チャンネルはそのまま! 3 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)
1,2巻では周囲を振り回すだけだった雪丸もさすがに職場にも慣れ、
今回は「特殊能力」などを発揮して活躍(?)します。
「ひぐまテレビ」「まんまる山動物園」など地元民ならにやりとするようなネーミングや
「どうぶつのお医者さん」を彷彿させるようなエピソードも登場し、
花子の実家(農家)や幼なじみまで明らかになります。
1,2巻も読みましたが、この3巻では一つ一つの話がより緻密になり
(綿密な取材の成果でしょうか)
花子の周囲の管理職など脇役も丁寧に描かれ、面白くなったと感じました。
最近、北の大地の魅力が全国区になってきましたが
「チャンまま」の面々がいっそうの活躍を見せることを祈っています。
動物のお医者さん 文庫全8巻 完結セット (白泉社文庫)
文庫のよいところは解説である。
時折「作品をまったく愛してないな」と思わせる解説者がいるが、「どういしゃ」の解説者群にはいない。皆熱烈なファンであり、推薦者であり、そして鋭い佐々木倫子評論家である。本編もそうだが、解説の一つ一つが何度も読んでしまう名文ばかりなのだ。そしてその解説からまた新たな視点を得て、本編を読む楽しみが出てくる。
コミックスはコミックスで、扉絵を見る楽しみがあるので、ファンなら両方おさえたいところだ。この扉絵がカットされているのが、文庫の惜しいところで、扉絵が1枚の絵としてすばらしい完成度であったり、あるいは内容とリンクしたすぐれた1コマ漫画であったりするので、あるとないとではやはり違う。作業着姿の学生たちがランウェイをウォーキングするモデルさながらに描かれている絵は何度見ても噴き出す。モードマニアの佐々木さんならではのギャグだ。
そう、佐々木倫子作品の楽しみのひとつに「ファッション」がある。佐々木さんは服飾が好きな人だ。並外れてお好きだ。そしてセンスがいい。ニットのざっくり感やシフォンのやわらかさをたくみに描き分ける。扉絵にいかんなくその技術が詰め込まれている回も多い(大体モデルは菱沼さん)。しかし、文庫は文庫で装丁と表紙イラスト(と解説)が本当に素晴らしいので、これはこれでそろえておきたい。
話が前後するが、同じ白泉社の猫十字社著「黒のもんもん組」の文庫の解説が米澤嘉博で、これがまた名文なのだが、文庫化にあたって黒もんの大きな魅力のひとつだった「柱」(よく少年誌である、ページのよこっちょに書いてある1行のなんてこたーない文章)が削られてしまい、本編の面白さを損なっていた。漫画とは不思議なものである。
動物のお医者さん、作品そのものについては、歳をとると味わいがますタイプのものなので、今お持ちの方は「飽きたかな」と思っても売るのは待ってください。そのうち、思いもよらない場面で涙がぶわっと出るような時が来ます。
シベリアンハスキーブームの火付け役、獣医志望者激増の遠因といわれているが、ハスキーブームについてはたまたま時期が重なっただけ、獣医志望者の件については遠因であっても直接原因ではないと思う。だって、掲載誌が花とゆめだし・・・(リアルタイムで読んでましたが、クラスで私だけでした)。
連載から約20年が過ぎたが、面白さは変わらない。そして、登場人物がちゃんと歳をとるタイプの漫画です。そして髪が黒い。そういう何気ないところもよい。唯一、今読み返して違和感を覚えるのは、当時あまりの好景気のため、学生たちに就職に対する意識が低いことですね。就職しないと公言したり、あの仕事もこの仕事もイヤと選り好みしたり。ラスト、ハムテルと二階堂が
「もう数年たったら開業します」というところで終わりますが、「おーい、バブル景気の終焉はもうそこだぞー」と志村うしろうしろ!な気分になってしまいます。まあそれも、またよいのです。
それにしてもハムテルと二階堂が開業したら、医院の名前はどうなるのだろう・・・。西根二階堂?
チャンネルはそのまま! 2 (ビッグ コミックス〔スペシャル)
事件を取材する立場なのに、(あまりにも小さすぎる)事件を起こす当事者になる主人公・・・
一巻は主人公が放送局に入社するところから始まりましたが、
二巻は順調に仕事を重ね、本領発揮というのか、(あんまりにもくだらない)事件が次々に起きます。
かなり笑える。
かなり眠い状態で布団の中で読んでいたのに、声を出して笑ってしまいました。
本当にこんなに使えなくて、事件を起こす記者がいたら、多分、クビですけど、
「うーん、地方局だったら、いるのかなあ・・・」と思えてしまうところが、佐々木倫子さんのマンガですね。
キャラクターが生き生きと動いているからだと思います。
動物のお医者さん DVD-BOX
私は原作のマンガを何度も読んでいますし、このマンガの大ファンでした。テレビドラマ化されると知って、「やっと!」と大喜びしました。キャストの方の顔ぶれを見ても素晴らしく、原作とは少し違う味が出ていてとても楽しくドラマを見ていました。
何度繰り返し見ても飽きません。
メイキングのチョビも最高です。(笑)
チャンネルはそのまま! 1―HHTV北海道★テレビ (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
HTB協力の作品とあって、テレビの裏側が普通に垣間見える作品です。明らかに某デレクターの人が出てきたり、明らかに地方色が強かったりと、他にはないカラーの漫画です。久しぶりに面白い漫画を読んだ気がしました。