スーパー・ユーロビート・プレゼンツ・頭文字D~D・セレクション2~
いろいろなCDが出ていますが似たような曲も多いので、D・セレクション2と1が曲も良くお勧めです。下手なアレンジもなく、1st.stageのこの2枚で十分すぎるほど楽しめます。
Definitive Collection [DVD] [Import]
基本的にデビュー作から順番に並べられており、まるで彼らの「アルバム」をめくっていくかのようです。
今のミュージックビデオと比べるともちろん画質も悪いし、安っぽいのですが、何といっても時代が違う。
1970年代前半から活動を始めた彼らの時代は、シングルのビデオを作るなんていうことはほとんど行われていませんでした。それが最初のヒット作から残っていること自体奇跡的なことですね。
実はこれは、当時子供が小さかったアグネッタがツアーに出るのを嫌がったため、せめて外国ではビデオクリップを放送しよう、ということで作られたものだそうです。
また、奇抜に見える衣装も、わざとキッチュな感じをねらって作ったものである、なんて話が、別に発売されたドキュメンタリーDVDのほうに収録されています。
逆にこれが今でもある層に受けて、ドラッグクィーン達には非常に人気があります。映画、プリシラでも大うけでした。
この安さ、ダサさが逆に彼らの音楽を浮き上がらせてもおり、絶妙な組み合わせとなっていることがわかります。
逆にMTVが全盛となってきた頃の彼らのビデオが非常に簡単に作られているのは、彼らは音楽で勝負する、というスタンスの表れか、更にはメンバーの間に距離感が生じてきており、アルバム製作だけで精一杯だったのかな?などと思ったりします。
いくつかのクリップの紹介を。
実質最後のシングル2つ、under attackとthe day before you cameはそれなりにしっかりしたクリップに仕上がっています。
under attackのほうは最後にメンバー全員が倉庫から出て行き、なんとなく彼らが新しい別々の道を歩む様を暗示していたようにも見えます。
the day..のほうは、短編映画のような映像ですが、もはやアグネッタのソロのようで、フリーダはただ後半に座っている姿しか映っていません。もはや、ABBAとしてリリースするから、最後に4人が顔をそろえた、というだけの感じです。そういえばアグネッタはこの頃映画にも主演で出演してました。
このクリップを見ると、ああ、このグループはもう一緒に活動しないんだなあ、と思ってしまいます。
暗い話だけではなんですから、楽しいお話も一つ。
最後のほうのdancing queenは、現在のスウェーデン国王、王妃の結婚式でのパフォーマンスです。いままであまり収録されていませんでした。
もともとは、彼らの結婚に際して、世界的なヒット曲を所望され、この曲が作られた、ともいわれてます。
最後にアグネッタが、ちょっと大変そうだったのを何とか頑張っているのが笑えます(見てのお楽しみ)。
とりあえずこれともう一つのドキュメンタリーとあわせてもっておけば、ABBAというグループの概要を抑えることができます。
これでライブが発売されたらいうことなし、です。待ち遠しいですね。