ショパン (新潮文庫―カラー版 作曲家の生涯)
内容を確認せずに注文したのですが、開いてびっくり!
全てのページに何枚も掲載されている写真は貴重なものばかりで、
読み進めるうちに興奮してしまいます。名曲の自筆譜や彼の肖像画はもちろん、
たとえばショパンの邸宅のサロンや、そこで彼が演奏していたピアノ、
学生時代に教師を茶化して描いた漫画・・・などなどショパンが好きな人には、
お気に入りの演奏を聴きながら是非ともめくって欲しい一冊です。
さらに同じ時代に活躍した音楽家との交流も写真と共に面白い読み物となっており、
読むたびに興味深いエピソードを発見できます。
特に、練習曲で有名な音楽教師チェルニーとの交友エピソードには驚きました。
表紙は重厚な感じですが、本編は新しめの写真中心で古さは感じられません。
トラスティベル ~ショパンの夢~ ルプリーズ PLAYSTATION 3 the Best
バトルがとにかく面白い。
キャラクターも12人もいるので、色々な組み合わせや戦略も立てられる。
PS3のスペックを活かした美しいグラフィックも秀逸。
ブーニンの演奏にもうっとり。
シナリオについては賛否両論ありますが、バトル、グラフィック、音楽だけでも十分に価値のある作品だと思います。
別れの曲~ショパン名曲集
ショパンの決定盤とも言えるでしょう.ショパンのピアノといえば,私はルービンシュタインばかり聞いていましたが,これは名盤だと思います.ワルツの有名な曲から始まり,幻想即興曲,エチュード,舟歌,ノクターンそしてポロネーズとショパンの名曲ばかりです.私は特に幻想即興曲とポロネーズ6番「英雄」がお気に入りです.
幻想即興曲は一言で言えば,音がひとつひとつとても丁寧で綺麗で華麗な演奏ですね.ポロネーズ「英雄」は非常に力強く,優雅な演奏がとても好みです.流れるようなリズムがほんとうに素晴らしい.何回聴いても飽きが来ませんね.この2曲は冗談なしで200回以上聴きましたが,素晴らしい演奏だと思います.ショパンの曲をお探しの方,是非一度鑑賞してみてください.
ショパン 愛と哀しみの旋律 [DVD]
ショパンとジョルジュ・サンドを描いた映画です。
ショパンの生誕200年記念映画としてポーランドで製作された作品ですが、言語は英語になってました(吹き替えだったのかなぁ)。
ショパンがポーランドに残した家族との絆が印象に残りました。
特にショパンを音楽家としてスパルタ教育を施したお父さんが危険を顧みずショパンの亡命を手引きします。
神童として知れ渡っていたショパンの才能が潰されていしまうのをお父さんが防ぎました。
後に残された家族は当然苦難が待ち受けていたことでしょう。
その光景がパリでようやく成功を掴んだショパンと重なってゆきます。
ショパンの曲をロスチャイルド家の演奏会で紹介するのがリストです。
リストの家を訪れた時、ジョルジュ・サンドがそこにいてショパンの亡命の旅は大きく変化します。
多くの人がショパンに愛されることを望み、多くの男と女の嫉妬を生みだしました。
しかし、天才はただ音楽だけを愛していたのではないか、そんなことを想像させられました。
巨大な才能は、その引力で周辺の人々に様々な影響を与えてしまいます。
音楽家は静かに音楽を奏でたいだけなのに。
死に際に姉に頼んで”心臓”をポーランドに持ち帰るよう頼みます。
結局彼はずっと旅人でしかなかったのでしょう。彼の故郷は死ぬまで帰れない場所だったのです。
ショパン名曲100
12人の演奏者で100曲を収録。
ショパンは他の作曲家の作品と違って演奏家のうがった解釈、奇抜な演奏を嫌います。
ここに収められてる演奏は基本的に安定したショパン、誰もが思い浮かべるショパン演奏で落ち着いて聴けます。
ただしセルジオ・ティエンポ。
これは別です。
葬送を聴いた瞬間、私の脳は青くなってシャットダウンした。
リズムもメロディーもハーモニーも全てぶち壊した演奏。
幼稚園児が人生最初に弾いたようなショパン。
3時間くらい船酔いしたような不快なもやもやが脳を支配した。
ウイキには好評を博したとか書かれてますがこれはショパンでは無いですね。
ティエンポ以外は死ぬまで何回でも聴けます。
追記
その後ティエンポを何回か聴くうちに演奏の深さに気付きました。
ショパンでは無いがその独特の情感、寂しい曲をベートーヴェンの弦楽四重奏のように絶望的に悲しく弾く能力は評価できる。