ネオチンピラ 鉄砲玉ぴゅ~ ボーナスセット [DVD]
友達の家ではじめてVシネマというものを観ました。
最初はタイトルもあって馬鹿にしてたのですが、見ていくうちにどんどん話に引き込まれハラハラしっぱなしでした。
「うわ!哀川翔若い!!」とか思いながら見ていたのに順公のやくざになりきれなくて背伸びしてる感がすごく出ていて、それでも最後は鉄砲玉として夢子と別れ出発していく哀愁が主題歌と相成ってすごく伝わってきました。
この作品を見てVシネマという物の見方が変わり他のVシネマも見たくなりました。
この作品を観れて本当に良かった!
青山『ロブロイ』物語―安部譲二と暮らした七年間 瓔子と譲二とジャズ
この本の後の続編と、ずっと後に、回顧録のようなかたちでまとめられたものがあるが、最初がいちばん面白い。勢いがある。
自分があえて選んで読んでいるジャンルなのでパターンは同じ。 ・都心の「伝説の」店 ・(場合によっては)ヤクザ絡み ・有名人が出没 ・自伝
著者と、安部譲二氏との対談ではなく、パートごとに筆者が入れ替わる形式になっていて、そのチェンジがわざとらしかったりするけどそれは許容範囲内。
今ジャズ界を中心に、ミュージシャン等で「大御所」と呼ばれている方々の若かりし頃の「若気の至り」が面白おかしくまとめられている。
この方、3作目で、「昔の文体が恥ずかしい」みたいなことを書かれていますが、最初のほうが勢いがあっていいと思う。
ここで挙げた諸々の「キーワード」にアンテナを張っている人たちは面白く読めるだろうと思うのでおすすめできる。それ以外の方々にはおすすめできない。
絶滅危惧種の遺言 (講談社文庫)
今年74歳になった安部譲二が、自らを「絶滅危惧種」と称して残した一冊。
いつもダンディーで愉快でチャーミングな著者が、この本では「思い出したくもないこと」も「正直に書いて」おり、苦闘を偲ばせる。
ご自分では言えないであろうから、代わりに言っておく。
まさに波瀾万丈の人生であある。
「日本怪死人列伝 (扶桑社文庫)」の見事な推理と描写を読んでもらえばわかるが、何事においても急所を的確に捉える著者である。
その力は驚嘆に値する。
この本でも最後の方になって、読者にとてつもないプレゼントを用意してくれていた。
それは、あの迷宮入りした府中三億円事件の真犯人(!!!)を明かしてくれていたのである。
平塚八兵衛が真っ先に著者の家を訪ねてきたこと。
ブラジルであった日本人の若者・・・・・。
ここで真犯人の名前をいっては身も蓋もない。
だが、知れば誰しも驚愕するに決まっている。驚天動地とはこのことだ。
500円では安すぎる。
日本怪死人列伝 (扶桑社文庫)
各迷宮入り事件の推理力には唸らされる。
というのも、犯人はプロか素人か、プロならどういう行動をとるのか、
といった、かなり犯行者の心理についての洞察力がすばらしい。
こればかりは著者にしかかけない本で、語り口は柔らかいが、事件の本質を鋭く突く仮説が盛りだくさんの贅沢な本。
中川一郎、新井将敬の章あたりは面白いです。