりと聴かせるサウンドだ。
ノイジーなギターはいかにもブルズム節であるが、9分、10分という大曲も含め、
全体的にメタル的な激しさよりも静謐感の強い作品。これはこれで好きです。