タケヲちゃん物怪録 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
タケヲちゃんは不幸体質である。
だから友達がいない。
いつも一人で生きてきた。
そんな彼女がいつもの通りの不幸から、住むことになったのが百鬼荘。
そこには人間を脅かしたくてたまらない妖怪たちがいた。
彼らがタケヲちゃんを脅かそうとすればするほど、タケヲちゃんは
幸福になる。
それは、彼女が初めて誰かに必要とされたから。
そしてタケヲちゃんは大家・座敷童子のパワーで、少しだけ不幸体質を
脱却できつつある。
第4夜のエピソード、実はタケヲちゃんを全力で守っていた妖怪の話が
大好きだ。
ツンデレ妖怪バンザイ。
タケヲちゃんは不幸体質である。
でも、友達は沢山いる。
どうか君たちがずっとずっと幸せでありますように。
とよ田みのる短編集 CATCH&THROW (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)
僕はとよ田みのるの大ファンである。ひょっとしたら一番好きな漫画家かもしれない。
彼の作品の根底には藤子不二雄先生へのでっかいリスペクト精神を感じる。幼いころからドラえもんなどに親しんできた僕にはそこが凄くフィットするのだと思う
現代の漫画家の中で一番藤子不二雄先生の後継者にふさわしいのはこの人だと思う
まず作風が大らかである。肩の力が抜けてるというか。藤子先生の大きな特徴でもあると思うのだけどそういうのんびりした雰囲気が非常に心地良いのである。日々の生活に疲れたときに一休みできる場所というか
そして何といってもストーリーが抜群にうまい。本当に現代の漫画家の中でも突出してると思う。ラブロマから最新作まで全部読んでるけど(ブログにある没漫画も全部読んだ)「これはちょっと・・・」っていう話がひとつもない。基本的に一話完結の話が多いんだけど似たような話はほとんどないし話の作り方も色々工夫されてる。藤子先生も話作りが本当に上手いですよね。
あとこの人の作品はキャラに対する愛があってそこも好き。スターシステムを採用してることからも分かる通り、キャラを使い捨てにしない。
友達になりたいようなやつが多い。キャラたちのボケ突っ込みも楽しい
絵柄が癖あるかもしれないけど慣れたらこれ以外考えられなくなる(ジョジョみたいなもん)
短編集に対してなんか書けやと思われるかもしれないが、とよ田みのるワールドの入門としては文句なしでオススメである。(CATCH&THROWが一番好きかな)
とよ田みのるの魅力が詰まった素敵な短編集だと思う。
ファンとしてはここからどんどん過去の作品も読んでってほしいなーと思う
超キャッチーで親しみやすいマンガばかりなのにあんまヒットしてないのは本当に残念
ラブロマ絶版とかふざけんな講談社!!
本当に良い漫画家さんなので多くの人に読んでほしい。タケヲちゃん物怪録と併せて「オススメ」です!
タケヲちゃん物怪録 2 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
人間っていいなあーとほっこりして、
そういえば彼らは人間では無かった…と気付く。
この世界観に救われる人がどれだけ居ることだろう。
本を閉じて胸に残るのは、明日も頑張ろうと素直に思える程の清涼感。
会いたかったよ!妖怪たち!な2巻です。
1巻では、稲生物怪録の世界との繋がりが明かされていませんでしたが、
この巻で六ちゃんの父親が誰なのか判明したり(顔は出てきません)、
稲生〜に登場する大物妖怪に恐らく関連する人物(…というか妖怪)の
名前が出てきて、少しずつ物語の背景が見えてきた気がします。
人間のメインキャラクターが8話目で増えるのですが、
その『鉄ちゃん』がまた純粋かつ一本気な男の子でとても可愛いです。
六ちゃんとのライバル関係?が今後どうなっていくのかも楽しみです。
それにしても、二人のおしあいへしあいに笑った。
出来る事ならこの宝箱のような世界観の中で暮らしてみたいとさえ思う。
けれど、それは叶わないから。
だからせめて私も誰かに、優しくありたい。