時の鳥を求めて (EUROMANGA COLLECTION)
日本では余り知られていませんでしたが、1980年代に海外で高い評価を得ていたヒロイック・ファンタジーの初邦訳です。フルカラーで読み応えあります。読後感もとても満足行くものです。是非多くの方に読んで頂きたいと感じる作品です。
ヒロイック・ファンタジーといえば、「ロード・オブ・ザ・リング」や「ダーク・クリスタル」といった映像作品、コミックや小説、他にも多くのロールプレイングゲームに代表されるようなイメージが先行してしまいがちですが、本作品に登場するキャラクターは、そうした既成のスタイルを微妙に外していながらもしっかりとファンタジーの王道と言えるストーリーを展開していて、最後まで興味深く読む事が出来ます。
主役は引退していた癇癪持ちの老騎士、余り美しいとは言えないヒロイン、下心で冒険について行く農園の使用人など、いずれの主要キャラクターも「ベルセルク」のガッツの様な屈強な戦士でも無く、読者がいずれかのキャラクターと同じ目線で冒険を体験できる様、設定されています。
物語も、世界を救うためのアイテムを得るために、毎回異なったステージが展開されます。ラストの正邪入れ替わるどんでん返しには驚かされますし、冒頭や旅の途中で告げられる予言に対しても きちんと整合性を持って物語が完結しています。読後感は、もの悲しくもありますが、万人が満足行くものだと思います。本書でしっかりと完結している物語ではありますが、登場キャラクターの気になる他のエピソードも、本国では既に出版されているとの事です。
絵に関しては、既存の同テーマの作品群にアートの素晴らしい作品が余りにも多く存在するため、比較すると決して「上手い」と言えるレベルでは無いのですが、感情を込めて描かれているため、物語の展開と素晴らしくマッチングしていると感じます。また、描かれている世界観やキャラクターやクリーチャーは、オリジナリティ溢れるものだと感じます。
本書に掲載されている作者インタビューは、2004年に出版された「時の鳥を求めて読本」からの抄訳ですが、原作者とアーティストの人物像を知る上でとても貴重なものだと思います。本書作者は、パリ第8大学(ヴァンセンヌ・ア・サン=ドニ)在籍時、メビウスの講座を受けていたそうで、インタビューの中で、メビウス(ジャン・ジロー)も発言していて、とても興味深かったです。
静かなバンド・デシネのブームのおかげで、これまで出版されにくかったヨーロッパの名作がこの数年で次々と邦訳出版されている事は、本当に喜ばしい事です。こうした秀作の邦訳が今後も出版され、紹介され続ける事を望んで止みません。私は遠方なので行けませんが、東京ビッグサイトでの海外マンガフェスタも大いに盛り上がって欲しいですね。
目には青葉 山ホトトギス 初恋 [初回限定盤A]
我が家にはCS放送などありませんので、4期生とはこれが初対面です。まだまだ素人っぽい感じがして溶け込んでいない感じもしますが、逆にそこが初々しくて良いのではないでしょうか。アイドリング!!!も20人になり、一気に賑やかになって今後がすごく楽しみです。
肝心の新曲についてですが、相変わらず可愛くて、アイドルの正統派路線の曲ばかりです。ちょっとコンサバティヴで面白みに欠ける面もあるかもしれないけど、とても良質で、聴いていて安心できるポップソングですね。某超人気アイドルグループみたいに、売れ線路線ばかり追求してガツガツした感じじゃないのが、個人的にはとても好きです。
不如帰 ホトトギス
ファミコンのシミュレーションとしては最高傑作ではないでしょうか?
全てが絶妙です。特に合戦での陣形の選択、予備兵力の投入のインパクトなどは今でも画期的なのではないでしょうか。
一度プレイしてみてください。
HOTOTOGISU ~滅せぬ者のあるべきか~
今作は実妹や寝取りなど、つるみくにしては珍しい挑戦的要素が多く盛り込まれた意欲作でしたが、
如何せんデバッグ不足や整合性の無さが目立ってしまいかなり惜しい作品となってしまいました。
挑戦的要素その'1-実妹-
・たとえ実妹であっても容赦なく膣内に射精し、穴に拳を突っ込むのはさすがつるみく主人公といったところ。
BAD扱いの某EDでも他のメス奴隷と一緒に出品するなど完全に容赦無し。
ただ、つるみくの主人公としては正しいが、兄妹で性行為を行う事への背徳感などは殆どなく、
いろいろと超越していた気がします。
(奴隷・妊娠EDあり)
挑戦的要素その'2-寝取り-
・婚約が決まっていた助手その2的ポジション吹雪を冴えない鈍感若社長から寝取る…
“完全に信用させ好意を抱かせてから堕とす”いつものお家芸。
最後に見せつけながら犯し、事後に婚約者に駄目出しするなどなかなか真っ当な寝取りとなっていて良かったと思います。
・個人的に一番良かった点は、輪姦をさせるかさせないかが選択できるのが最高でした。
輪姦中の射精箇所も指示できます。気に入らないヒロインは男達に好きにさせたあげく売り払うというプレイも可能です(笑)
(輪姦はEDに影響なし)
・システム周りは毎回改善されてきていますが今作は完璧でした。
ウィンドウの透過率調節や陰毛、断面図の ON/OFF や、
早送り(スキップ)、次へ、飛ばす、省略の四段スキップ機能、
フィスト・輪姦・膣内射精・口内射精の選択スイッチがあるのでフルコンプするのが楽でした。
Hシーンに関して気になった点
・射精する瞬間局部アップの画像や顔アップの画像が画面いっぱいで映ることがありますが
それが手抜きに見えてしまうことが多々ありました。
単純シーン数CG数は過去作と比べて少なくないはずなのに物足りなく感じてしまうのはその辺りが原因な気がします。
・輪姦選択肢後のテキストが輪姦をしなかった場合のテキストと同じ部分がいくつかあるので
その辺りは今後修正して欲しい箇所となっています。
総評として、いつもの信用させて堕とすのが目当ての凌辱好きの方にはお勧めできる出来だったと思います。
不具合もパッチが出ているのでプレイする分には問題ないです。
見辛く長文となってしまいましたが、購入の参考になれば幸いです。
追記:
笑いの沸点低かったり特撮好きなのに乙女だったりする吹雪ちゃんですが
吹雪奴隷EDはとても彼女“らしい”ので必見です。
戦国絵札遊戯 不如帰 大乱
ゲーム自体は良く出来ていて対人の駆け引きも楽しいです。
が、まずはネガティブな意見をあげると、
キャンペーンをはじめとする対COM戦はすぐに飽きます。
COM弱すぎな上にキャンペーンをクリアしても特に感動も何もありません。
行動や伝令、計略の順番がよくわからず、ランダムとも思われる順番のおかげで勝敗が着いてしまうこともあります。
全体的にテンポが悪くさくさく進みません。
新たに手に入れたカードがどれなのかわからず、探すには膨大な数のカードを一通りチェックする必要があります。
その上、フリーズもしばしばで、15分以上もかけて戦った結果がフリーズとなることもしばしばです。
バグも多く、カードがすぐに集ってしまったり、一番の楽しみであろうネットでの対人はなかなか繋がらないなどいらいらがつのります。
しかし悔しいかな、これらを差し引いても楽しい対人戦なのです。