モン・ビジュー
01.もう一度HOLY NIGHT
02.土曜日のブランチ
03.海
04.別れ方を知らない
05.MISTY BLUE
06.ただひとつの「さよなら」
07.LOVING YOU
08.最後まで・・・
09.蒼いゲレンデ
10.夜を越えて
角川ホラービデオ館~危険な香りの女たち~ [DVD]
高橋克彦の原作を読んでからこれを見ましたが
キャストがイメージ通りでノスタルジックな映像がよかった。
原田龍ニが繊細な演技を見せていて素敵でした。
他2作とも半端ではない恐ろしさと映像美、とても満足しています
IN HAWAII「OFF LIMITS [VHS]
モデル時代の風間トオルです。まだドラマや映画にも出てない頃で、演技もなかなかおぼつかない頃の彼です。 ハワイの海がよく似合ってます。 30分と短めですが、若い風間トオルが十分堪能できます。
風間トオル―TOHRU KAZAMA PHOTOGRAPHS
ご縁があって手元に入ってきました。20歳の頃大ファンでモデルをしていた頃の写真集で、現在、俳優として活躍しておられる風間トオルさんの若き姿を写したものです。ハワイ?かなで撮影された南国雰囲気いっぱいのなかで、キラキラ輝いている”風間トオル”さんのすべてを描写した作品です。現在の俳優風間トオルさんの原点がこのなかにあるような感じがし、なつかしく思いました。
大誘拐~RAINBOW KID [VHS]
鬱蒼としつつも、山々の生命力が陰鬱さを吹き払っている様な、紀州の山並み。木目も美しい座敷から丹精の「おやま」を見遣る、刀自の遠い眼差し。そして、余命幾ばくも無いと早合点してしまった刀自の、余りにリアルな大東亞戦争の悲しみについての、独白……。肺腑を鷲掴みにされた一場面である。
ものの本によれば、「税」の古典的な形の中に、兵役がある。大東亞戦争が終わる迄、日本人男性には原則として、兵役の義務があった。選択の余地無く課せられる兵役は、何と過重な「税」負担であったことか。いわんや、実の息子が「護国の鬼」になってまった母においてをや…。その「税」の何と、苛斂誅求だったことか。
最近、高齢者と若年層との間で、「税」負担の不平等が存在するかのように、実しやかに説く人が居る。私は、少なくとも、大正一桁より上の世代の方々に関する限り、不平等は全然存在しないと考える。むしろ、兵役による負担と、帰還し得なかった人々の命の重さ、家族の悲しみを考えると、今まさに地上から退場せられんとする世代の方々には、言わば、還付しきれないほどの負担を、国は課してきたと思えてならないのである。
岡本監督は、特攻隊の生き残りでいらっしゃったと、仄聞した。本作品は、その根底に、大東亞戦争に最も多く動員され、多くの犠牲を払われた大正生まれの日本人の、やり場の無い怒りと悲しみとを沈潜させながらも、決してイデオロギッシュにならず、時代の苦難を諧謔精神で乗り切って来た大正世代の、熱い熱いメッセージなのだと思う。
研究者によれば「税の歴史は、戦の歴史」だという。「税」にも「戦」にも、共に大義名分はある。しかし、現場の納税者や兵・下士官・学卒の士官にとって、それらの大義名分は、時に絶望的な状況をもたらす元凶にもなり得る。監督は、大義名分というものの危うさに、警鐘を鳴らされていると感じた。
本作品は、娯楽作品の中に、極めて本質的テーマが自然な形で包含された、第一級の秀作と言えよう。(了)